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turu164@ Re:フロントブレーキ修理(05/09) こんな新車のようなバイクは初めてです。…
906tom@ Re:フロントブレーキ修理(05/09) 太田ガレージに入庫する中古物件にしては…
2020.08.19
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カテゴリ:Touring

このところの暑さは異常とも思える高温が続いている。クーラーの効いた部屋よりは気温の低い所に避暑に行こうと盆明けの人が少ない時期を狙って、しかもコロナ対策で三密を避けるために、蒜山に野宿ツーリングを敢行するに至ったのである。
8月17日所用のため出発は13時30分。若い時にはバイクにキャンプ道具を積み込んであちこちにツーリングに出掛けていたので、京都の今は無きアウトドアショップPegDownでバイク用のモンベルのテント、MSRのバーナー、コールマンのランタンなどを揃えていたのであるが、30年以上も保管していたため、使用不能のバーナーはOD、CBの両方のボンベが使える中華製バーナー2,099円を、ランタンは電池式エディオンの粗品LEDに代替えして、クッカーセット2,985円を新たに投入し、完全防水のキャリヤバッグ5,480円に突っ込んで、セローに積載したのである。
蒜山までの往路はPCのGoogleマップで最短距離を探して、スマホナビに要所を中継地点として登録した。TIGRA(ティグラ)のクランプをV7から外してセローのハンドルの中央に移設したのでスマホの固定は大丈夫だ。ティグラのクランプは六角レンチ1本で簡単に脱着できるので、移設が億劫にならないのがよろしい。
R180の日羽から県道57を北上、クルマが少ないので快調に走れる。吉備高原を通り抜け、有漢から奥吉備街道で北房、月田、新庄と北上を続ける。蒜山との境の野土路トンネルに入ると、一気に冷気に包まれた。冷蔵庫に入れられているようで、涼しいと言うよりは寒いという感じだ。愛媛の寒風山トンネルが18°だったので20°くらいであろうか。
丁度2時間程で目的の蒜山に到着したので、林道を探してみる事にする。今日はスマホに国土地理院のMapsを入れて来ているので、林道の入口を探しやすい。Mapsは1/25000程度まで地図が拡大でき、ポインターを合わせた地点の緯度、経度、標高が表示されるのだ。従って林道の始点にポインターを合わせ緯度、経度を調べスマホのGPSでその数値の場所を探すという塩梅だ。
今回はGPSを使わずとも、地図と感だけで入口は直ぐに分かった。最初の林道は砂利敷きであったが、段々と草が生え、膝の辺りまでになる。車両は入っていないようだ。草が途切れ奥深い急坂の山に分け入ると「軟弱地盤に付き進入禁止」の小さな看板があったので引き返す。辺りはイノシシが掘ったと思われる穴だらけだ。
2本目は舗装路であったが真庭市が行う「里山と草原再生プロジェクト」により山の木を伐採し、山焼きを行い草原が作られている。そこには貴重な植物や昆虫が生息し、立ち入りは禁じられているが、阿蘇の外輪山を走っているかのようで、山中の林道とは打って変わって明るい。頂上には畑や牧草地が広がり眺望がすこぶるよろしい。
蒜山の日差しは県南と変わらないが、湿度が少ないので爽やかな風が吹き、何時までも走り続けられるのであるが、5時が来たので道の駅「風の家」に向かう。ここでは地元の後輩君が今日の野宿地を案内してくれる事になっているのだ。
駐車場にセローを駐めて、顔を洗ってアルギンZを飲んでいたら、後輩君がスクーターでやって来た。何でも候補地は3箇所、それにスーパー、コンビニ、温泉を案内してくれるらしい。直ぐにスクーターに付いて出発。走りながら指差しで食料調達店を確認、コンビニ以外は19時30分にはどこも閉店らしい。最初の候補地は蒜山の南側岡山県酪農大学校の近くの草原の中、樹木が無いので星空絶景ポイントである。次は北側の八束自然牧場公園だ。林の中にはパン屋が1軒あるが夜は無人となるようだ。あずま屋が1つ、道路を隔てた向かいには道の駅「蒜山高原」があるのでトイレに不便はない。広い芝生でトイレ付き快適ポイントである。次は蒜山三座に向かって登って行った行き止まりの牧草地。蒜山を見渡す眺めは最高だが、荒れ果てた旧牧草地のため、セローのタイヤが半分ほど埋まる絶景草原ポイントだ。今の気分で本日の野宿地は最初の星空絶景ポイントに決定した。
最後に一番近い温泉、休暇村蒜山高原に案内されたが、温泉は15時迄でお仕舞いだったので、ラドン温泉「快湯館」に行く事にして、ここで後輩君と分かれた。
時計を見ると18時少し前、日没までそう時間はない。のんびりとはしていられない。先ずはテントを張って温泉に行こうとしたが、野宿地までの往復時間が勿体ないと思い予定を変更。快湯館は上長田にあるので今日一番のスピードでセローを飛ばす。走りながら左手にスーパーがあるのを確認。温泉の駐車場はクルマで一杯だったので、玄関脇にバイクを駐めて入湯。内風呂、露店風呂、水風呂と設備は行き届いているが、740円の入湯料はちょっと高い。時間が無いので体と頭を洗って露天風呂に入り、最後に水で体を冷やして退散。次は走りながら見つけたスーパーで買い物だ。今夜はマッシュルームのアヒージョを作る予定だったが、マッシュルームの缶詰が無かったので撃沈。朝食用のホットドッグ用のパンも無かったので、ライスに変更。3食分の食料を買って3Lのポリタンクに水を分けて貰い野宿地へ急ぐ。もう辺りは薄暗くなっている。誰もいない野宿地に到着し、テントを張るのだがもうこの頃になると手元がよく見えないほど暗くなっていたのだが、3分で設営できるモンベルのムーンライトは手探りでも組立てる事ができるので有り難い。寝床と調理器具、明かりの準備が出来たので、先ず持参したキリンの一番絞りで喉の渇きを潤す。本来なら陽のある内にテントの設営と食事の準備を終え日が暮れてからゆっくりと酒を飲みたかったのだが、タイムオーバーをなってしまった。マグロ缶を湯煎して、スーパーで買った1本目のカップの御前酒に移行。満天の星空を仰ぎつつサトウのご飯を湯煎、ゆで卵とマグロの残りで晩飯とする。こんな星空を見るのは何年振りだろう。福島県の白河を思い出す。
21時頃になってバイクのエンジン音が聞こえて来た。後輩君が自分でカットしたローストビーフを手土産に陣中見舞いに来てくれ、1時間程仕事やバイクの話しをして帰って行った。再び静寂が訪れる。御前酒が無くなったので持参した赤ワインを飲み進め、22時半頃就寝。
翌朝5時起床。テントの外はもう明るいが、出てみると霧で真っ白。テントもあずま屋の屋根の下に駐めていたバイクも雨に打たれたかのように露でズブ濡れだ。Tシャツ1枚では寒いのでジャンパーを着てトイレを兼ねて付近を散策してみる。気温の一番低い早朝は実に気持ちが良い。県南の朝では考えられない爽快さだ。
野宿地に帰って、ハムエッグと味噌汁、ご飯の朝食を作る。ハムが余ったので単体で焼いて全て完食。霧が晴れるのを待ってフライングシートとテント、シュラフを干す。撤収準備をしていた所に、丁度後輩君がスクーターで見送りに来てくれた。小まめな心遣いに感謝である。ポリタンクはキャリーバッグの中で少し水漏れしていたので、タンク内の水を全部捨てた。水筒の水も酒類も飲み干したので、手持ちの水分は0の状態になったまま、林道アタックに出掛ける。Mapsによると上蒜山登山道の起点付近から林道が延びているように見える。国土地理院の1/25000の地図では幅員1.5m~3mの道は実線で示されているので、それより広い細い二重線は全て舗装路と思って良いし、それより細い点線は登山道又は石段などが混在する獣道なのでトライアルバイクでも難しいと思って良い。なので、バイクでオフロードを走るには実線が長く延びている箇所を探せば良いのである。
上蒜山は以前二男と登山をしていたので、土地勘がある。実はこの広い登山用駐車場も野宿地の候補に上がっていた場所なのである。思った通り林道が谷に沿って延びている。入口に林道蛇ヶ乢線「へびがたわ」と読むのだろうか、何とも恐ろしい名前の林道だ。入って行くにつれてヘビがうじゃうじゃ出て来そうだ。しかし名前とは裏腹に砂利敷きの林道は幅員も広く走りやすい。暫く走ると熊笹で覆われた林の端に茶色の獣が3匹見えた。熊では無い猿か?
いや4本足のウリ坊だ。かなり近づいたところでセローのエンジン音にビックリして熊笹の中に飛び込んで逃げて行った。熊でなくて良かった。
3km程の林道は行き止まりとなったが、ブナの原生林の中を走るのは実に気持ちの良いものである。次は蒜山キャンプ場付近から小川を挟んで蒜山大山スカイラインに並行に登る林道を走り、帰りに蒜山キャンプ場に寄ってみた。高額キャンプ場とあって管理の行き届いた見事な芝で、とても綺麗でお洒落なキャンプ場にはオートキャンプを楽しむ家族連れが何組もいた。まるで団地キャンプだ。
喉が渇いたので、蒜山唯一のコンビニ/セブンイレブンに寄ってコーラの小サイズを飲んで、念のためにガソリンを5L給油。二川から藤森、見明戸を通って美甘でR180に合流、月田、北房から奥吉備街道を走り、有漢から吉備高原へ。この辺りのどこかで昼飯を食べようと思い、水の調達をすべく自動販売機を探すと2台目に増量600cc入りの天然水を見つけた。ラーメンに500cc使っても100cc飲料用に回せる。
県道57を途中で豪渓方面に分岐する。昼食タイムは豪渓の紅葉の葉が広がる河原で涼を取りながらに決定。メニューはラーメンライスだ。ご飯の湯煎は水の節約のために川の水を使い、コッフェル大で塩ラーメンを煮て、朝に作っておいたゆで卵を投入。1時間程のんびりしてMapsで探した最後の林道秋葉山登山道を目指して進むが、何といきなり石段だった。しかも幅員30cmの急勾配の獣道だ。国土地理院さん地図を実線ではなく点線に直しておいて下さい。これではセローでも無理と判断して帰宅する。暑いと思ったら37°もあった。ドンキーベースにセローを格納してリアタイヤを調べてみると、中央のブロックに全て亀裂が入っていた。トライアルタイヤで高速走行したためだろう。何れにせよブロックもかなり摩耗しているので、交換時期に来ている。自走による林道アタックを考慮して、今度はトレールタイヤに戻してみようと思う。蒜山は一般道でも片道2時間で行ける事が分かったし、野宿地、温泉、食料調達も確保出来る事が分かったので、暑い時期を中心にちょくちょく行ってみようと思う。

最初の林道

草丈が段々と高くなって行く

草も絶え山へ奥深く分け入ると木漏れ日が美しい

2本目の林道

急坂の途中で断念

舗装路の林道

ミニ米塚のような人工里山

頂上の牧草地

北海道のような風景

イノシシ?クマ?の罠

ラドン温泉快湯館

蒜山一のスーパーみかも

夕日が沈む蒜山


夜明けの野宿サイト

朝食のハムエッグと味噌汁とご飯

もうすぐ収穫できそうな野宿地に沢山成っていたオニグルミ

恐ろしき蛇ヶ乢林道

豪渓でラーメンライスの昼食






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Last updated  2020.08.20 06:57:52
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