平成15年4月1日以降、キャンピングカーの規制が強化され、水道と炊事設備の前は人が立てる高さ(160センチ)がなければ構造変更が認可されなかったので、室内高が130センチ程度の通常のワンボックスやミニバンなどはキャンピングカーとして登録する事が出来なくなっていたのである。
ところが、最近のキャンプや車中泊ブームを受けてかどうかは知らないが、令和4年4月1日からは規制が緩和され、室内高の制限が調理台の高さが85センチ以下であれば120センチ以上と、大幅に緩和されたのだ。今までは立って調理をする事が前提だったのだが、座って調理をする事も認められたと言う事である。
それと就寝定員も今までは乗車定員6人までは2人以上必要だったが、乗車定員5人までは1人以上に緩和された。就寝スペースは180センチ×50センチと変わりないが、最低1人用の就寝スペースがあればOKという事である。
この2点が緩和された事により、ワンボックスやミニバンはもとより、軽自動車でもキャンピングカーとして登録する事が可能となったのである。これは画期的な事であると同時に安価なキャンピングカーが販売されそうな気配がして来ると喜んでいたら、更に令和4年5月13日からトラックの積載制限も緩和されたようである。今まではトラックに荷物を積載する場合、車体の左右からはみ出してはならず、前後は車体長の1/10までとなっていたのだが、緩和後は左右に車体幅の2/10、前後も車体長の2/10となり、前後に1/10ずつ出す事ができるようになったのだ。この緩和措置により、トラックの荷台にキャビンを積載する場合、規定値以内なら車体からはみ出しても良いということとなり、積載型キャビンを作成する場合、従来よりも広いスペースが確保できるメリットが生まれた。これからはトラックベースのキャビン搭載型キャンピング仕様が流行るかも知れない。今後も規制緩和大いにやって貰いたいものである。