R-HATTER 2回目&トークショー
R-HATTER 2005年7月22日(金)マチネ2回目。やはり初見の衝撃がすごかったのか、初日の方がすごかったと思う。サーシャがきのうは神がかっていたが、きょうはお疲れ? 夜は元気が出たかな? でもきっちり踊るんだけどね、彼は。総じてダンサー全員、きのうの方がよかったかも?パルミジャーノ君はイタリア男らしく、日本人の女性の心を掴むのがうまい。2部で「カンパイ!」と叫んで笑いをとっていたし、振付でも正座してお辞儀するところで笑いを取ってたし。なにより椅子ダンスでも笑いとっていました。ステグリのジュテ、マネージュほんとすごいね~しかも美しい。彼もすぐプリンシパルになるでしょう。「王子」のダンスだもん。ウルヴァンはカーテンコールでにっこにこ。すごくいい人なのかなあ~ 奥様がうらやましい。エレインが2部の3人の踊りでのフェッテ、3回転-シングル-シングル のセットを何回もやった。すごい~ さすがプリンシパル。踊りがほんとに上品できれいなエレイン。すごく細くて棒切れみたい。アフター・トーク出演者 (下手から)服部有吉 ヨハン・ステグリ 蘭寿とむ 高翔みず希司会は梅芸のプロデューサーQ:作品が作られる過程への感想は?服部:基本的にハンブルクで仕事しているので、日本に帰ってきて舞台をやっていく中で、ダンサーが意気投合して楽しくなった。フィナーレでも伝わってくると思うのでうれしい。高翔:最初は、服部さんの動きに見入ってしまって、私にできるんだろうか?と。筋肉痛になりながらやった。蘭寿:私も筋肉痛になりました(笑)。大感動している。うれしい。ヨハン:僕たちは長いこといっしょにやってきました。君がいっぱい仕事をかかえていて、大変だから、僕にできることはできるだけ君を助けること。出来るだけ正直に、駄目だしして、その振付だけはやめたほうがいいとか(笑)言うこと。そして同じ方向に僕たちは進んでいったわけです。作品を作る過程で成長していけることが楽しいです。どうにかしてみんなで来年も再来年も出来たらいいなと思ってます。(服部が通訳する。ヨハンはイメージと違ってソフトにゆっくり一言一言しゃべる。服部への熱い友情が感じられて感動的だった。)Stegli: since we've been grown together, I know you had lots of work, my chance to help you more -- honest - same direction we go - it's pleasure to have --- you develope very first -- managed to put things together ---Q:(一般質問)今回の振付・演出にあたって気を遣ったこと、心がけたことは? 踊った方にも同じく、何に気を遣ったか? 服部隆之の音楽について服部:ハンブルク・バレエと宝塚歌劇団は常に同じことをやってはいないので、どうやったらバランスが取れるのかと。1幕はハンブルク・バレエのイメージで、2幕は、ジャズ、フラメンコを取り入れてやったんです。曲のイメージも強いので、どうやったら誰が見ても楽しめる舞台を作れるか思いながらやりました。ヨハン:最初はやっぱりとまどいました。いったい何をするつもりなのかと(笑)。でも音楽を聴いて踊っていくうちにこういうやり方がいいかなと。第2幕の明るい踊りは親近感が持てるし、違った楽しみ方ができたと思います。(服部氏通訳)Stegli: first we choose steps -- start doing -- where we're going -- but its form of dancin' arts listen to the music, I see that together that what should be - it's difficult because it's more going more energy - I ----服部:…と彼はこう言っております。蘭寿:私はせいいっぱい近付こうとやっていたが、振りが入ってきたら、宝塚の男役らしい振りをスパイスに入れたらと思ってやった。90年の宝塚の伝統、男役を体得できたらいいと思いました。高翔:蘭寿と同じです(笑)。Q:「藪の中」について、最初に原作を読まれたと思うけど、振付を考えるどの段階で3人が一人の役をやる発想が出たのかと。服部:もちろん原作以外におびただしい数の評論を読みました。誰が本当のことを言って、誰が嘘をついているのか。それを読んでいくうちに、告白が3つあるわけですが、それが別物なので3組使ってもいい。でも人物それぞれが違い、ぜんぜん違った結果になると考えた。最初からビジュアル的に3つ並べようとのアイディアはありました。Q:「藪の中」について。バレエの知識はないまま来たが、キャストが3人出てきたときに作品の意図がわかった。真実が何なのかわからないという「藪の中」は黒澤明監督が映画「羅生門」の中で描いていた。このバレエをヨーロッパで演じるとしたら、果たしてわかっていただけるのか? 日本の文学をヨーロッパの人やハンブルクの人はどう理解しているのか伺いたい。ステグリさんに。ヨハン:わあ、すごい難しい質問ですね(笑)。自分で本を読んでみましたが、理解しがたいことが多々ありました。舞台で、9人でパフォーマンスしていることが既に芸術です。ストーリー云々というより、この芸術の一部であると考えて欲しいです。この空間を共有している皆さんも仲間であるし、皆さんもうちで考えて欲しい。舞台芸術は楽しむだけでなく、そこから自分の何かを発見できることがあるのです。(難しい質問に誠実に呻吟しながら答えるヨハン。)Stegli: very hard question, I read book myself it's hard understanding, hard to follow, meaning behind it's the different -- some people not at all performance of dancers , no matter what you -- what you say - its performance become part of -- to come to see服部:(訳した後に、)彼はこう思ったけど、ヨーロッパの人にはわからないかもしれないなあ…(自嘲気味につぶやく、一人ごちる感じで。)ヨハン:(フォローする)好きか嫌いか、感情を動かされたかどうか、そこが大事なんですよ。(服部とヨハンの相変わらずのすばらしい友情、コンビネーションを感じました。)presented by Umeda Arts Theatre 梅田芸術劇場