笏取り虫
PR
Keyword Search
Calendar
Category
Archives
Recent Posts
Comments
< 新しい記事
新着記事一覧(全1707件)
過去の記事 >
先日の西日本豪雨で同業者の家の側溝に浸入した土砂を除去するために、朝4時半に起きて借り物の軽トラで出掛けた。暑くなる前に作業を終えたので、延び延びになっていたV7のオイル交換を行う事にした。先ず用意するものは、業務用扇風機とタオルだ。これがないと倒れてしまいそうな猛暑だ。 作業に掛かろうとして、メンテジャッキをTYに使っているのが見えた。これがないとV7は水平に持ち上がらないのだ。仕方が無いので、四輪用ジャッキ2台でTYを支え、メンテジャッキを車体から引き抜いて、V字アダプターに付け替える。 サイドスタンドを上げて車体を水平に保ちながら、フレームの左右を繋ぐパイプの真下にV字アダプターをセットして、車体が安定するまで持ち上げると、両輪が接地したまま水平になる。これで準備が整った。 先ずはエンジンオイルからだ。給油キャップを外して、前側のドレンボルト(19ミリ)を外すと黒く汚れたオイルが排出される。次は後ろ側のドレンボルト(17ミリ)を外す。次にオイルパンの右下にある13ミリのボルトを外すと、オイルフィルターが抜け落ちて来る。新しいフィルターに付け替えて、ドレンを締めてオイルを注ぐ。メンテブックではフィルター交換時のオイルの量は2Lと記載されているが、1.9L程でアッパーラインに達したので、一先ず終了とする。因みにV7のオイルゲージはネジを締め込まずに油面を見ることになっている。 次はトランスミッションオイルである。17ミリのドレンボルトはエキパイの連結パイプが邪魔になって、ソケットが差し込めないので、KTCのユニバーサルジョイントを使用した。普段はあまり使う事はないが、こういう時には重宝するツールである。ドレンボルトに17ミリのソケットをはめ込み、ユニバーサルジョイント、エクステンションバーの長、エクステンションバーの短を繋ぐと、ソケットレンチが使える位置になるのである。 注油口は何故か内六角になっている。しかも10ミリだ。たまたま持っていたから良かったのだが、あまり多用する大きさではない内六角を使う必要性が分からない。ボルトだと頭が飛び出て美しく無いからだろうか。それなら薄ボルトでも良いような….。しかし、それだけでは終わらないのだ。注油口の内六角に10ミリのヘックスビットソケットを挿し込もうとすると、リアブレーキのマスターシリンダーカバーが邪魔になるのでビス2本を緩めなくてはならない。全く面倒くさい作りになっている。 磁石が付いたドレンを外してみると、鉄粉がてんこ盛りに付着していた。オイルを排出してみると、殆ど汚れのない飴色のオイルが出て来た。かなり粘度が高いようで、排出に時間が掛かる。ドレンを締めて、レヴテックのオイルを入れるのであるが、このオイルはハーレー用という事なのか、容量が1クォートとなっている。米国の1クォートは0.946Lであるが英国の1クォートは1.137Lとなっている。よく見たら購入したレヴテックは0.946Lと表記してあった。ハーレー用なので当然アメリカクォートなのね。メンテブックでは1Lとなっているが、少々少なくても大丈夫だろう。 しかし、ここでまた問題が持ち上がった。注油口が水平に開いているので、ジョウゴを差し入れる事が出来ないのだ。オイルジョッキのノズルを外してあてがってみたが、ノズル口が大きすぎてダメ。何かホース状の物は無いものかと探してみたら、洗面台用の細めのジャバラホースが出て来たので、オイルジョッキノズルの先に差し込みビニールテープを巻き付けた注油装置を作った。 ノズルの先を注油口の奥に差し込み、計量カップに移したオイルを注ぐと、上手い具合に入って行く。1クォート全て飲み込んだが、最後の方でオイルが少し逆流してきたように見えたので、1クォートでも大丈夫だろう。 最後にカルダンギアオイルだ。このギアは上部に17ミリの注入ボルト、サイドに内六角10ミリの油面調整用ボルト、下部に17ミリのドレンボルトが取り付けられている。ドレンを外してみるとこちらはモリブデンがてんこ盛りになっている。排出されるオイルは始めの内は飴色だが段々と黒ずんで来て最後は真っ黒だ。やはりモリブデンが配合されているようだ。メンテブックによるとギアオイルの規定量は170ccだが、サイドに調整口があり、入れ過ぎたら排出されるので、オイル量をキッチリと量る必要はない。それでも170ccをキチッと計ってジョウゴで入れようとしたが、ジョウゴの口が大きすぎて入らない。仕方が無いので、紙でジョウゴを作ってオイルを注ぐ。全部入れたが調製口からはオイルが出て来ないので、追加したら直ぐに出て来た。入れ過ぎだ。やはり170ccで丁度良いようである。 最後に、エンジンを掛けて暫くアイドリングを行い、エンジンオイル量を測ったらアッパーレベルで変わりがなっかったので、これで良しとした。これでV7の全てのオイル交換が出来たのだが、ギア関係は初めてだったので、手間取ってしまった。次回からはもっとスムーズに出来るだろう。トランスミッションオイルの注入はジャッキから降ろして、サイドスタンドを立てて行った方がやり易いと思われる。 黒く汚れたエンジンオイル オイルパンから抜き取り中のオイルフィルター 新品のフィルター(左)と抜き出したフィルター(右) 新品のオイルフィルター/取り付け用の蓋にはOリングが嵌まる ユニバーサルジョイントを使って17ミリソケットをドレンに嵌める 鉄粉がてんこ盛りのドレンボルト ドレンから排出される汚れが少ないギアオイル リアブレーキのマスターシリンダーカバーのビスを緩めて角度を変える 自作の延長ジャバラホース カルダンギアから排出されるギアオイル モリブデンがてんこ盛りのドレンボルト オーバーフローで排出されたギアオイル 丁度アッパーレベルまで入れたエンジンオイル
やっちまったテールのLED/W球購入 2024.10.04
てんやわんやのV7車検 2024.08.07
V7のオイル交換 2024.07.29
もっと見る