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カテゴリ:発動機
子供の頃、近所のオジサンは皆テーラーに乗っていた。テーラーとは耕耘機に移動用のタイヤを履かせ、ハンドルの下に運転席を付けその後ろに積載用の荷台を付けた乗り物で、果樹、野菜、米、肥料、農機具と何でも乗せて道路を走っていた。元は耕耘機なのでノロノロなのだが、登坂力は結構あったように思う。ところが我が家だけはテーラーでは無く、父が仕事先で見てきた三輪の特注仕様であった。エンジンは格好良い黒いロビンの大型空冷で、ミッションはミゼット用、シャーシーは特注の鉄パイプ溶接、バイクのハンドルに大型タイヤの三輪仕様なので、小回りが効くし、ローギアが素晴らしくどんな荒れ地の坂道でも荷物を満載で登って行った。その走破性はテーラーの比では無かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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