2020年02月の記事一覧 | Sheva's Ballet Fan Ibra's Opera Fan - 楽天ブログ

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2020年02月の記事

全19件 (19件中 1-19件目)

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ハルカ

HalkaOper in four acts (1858)Music by Stanisław MoniuszkoLibretto by Wlodzimierz WolskiIn Polish with German surtitlesNew production Theater an der Wienin coproduction with Teatr Wielki WarsawPremiere: Sunday, 15 December 2019Conducted by Łukasz BorowiczDirector Mariusz TrelińskiStage design Boris KudličkaHalka Corinne WintersJanusz Tomasz KoniecznyJontek Piotr BeczałaStolnik Alexey TikhomirovZofia, Natalia KawałekDziemba Lukas Jakobski＊＊＊来週からテレワークのためパソコンを購入しました。TV放送されたハルカを見ました。作曲は、スタニスワフ・モニューシュコ（Stanisław Moniuszko, 1819‐1872）演出はトレリンスキで演出はすばらしい歌手もすばらしいのですが音楽が今までのさまざまな音楽家のスタイルを踏襲しているというかぶっちゃけチャイコフスキーのエフゲニー・オネーギンに超似てるかなみたいな音楽でとても新しさはないな後期ロマン派に似てるなという感じです内容はヴェリズモでヴェリズモってなぜかやっぱり二回目見たいって思わないよねおとぎ話じゃないから。みんな元気出そう！みんな心ではつながってるみんなまた会える！2011も乗り切った私たちがまた乗り越えられないわけがない！

2020年02月29日
430万アクセス

本日累計430万アクセスゥ！いつもありがとうございます😊

2020年02月28日
雑談　県民トゥーランドット

雑談　チラシ情報秋の神奈川県民ホールのトゥーランドットキャスト瞠目トゥーランドット　田崎尚美リューが大村博美演出は田尾下さんじゃないw！参考 2020年グランドオペラ共同制作オペラ『トゥーランドット』、プッチーニの名作、公演は2020年10月17、18日。県民ホールはオペラに向かないホールでMETでも歌えるような大声量の歌手でないとつらい。そういう意味ではピッタリのキャスティング。追記させていただきます。

2020年02月26日
表紙用やりくり

表紙用やりくりPaolo BORDOGNA as Bartolo. He speaks Japanese in the performance. So FUN!

2020年02月25日
東京二期会　椿姫　Day 4

東京二期会オペラ劇場ジュゼッペ・ヴェルディ：椿姫〈新制作〉Day 4台本：フランチェスコ・マリーア・ピアーヴェ2020年2月23日(日・祝) 14:00東京文化会館大ホール指揮：ジャコモ・サグリパンティ演出：原田諒装置：松井るみ衣裳：前田文子照明：喜多村貴振付：麻咲梨乃ヴィオレッタ谷原めぐみフローラ藤井麻美アンニーナ磯地美樹アルフレード樋口達哉※ジェルモン成田博之ガストン下村将太ドゥフォール米谷毅彦ドビニー伊藤純グランヴィル峰茂樹ジュゼッペ吉見佳晃仲介人香月健ダンサー：千葉さなえ、玲実くれあ、輝生かなで、栗原寧々、鈴木萌恵岡崎大樹、上垣内平、宮澤良輔、谷森雄次、岩下貴史合唱　：二期会合唱団管弦楽　：東京都交響楽団※出演者変更のお知らせ当初、2月20日(木)と23日(日・祝)のアルフレード役にて出演を予定しておりました前川健生は、体調不良のため出演が不可能となりました。かわりまして、同日のアルフレード役には樋口達哉が出演いたします。何卒ご了承ください。＊＊＊ダブルキャスト谷原組鑑賞普段はAB両方見るのは避けているのだがやはりキャストが変わると全く違う。タイトルロールの谷原さんすばらしかった。完璧な歌唱で難役をものともしなかった。谷原さんは以前藤沢でオテロのアヴェ・マリアを聴いている。なぜかアッディオデルパッサートでオテロのアヴァマリアがよぎったのだ。すばらしかった。参考リンク　第九回藤沢オペラコンクール入賞者記念演奏会　Part 1　Part2急遽代役に立った樋口さんも情熱的に演じ歌唱もパワフルでよかった。ジェルモン成田さんはビロードのように美しい声だった。フローラの藤井さんがすばらしかった。大声量で演技もすばらしい。いかにも娼館の女将というメイクにピッタリの演技でテナルディエの細君のようだった。コミカルな役割を果たすのは重要。日本人はコミカルに演じるのがへたなので。アンニーナも声量があって演技も良かった。サグリパンティが牽引する都響がすばらしい！＊＊＊序曲弦のピアニッシモ通奏低音のように響く低音部ヴァイオリンは微かで消え入るように。ところどころアクセントつける。ワルツに入るとリズムがホルンホルンって難しいですよね弱音が難しいのです。サグリパンティ　Giacomo Sagripanti　の繊細なタッチはますます際立っている。第1幕幕が開く人々のざわめき。ヴィオレッタはすでにかみての階段の上部にいて背中を見せて談笑している。昨日はかみてがわのバルコニーだったので見えなかった。Flora, amici, la notte che resta歌いながら下に下りてくる。リリック・ソプラノ美しく明るい声硬質というわけでもなく柔らかくまさに理想のリリック・ソプラノこれは期待高まる。ドビニー伊藤純はいかにも貴族然とした遊び人の鷹揚な笑みを浮かべている。嫉妬深く切れやすいフローラ。ガストンによってヴィオレッタに紹介された後しばししてヴィオレッタを見つめているアルフレードヴィオレッタは目をそらす。歌のリクエスト乾杯の歌。ヴィオレッタがよろけて中央のソファに倒れこむ黄色い巨大な花と花瓶の下ドゥフォール米谷毅彦さんがかみてがわからグランヴィル峰茂樹さんがしもてがわから近寄るヴィオレッタ一人。近寄っていくアルフレードここの会話歌唱部分のオケが鳴らしすぎてうるさい。Un dì, felice, etereaパワフル！ガストンの闖入とそのあとの二人の会話。ここもオケが鳴らしすぎてうるさい。皆が戻ってきて別れのあいさつÈ strano!Ah, fors'è luiFollie! follieSempre liberaリリックコロラトゥーラソプラノヴィオレッタ谷原　センプレリベラの幕切れ完璧なHigh Es！長く伸ばした。場内が大いに沸いた。第2幕猟銃を担いだアルフレードがかみてがわの階段を下りてくるLunge da lei per me non v'ha diletto!ソファに座るDe' miei bollenti spiritiアンニーナアンニーナ磯地美樹さんは抑えたアンニーナの性格の中にも芯の強さを表していてけなげ。さすがの演技力。声もパワー十分なのにしっかり抑えている。O mio rimorso! O infamiaリリコ・スピントアルフレード樋口インファミアの最後　High C！ジュゼッペ吉見佳晃さん。ジェルモンとヴィオレッタジェルモンはノーブルなカヴァリエ・バリトンの美声、成田博之さん。Pura siccome un angelo美しいUn dì, quando le veneriPoiché dal ciel non furonoTai nodi benedettiÈ Dio che ispira, o giovine成田さん、ジョヴィネ音程を上げて歌うさすがの技巧（成田さんが高い音程に移行して歌ったのはここだったかも？いまや記憶が曖昧です。すみません。）L'uomo implacabile - per lei sarà救いの天使になってください！Dite alla giovineヴィオレッタ、Dite alla giovine からのピアノ歌唱有りからのクレッシェンド。昨日ほどくっきり超弱音にはせず通常レヴェル。e che morrà!Sì, piangi, o miseraSento nell'anima - già le tue pene;Coraggio e il nobile - cor vinceràDite alla giovine二重唱Sento nell'animaカデンツァ。どうすればいいかおっしゃってください。抱いてくださいジェルモンの胸に飛び込むヴィオレッタジェルモンの右手が持ち上がるが拳がグーではなくパーでそのまま震えながらフリーズGenerosa! ご親切な方Morrò!（意識しての弱音ではない）Conosca il sacrifizio二重唱別れのシーンは立ち位置が若干きのうと異なる成田ジェルモンはずいぶん花道の方に離れている。したがって最後の手を握り合うのなし距離が離れてのアッディオ（きょうはしもて側バルコニーだったのでしもて側のバルコニーがまったく見えず）Siate felice Addio!Conosca il sacrifizioSiate felice Addio!出て行くジェルモン手紙を書くヴィオレッタ。アルフレードが様子を観察しながらくる。Sarò là, tra quei fior presso a te sempre.夜会でアルフレードに渡した（渡してた？記憶が曖昧）カメリアのことを言っている。心はあなたと共にあるのよ暗に別れを告げている。Amami, Alfredo, quant'io t'amo Addioアルフレードがヴィオレッタと抱き合うシーン昨日と動きの方向が違う。上手側からではなく下手側から。これは不思議。利き腕が昨日のアルフレードと違うのかな。ヴィオレッタからの手紙をアルフレードに渡す通りすがりの人、香月健さん。昨日はお金を受け取らなかった（岸本大さん）のに今回は受け取る。これは受け取るのが通常です。手紙を読んで絶望したアルフレードに会いに来たアルフレードDi Provenza il mar, il suol プロヴァンス成田さん音程を上げて歌うさすがの技巧（成田さんが高い音程に移行して歌ったのはここだったか、いまや記憶が曖昧です。すみません。）No, non udrai rimproveriフローラからの夜会の招待状を発見し激しく投げ捨てて去っていくアルフレード追おうとしてフリーズするジェルモン。第2幕後半フローラの館アップテンポ極まりないハイスピードで入っていくサグリパンティ。すばらしい！血湧き肉踊る感覚。ダンサーフローラの手相を見てあなたには恋敵がたくさんいらっしゃいますね。マルケーゼ　あなたは浮気性ねえばきばきっと腕を鳴らすフローラフローラは言い訳するドビニー侯爵　Marchese d'Obigny　を扇子ではたく。ウケルｗｗド迫力のフローラ。声量も突出している。アルフレードが来る賭けを始めるヴィオレッタがドゥフォールと来るドゥフォールはアルフレードの態度と言動で煮えくり返っている。お相手を。賭けごと。アルフレードは勝ちまくる続きはのちほど。La cena è pronta給仕は寺西一真さん（バス・バリトン)。皆食事のために別の間に移動する。ヴィオレッタはアルフレードを呼び出す。激高するアルフレードは皆を呼ぶOr tutti a meここ城さんは後ろを向いて呼んでいたが樋口さんは正面を向いて呼んでいた。Questa donna conoscete?Ogni suo aver tal femminaヴィオレッタに札束を投げるシーンの樋口さんの歌唱が良かった。ここはリリコ・スピントの強烈さが生きますね。ドゥフォールはアルフレードを突き飛ばすヴィオレッタはショックで倒れるアルフレードはガストン子爵含め複数の男性にどつかれる。非難を受けてかみての階段を上がって逃げようとするアルフレード。上部に現れるジェルモン。Dov'è mio figlio? più non lo vedoアルフレードAh sì che feci! ne sento orroreヴィオレッタは上体を起こして歌う。Alfredo, Alfredo, di questo core大好きな部分です！三人のトライアングルヴェルディの真骨頂重唱＋合唱すばらしい！ドゥフォール男爵はアルフレードの前に手袋を投げる。第3幕間奏曲すばらしい！円形の大きなベッド、天井の大きな鏡は高級娼婦の家具を表している。医者が来るアンニーナとの会話。手紙を読む。Addio, del passatoアディオデルパッサート演技も歌唱も鬼気迫るものがあってすばらしかった。まさにゾーンに入っている感じでした！カルナヴァルで騒ぐ人々の声がたまらなく苦痛で耳を塞ぐヴィオレッタ私は孤独に苦しんで死のうとしているのにアルフレードがやってくる。抱き合うキスParigi, o cara二重唱すばらしい！ora son forteGran Dio! non posso!ヴィオレッタは倒れるDigli che vivere ancor vogl'io先生を呼んで！アルフレードが帰ってきたからまだ生きていたいの。死の動機　G　です。これを大きく鳴らすサグリパンティGran Dio! morir sì giovane自分の死を自覚したヴィオレッタOh mio sospiro, oh palpitoベッドに運ぶ。Ah, Violetta!医者とジェルモンが来る。A stringervi qual figlia vengo al seno,O generosa娘として会いにきました、あなたはすばらしいお方だ。でももう遅いんですのそのようだ。お父さん、見ましたか？もうやめてくれ私はバカだった。後悔している。ヴィオレッタはアルフレードを呼んでロケットの忘れ形見を渡す。Se una pudica vergineアルフレードの寄り添うサイドがしもてがわ昨日はかみて側だった。利き腕が違うのか。Prega per lei, per te重唱Prega per lei, per teヴィオレッタの痛みが止むÈ strano!Oh gioia!ヴィオレッタはアルフレードの腕の中に崩れ落ちて息を引き取る。大拍手私は茫然としてしばらく拍手できなかった。ヴィオレッタに同調していた。プリマドンナオペラの重責に耐え、魂が乗り移ったかのような一期一会の演奏をした谷原さんに最大の賛辞を捧げます。そしてサグリパンティの都響がとても良かった。お疲れ様でした！

2020年02月23日
東京二期会　椿姫　Day 3

東京二期会オペラ劇場ジュゼッペ・ヴェルディ：椿姫〈新制作〉Day 3台本：フランチェスコ・マリーア・ピアーヴェ2020年2月22日(土) 14:00東京文化会館大ホール指揮：ジャコモ・サグリパンティ演出：原田諒装置：松井るみ衣裳：前田文子照明：喜多村貴振付：麻咲梨乃2月22日(土) ヴィオレッタ大村博美フローラ加賀ひとみアンニーナ増田弥生アルフレード城宏憲ジェルモン今井俊輔ガストン高柳圭ドゥフォール髙田智士ドビニー北川辰彦グランヴィル清水宏樹ジュゼッペ根津久俊仲介人岸本大ダンサー：千葉さなえ、玲実くれあ、輝生かなで、栗原寧々、鈴木萌恵岡崎大樹、上垣内平、宮澤良輔、谷森雄次、岩下貴史合唱　：二期会合唱団管弦楽　：東京都交響楽団＊＊＊東京二期会のトスカで偶然揃った大村、城、今井の黄金トリオの再現。本当に素晴らしかった！至福だった！プリマドンナオペラである責任を全て負い圧倒的なパワーと表現力でヴィオレッタを歌いきった大村さんすばらしい！そして輝かしくノーブルな美声で恋に燃える青年アルフレードを演じた城さん。難役のアルフレード　よくぞがんばった。すばらしい！また轟くような圧倒的な声量でジェルモンを歌った今井俊輔さんも見事と言うしかない。ヴェルディの椿姫を精細にゆっくりとしたテンポを交え緩急強弱つけた指揮のサグリパンティもお見事。医者の清水宏樹さん、アンニーナ増田弥生さんがすばらしかった。ドゥフォール男爵の髙田智士さんも存在感あった。宝塚の演出家、原田諒さんの演出はもっと全面大階段とかｗもっと極彩色でレビュー風とか、宝塚の男役総出演とか、そういうのを連想していたのだが宝塚を連想させるものはほぼなかった。肩透かし。こちらの盲目的思い込みスマソ。コンヴィチュニーは東京二期会「魔弾の射手」で宝塚の男役を出演させオリジナルの演技をさせヅカファンまで呼んできた。まさにコンヴィチュニー、オペラを破壊していたｗ。また日生劇場の宮城聰演出「ルサルカ」は全部大階段ですべて階段の上で演じられ不安定極まりなく、踊りもちゃかすような冒涜的なものだったのだが、そういう既存のオペラを破壊するような要素は何もなかった。美しくゴージャスなオペラという憧れの気持ちで演出したのかもしれない。リスペクトはありがたいことだが。男役を出して踊らせてくれれば劇場は満杯になったのに。＊＊＊※中身に触れますのでご注意ください。序曲非常にゆっくり演奏される。通常よりもゆっくり。オケはすばらしいが本当にゆっくり演奏して粗が出ないのは一流オケだけだ。アクセントも効かすサグリパンティ。美術白いカメリアの花びらを巨大にして舞台に埋め込んだセット。白い壁はヴィリー・デッカーのザルツブルクの椿姫を想起させる。カメリアの花びらが次第に歪んで枯れる。天上に鏡なんとなくROHの椿姫を思い出させる。普通はヴィオレッタの負担を考えて1幕で休憩を入れるのだがセットを汎用使いしているので1、2幕が続けて演じられる。3幕の給仕の寺西さんが1幕は客として中央にいて目立っている。Flora, amici, la notte che resta一人だけ純白のバルーンドレスのヴィオレッタが現れる　外側の階段を降りてくるヴィオレッタの大村さんはスピント　ドラマティコソプラノで非常にパワフル。しかしそれをデカ声にせずコントロールしまくって弱音もピアニッシモも駆使する。まさに世界レヴェルのディーヴァ。ぜひMETデビューしてほしい。第3幕は手前のカーテンがかかって上手側の階段が見えにくかった。階段を多用するセットは宝塚仕込みか。アルフレードは、はにかんだような上気した顔で憧れのヴィオレッタに挨拶する。まさに崇敬といった表情。ガストン高柳圭さん男前．Libiam ne' lieti calici乾杯の歌よろめくヴィオレッタドゥフォールが駆け寄るヴィオレッタが一人になる咳き込むアルフレードがしもてから出てきて見ている僕ならあなたをちゃんと面倒みてあげるのにまあ笑うなんて心がないんですかUn dì, felice, etereaCroce e delizia al corすばらしい！ヴィオレッタはアルフレードを帰らせるここのオケが少々うるさい。アルフレード去るいよいよヴィオレッタの第1幕の見せ場。È strano! Ah, fors'è lui che l'animaFollie! follie Sempre libera大拍手第二幕アルフレードLunge da lei per me non v'ha diletto!De' miei bollenti spiriti拍手O mio rimorso! O infamiaインファミアの最後ラヴェロ　城さんHigh Cに挑戦した。アルフレードが出て行く。ヴィオレッタ。やはり白い服。ヴィオレッタとジェルモンジェルモンはしもての花道から登場強面白髪は入れず若々しく豪腕風Nobili sensi invero!立派なお心がけなあなたにひとつお願いしたいことが。ヴィオレッタの驚きDe' suoi due figliPura siccome un angeloすばらしい！本当に別れろとおっしゃるの？È d'uopo!Non sapete quale affetto病気の話ジェルモンは後ろを向いていて上を見上げていたが振り向く（どう説得する？）È grave il sacrifizioUn dì, quando le veneri時が経てばわざと残酷な言葉Violetta, deh, pensateci,神に祝福されていないそうですわねDite alla giovine驚くべきことに、ここの二重唱、超ピアニッシモ！これはすばらしい！ハーモニー完璧クレッシェンド大声量に指揮者と2人のソリスティが作り上げた精細な表現がすばらしい！抱いてくださいますかヴィオレッタはジェルモンの胸に飛び込むジェルモンは右手を上げてヴィオレッタの背中に回そうとするが、止めて拳を握りしめるヴィオレッタはあきらめて身を離す。Morrò!ここも普通は叫ぶものだが大村ヴィオレッタは哀しみを込めてつぶやくように歌うのだ！Conosca il sacrifizio二重唱アッディオConosca il sacrifizioついにジェルモンは振り向きヴィオレッタの両手を握り。最後はその頭を握った両手につける。ジェルモンが初めて見せた真心。パッと立ち去るジェルモン。ヴィオレッタは泣きながら手紙を書く。その様子を帰ってきたアルフレードは訝しげに見ている。家具は買い戻せなかったし、厳格な父親が苦言を呈しに来ているしでお坊ちゃんのアルフレードの心はざわついている。何してるの？とがめるように言うなんにも誰に書いてるの？あなたによ見せて今はダメ。Amami, Alfredoヴィオレッタは感極まってアルフレードを見るアルフレードはかみてから近づいていってヴィオレッタと抱き合う。ヴィオレッタが出て行くアルフレード一人。手紙を受け取る。突然に別れの手紙。動揺しているとジェルモンが再度訪れる。Di Provenza il marヴェルディバリトンの最大の見せ場のひとつ。今井さんは大声量で圧倒的な歌唱だった。レガートも完璧。レオ・ヌッチのようだ！プロヴァンスも意識して途中ピアノで歌う。そして強音Dio m'esaudì!カデンツァが最強に強音これはすごい！大拍手！No, non udrai rimproveri驚いたことに通常はカットされるジェルモンのカバレッタもあった。T'affretta a consolar父親の説教と懇願も耳に入らずアルフレードは手紙を掻き分けあさっているフローラの夜会の招待状を見つけて復讐心に燃え上がる何を考えているんだ！アルフレードが走り去り残されたジェルモンのストップモーション＊＊＊休憩＊＊＊第二幕第9場フローラの夜会ダンスシーンがロマと闘牛士ではなくシェヘラザードアルフレードが現れるやあ皆さんヴィオレッタは喪服のような真っ黒のドレス賭けトランプで勝ちまくるアルフレード人々は食事をしに別の間へヴィオレッタはアルフレードを呼び出す。プライドを傷つけられ嫉妬と怒りでいっぱいになっているアルフレード叫んで人々を呼び戻すヴィオレッタを侮辱するためにIo cieco, vile, misero,Tutto accettar poteaアルフレードが札束を取り出したときガストンはやばい！やめろというしぐさ。アルフレードは今借りを返すとお金をヴィオレッタの頭上に舞わすドゥフォールは激昂しアルフレードの襟首をつかんで突き飛ばすジェルモンが現れるDov'è mio figlio? più non lo vedoアルフレードAh sì che feci! ne sento orroreアルフレードはしもてで我を失いがく然としている。次第に後悔の表情が浮かんでくる苦悩するアルフレードをこんなに演じられるのは城さんだけ！ヴィオレッタAlfredo, Alfredo, di questo coreヴィオレッタは這いつくばったままで肺が圧迫された姿勢で歌うのだ。すごい！ここでもジェルモン、ヴィオレッタ、アルフレードのトライアングルがすさまじくすばらしい！まさにこれがドラマだ！ここはまさにヴェルディという重唱＋合唱シーン3人が違うことを歌いながらも音楽的にはすばらしくサラウンドで聞こえてくるというヴェルディ最高の名シーンなのです！アルフレードは父親に近づく。ジェルモンはアルフレードを殴りつける。ドゥフォールはアルフレードに決闘を申し込み、手袋を床に叩きつける第2幕了第3幕第3幕の間奏曲からすでに幕が開いている円形のベッド巨大なベッドアンニーナアンニーナすばらしい！医者の来訪医者すばらしい！手紙を読むヴィオレッタÈ tardi!Attendo, attendoAddio, del passatoOr tutto finì!さすがの表現力！大拍手いい報せがアルフレードがやってくる階段をずっと下りてくるのが見えている抱き合う二人Parigi, o cara二重唱すばらしい！この若さで死ぬなんてOh mio sospiro, oh palpitoジェルモンと医者が来る医者は走ってきて脈をとるジェルモンは途中で立ち止まるあなたを娘として抱くために戻ってきました息子に責められジェルモンは自分の過ちを悟り深く後悔しているアルフレードを呼びロケットを渡すヴィオレッタ医者は後部に上がって行きジェルモンはかみての階段を上がっていくアンニーナはしもての暗がりに下がっていく明かりが当たっているのは二人だけこれはトリスタンとイゾルデの最後のシーンに似ているマルケ王がいなくなりブランゲーネがいなくなりトリスタンとクルヴェナルは死んでいる皆暗闇に沈みイゾルデだけにピンスポが当たっているあの感じ。È strano!Oh gioia!このシーンはふつうはヴィオレッタが立ち上がるのだがベッドが円形で巨大なのでベッドの上で膝立ちになる。そしてアルフレードの胸に抱き取られるように崩れて息を引き取るアルフレードの悲痛な表情全幕了おつかれさまでした。こちらにステージ写真が満載です。

2020年02月22日
更新情報　ソプラノ

更新情報　ソプラノのお写真ほかを足しました。

2020年02月21日
更新情報　バスバリ、バス

バスバリ、バスのお写真ほか追加しました。バスバリ、バスのお写真ほか

2020年02月20日
更新情報　テノール

テノールのお写真を足しました。m(_ _)m

2020年02月19日
更新情報　バリトン

バリトンのお写真を足しました。

2020年02月18日
オペラ工房アヴァンティ外套＆ジャンニ・スキッキ

Photo AlbumPhoto:©Shevaibra, courtesy of the artistオペラ工房アヴァンティ第3回公演外套＆ジャンニ・スキッキ夜の部2020年2月15日（土）18：00～みどりアートパーク（横浜市緑区長津田二丁目1番3号）指揮：高野秀峰演出：大島尚志ピアノ：河崎めぐみ「外套」ミケーレ：平尾弘之（バリトン）ジョルジェッタ：上木由里江（ソプラノ）ルイージ：宗像成弥（テノール）タルパ：西山栄治（バス）フルゴラ：岩本久美（メゾ）ティンカ：磯沼　良（テノール）流しの歌手役：佐藤薫（テノール）若い恋人（女声）：小野愛子（ソプラノ）若い恋人（男声）：町村彰（テノール）オルガン弾き（黙役）：加藤豊房ほか「ジャンニ・スキッキ」ジャンニ・スキッキ：植村憲一ラウレッタ：齊藤祐紀ヅィータ：斎実希子リヌッチョ：中井亮一ゲラルド：岡村北斗（テノール）ネッラ：内田昌美（ソプラノ）ゲラルディーノ：阿部颯那（ソプラノ）ベット：平岩英一（バリトン）シモーネ：鈴木敬治（バス）マルコ：戸村優希（バリトン）チェスカ：村上尚子医者：中原和人公証人：宇田川慎介ピネッリーノ：柿崎真央（テノール）グッチョ：桑原理一郎（バリトン）ほか＊＊＊中井亮一さんがリヌッチョを歌うというので長津田に行ってきた。オペラ工房アヴァンティのダブルビルでプッチーニ　三部作の中の外套とジャンニ・スキッキ演出もいつもすばらしい大島さんなので期待していた。果たせるかな、すばらしい演出だった。プッチーニの作った曲のすごさをきっちり聴かせるためのきっちりシンプルな演出。そしてなんと中井亮一さんはリヌッチョ初役だったという。まるで光り輝く鳩のように抜きん出た美声！役にぴったりの声ですばらしかった。思えばジャンニ・スキッキは日本での上演はレアな部類に入るのだが昨年末から望月哲也、澤崎一了、中井亮一と、いずれも日本を代表するすばらしいテノールのリヌッチョを聴いた。本当に感謝です。他にもすばらしい歌手が出演していて楽しかったです。キャスティングの妙というかちゃんとプッチーニの声の歌手を適所にキャスティングしていてさすがだった。やっぱりプッチーニの主役クラスは日本人にはとてもハードルが高いのですがキャスティングの妙でプッチーニになっていた。「外套」は主役のミケーレのバリトン平尾弘之さん、ジョルジェッタのソプラノ上木由里江さん、ルイージのテノール宗像成弥さんがすばらしかった。ミケーレ平尾弘之さんはノーブルな美声でパワフルでレガートも強靭だった。ルイージ宗像成弥さんはスピント・テノールで迫力があってプッチーニのテノールを感じさせた。ジョルジェッタのソプラノ上木由里江さんがパワフルでドラマチックで主人公の悲哀を表現してあまりあった。バスのタルパ西山栄治さんも良い声だった。恋人たち役の男性、町村彰さん、リリックテノールで美しく歌った。「ジャンニ・スキッキ」は題名役の植村憲一さんが重い深い美声のバリトンで存在感あった。イタリア語の発音も明瞭で演技も面白く味があった。マルコのバリトン戸村優希さんが美声イケメン演技もうまいと三拍子揃っていて今後期待の逸材だった。ツィータ斎実希子さんがすごくパワフルで演技もすばらしかった。ちゃんと悪役していた。＊＊＊外套セットは一段高い段を作り恋人たちや歌歌いはそこを歩く背景に輝く月揺れる水面を表す照明月は輝きを増していく。今回衣装が下斗米さんこの人の衣装はまさにぴったりヴェリズモだった外套は大きく長く漆黒で迫力があった。ミケーレがルイージを絞殺するシーンが迫力で死に際の一言ターモと苦しそうな泣いているような悲痛な声で搾り出すように叫ぶのがすごかった。これがヴェリズモだな～と納得したベルカントの対極にいるのだ。急にミケーレへの申し訳ない思いでいっぱいになったジョルジェッタがやってくるがミケーレが外套を開くと…死体となって倒れるルイージの演技がすごいそのままばったりと倒れる骸に近寄って見て気絶するジョルジェッタ誰も悪人でもないのにみんなが不幸になっていくこれが人生の真実ヴェリズモなのでしょう。大島演出はいつも台本そのままの世界をいかにわかりやすく表現するかに長けています彼の演出を最初に見た人は幸せです。その作品の持つ本当の世界観がわかりますから。＊＊＊ジャンニ・スキッキ大島演出ではプッチーニが指定したようにプログラムに年齢を書いています。ここで驚くべき付け加えが。ゲラルディーノは実は今回たいそう重要な役にされていたと私は思うのですが彼のプロフィールとして「両親に虐待されている」とあるのです。確かにひとりっこでネグレクトされている演出になっていました。虐待といっても今なら虐待ですが一昔前ならふつうの光景です。お尻を叩かれたり相手にされなかったりあっちにいけと言われたり、追い払われたり。昔はこどもはそういうものだったんですね。こういう指定をしたことで演出家の演出の方向性が見えてきますブオーゾが亡くなり駆けつけた親族たち噂話をし始めますシーニャの噂では…なんだって！真実を確かめるために遺言書を探し始める一同すぐに遺言書を見つけてそれを知らせているのに徹底的にゲラルディーノは無視されます。客席に下りてまで探し出すリヌッチョにゲラルディーノが遺言書を手渡すと、Il testamento di Buoso Donati!ようやくみな信用します。遺言書を読み、お金は彼らには一文も入らず、全部教会に行ってしまうことが明らかに。彼らはブオーゾの死体にあたりますｗ。シモーネに年嵩なので知恵を出させようとします。リヌッチョは知恵を借りようと恋人ラウレッタの父親ジャンニ・スキッキを呼びに行かせます。来るよ誰が？Gianni Schicchi!リヌッチョのアリアFirenze è come un albero fioritoViva la gente nova e Gianni Schicchi!すばらしい！軽やかな輝きのある声。彼の声の明るさでホールが明るく照らし出されたような錯覚すら覚える。テノールの声は光だ。彼だ！ジャンニと娘。Rino!愛し合う恋人たちの再会。やってきたジャンニに冷たい親戚達。Brava la vecchia! Brava!お金が入らないとラウレッタと結婚させてもらえないリヌッチョ。若い二人は必死です。ジャンニ・スキッキに手立てを相談します。ヅィータは大反対。ヅィータとリヌッチョ、ラウレッタとジャンニ・スキッキが4人並んでの重唱これが演出も見事でした。ヅィータがリヌッチョ、ジャンニがラウレッタの腕を引っ張り引き裂かれる恋人たちその4人のすばらしいアンサンブルが立ち位置からも伝わってくるのです。これぞまさに音楽を表現した演出演出を表現した音楽でした。ジャンニはにべもなく無理だと言います。ニエンテ、ニエンテ、ニエンテとジャンニが拒否して音楽が不協和音を繰り返すジャンニの感情を音楽で表現しているプッチーニすばらしい。この音が鳴ると次はあの名アリアだと期待させる。私の大好きなお父さんO mio babbino caro,Babbo, pietà, pietàお父さんにめいっぱい甘える娘。お父さんの演技秀逸。遺言書を持って来い！ここには誰も入ってないな？親戚たちに命じて死体を移動させようとしているさなかに医者が往診にやってきます。慌てるマルコブオーゾのご遺体はへなへなと床に崩れます（爆笑）スキッキは死体の影に隠れ、死体の手を持って振りながらブオーゾの声色を真似て追い払います。親戚たちは色めき立ってスキッキを賞賛します。これで自信を深めたジャンニ公証人を呼んで来い！スキッキは本格的にブオーゾに変装します。態度を豹変させしなをつくるヅィータが最高ですｗｗ親戚達はそれぞれ欲しいものを告げ、一番価値のあるラバと粉挽き場とこの邸宅は自分に欲しいと告げます。ジャンニの記憶力はすごいです。スキッキは遺言書改竄は重罪だから万が一発覚したら手首を切り落とされてフィレンツェの街をさまようことになると親戚達に忠告します。公証人とピネッリーノ、グッチョが到着します。ピネッリーノの柿崎真央さん（テノール）すばらしい体格と声でした。今後期待できます。ジャンニスキッキは、白い布で顔を隠しつつ遺言書を書き換えさせていきます。驚くべき記憶力で親戚達にそれぞれ希望の物を与えたあと、ラバと粉挽き場とこの邸宅はジャンニスキッキに与える！と宣言します。超笑える演技です。ラードロ〜呪詛の声アッディオ・フィレンツェグウの音も出ない親戚達公証人が靴屋たちと帰り親戚達はスキッキを罵ります。出て行け！ここはわしの家だ。親戚達は怒り、叫びながら出ていきます。Lauretta mia一方幸せな二人。すばらしい！テノール最後の高音も！スキッキのモノローグ。ここのモノローグも完全にイタリア語！さすがのレヴェルの高さでした。お疲れ様でした！！

2020年02月15日
新国立劇場「セビリアの理髪師」by名古屋のおやじ

【当日券情報】本日、オペラ『#セビリアの理髪師』3回目の公演です🎉◆2/11(火・祝)14:00　S・A・B席ありご購入はこちら↓https://t.co/TAztkRrcxv新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999皆様のご来場をお待ちしております✨#新国立劇場オペラ pic.twitter.com/leo6jySUKP— 新国立劇場＜オペラ＞ (@nntt_opera) February 11, 2020 皆様オペラ通の「名古屋のおやじ」様が、2020年2月11日（火・祝）新国立劇場の「セビリアの理髪師」Day 3　をご覧になって感想をよせてくださいました。ありがとうございます。ご許可を得まして掲載させていただきます。＊＊＊Sheva さま昨日、新国立劇場の『セビリアの理髪師』を、とても楽しみました。あのプロダクションを見るのは２度目ですが、やはり「小うるさい」ですね。まあ、あれだけ歌手が揃えば、文句をいうこともないですが。バルベラを実演で聴くのは初めてですが、歌が少々雑と言うきらいもあるけど、高音の大盤振る舞いは、やはり快感。前回のリヴァイバルの際の伯爵だったミロノフは、この物語のあと「エロおやじ」になる感じはしませんでしたが、バルベラの同役は、『フィガロ』の伯爵の振る舞いを、なんとなく予感させました・・・大阪での『チェネレントラ』では不調だった脇園さんは、まったく別人のようなすばらしさ。逸材。歌の技も素晴らしいものでしたが、もっともハッとさせられたのは、第二幕で自分がリンドーロに騙されていたのではいかと、リンドーロ/アルマヴィーヴァに訴える部分。色香を感じさせる声の深い響きと自らの感情を見事にイタリア語に乗せる表現にBrava!来週の銀座でのリサイタルが、とても楽しみになりました。マスネのシャルロット、ドルシネ、サンドリヨンなどのフランスオペラも歌わせてみたいなあと思いながら、聴いていました。彼女の歌は、ベルガンサを今風にしたような感じ。今回のアッレマンディは、大学生の頃、上野で見た藤原歌劇団の『チェネレントラ』（ルチア・ヴァレンティーニ＝テッラーニ主演）を指揮した人。カーテンコールで舞台に現れた彼を見て年をとったなあと思いました。こちらも、老眼鏡が手放せなくなりましたけど。ではまた。名古屋のおやじ

2020年02月12日
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2020年02月11日
ミレッラ・フレーニのこと　ｂｙ名古屋のおやじ

Mirella Freni was one of the finest exponents of light lyric singing and will be greatly missedShe made her Royal Opera debut in 1960 and went on to sing a number of major roles with us over the course of an extraordinary careerhttps://t.co/PefdskFykg— The Royal Opera (@TheRoyalOpera) February 10, 2020 名花、ミレッラ・フレーニさんが亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。オペラ通の名古屋のおやじさまから寄稿いただきましたのでご紹介させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。＊＊＊ミレッラ・フレーニのことフレーニが亡くなった。私のオペラ鑑賞歴は、彼女と共に始まったと言っていい。彼女の歌声との出会いは、中学１年生の時。カラヤンの指揮する『運命の力』の序曲を目当てに購入した『オペラ・スター・チャリティ』というガン撲滅のためのチャリティレコード（おそらく一度もCD化されていない）に彼女が参加していたのである。歌われていたのは、ベッリーニの『テンダのベアトリーチェ』の中の一曲。『運命の力』の序曲を目当てに購入したレコードだったが、それよりも、そこに参加していたフレーニをはじめ、ドミンゴやベルガンサ、フッシャー＝ディースカウなどの名歌手たちの美しく多彩な歌に忽ち魅了され、日曜日の午後にFMで放送されていた「オペラアワー」を聴くようになった。こうして、オペラとの長い付き合いが始まった。フレーニの舞台に初めて接したのは、1986年の3月23日。彼女がジュゼッペ・シノポリの指揮でマノン・レスコーを歌ったウィーン国立歌劇場の来日公演だ。当日、東京は季節外れの大雪で、会場のNHKホールに、いつもの何倍も時間をかけて、ようやくたどり着いた。ゴム長を履いて、出かけたような記憶もある。やっと、フレーニが聴けたと感激し、いつまでもこの時間が続いたらいいのにと思った。「やっと」というのは、その数年前に彼女はNBS主催の「オペラ・ガラコンサート」の第1回目に参加することになっていたのだが、来日したものの風邪で出演をキャンセルしてしまったからだ。舞台の上のフレーニを最後に見たのは、2002年の9月。メトロポリタン歌劇場のシーズンのオープニングのガラ公演である。ドミンゴがレヴァインの指揮で『フェドーラ』『サムソンとデリラ』『オテロ』の一幕ずつを歌うという内容のガラで、それぞれ、フレーニ、ボロディナ、フレミングが彼の相手役を務めた。ドミンゴのために企画されたガラだったのだろうが、私にとって最も感銘深かったのはフレーニ。彼女のため準備された公演のようにとすら思われた。出だしこそ、さすがにフレーニも歳には勝てなかったかと感じたが、喉が温まり、声が飛び出すと、その歌は輝かしいばかり。そして、客席に背を向け、一人舞台に佇んだその姿の威厳に満ちた美しさ。ここに、一代のプリマドンナがいるのだと実感せずにはいられなかった。このガラ公演の数日前、メトのショップで、フレーニのサイン会があった。嬉々として出かけていき、彼女に「雪の降った東京で行われた、マノン・レスコーの舞台で、初めて、貴女の素晴らしい歌に接することができて、どんなに幸せだったか」と伝えた。「日本から来たのね、カラヤン、クライバー、クラウディオ（アッバードじゃなくて、ファーストネームだったと思う）、シノポリ…どれも、みんな素晴らしい思い出だわ」と、プリマドンナらしからぬ気さくな物腰で応えてくれた。フレーニの歌を聴くと、いつも「充填」という言葉を思い出す。彼女は、カラヤンをはじめとする名指揮者が作り出す大きな枠組みを、輝かしくまろやか歌声で、隙間なく濃密に埋める。その枠の作りが巧みであればあるほど、フレーニの歌は輝きを増す。歌の面白さではレナータ・スコットの方に軍配が上がるかもしれない。しかし、フレーニが名指揮者たちと作り上げた極上の「濃い」歌は比類のないものだ。あのような見事な歌を、今後聴くことがあるのだろうか。名古屋のおやじ

2020年02月10日
ボンジョルノ！市民オペラ「愛の妙薬」

ボンジョルノ！市民オペラ〜「愛の妙薬」公演と１日オペラ体験！〜オペラ「愛の妙薬」(全 2 幕)ガエターノ・ドニゼッティ作曲イタリア語上演（日本語字幕付き）公演日時：2020 年 5 月 5 日(火・祝)、　　　　　6 日(水・振休)　15:30 開演会場　：たましん RISURU ホール　　　　（大ホール）　　　　東京都立川市錦町 3-3-20指揮：柴田真郁演出・翻訳・美術：馬場紀雄エルデ・オペラ管弦楽団キャスト 5月5日（火祝）/ 5月6日（振休）アディーナ：原さとみ/ 川上真澄ネモリーノ：岡坂弘毅/ 望月光貴ベルコーレ：星田裕治/ 鶴川勝也ドゥルカマーラ：浜田耕一/ 鈴川慶二郎ジャンネッタ：生田有里/ 下倉結衣副指揮・合唱指揮　松村優吾演出助手　橋詰陽子合唱：稲城市民オペラ合唱団、コーロ・ピッコロ、　　　富士宮オペラ合唱団、　　　長崎居留地男声合唱団&女子部、チケット：S席（指定席） 5000円　　　　　A席（指定席） 4000円　　　　　B席　　　　　3000円2019年12月3日　チケット販売開始＊情報ありがとうございます。＊システム上の都合でお名前の旧字体が使用できない場合がございます。ご容赦いただきたくお願いいたします。【ご注意】＊本頁は個人的メモとなります。公演情報は変更となる場合がありますので必ず各公式サイトを参照ください。

2020年02月10日
昭和音大院オペ　奥様女中＋カプレーティ家とモンテッキ家

Photo AlbumPhoto:©Shevaibra, courtesy of the artistI Capuleti e i Montecchi by Vincenzo Bellini.La serva padrona, an opera buffa by Giovanni Battista Pergolesi昭和音楽大学大学院修士課程　修了オペラ公演2020/2/9（日）②17:00開演昭和音楽大学「テアトロ・ジーリオ・ショウワ」②G.ペルゴレージ作曲　オペラ《奥様女中》　全2幕（抜粋）　V.ベッリーニ作曲　オペラ《カプレーティ家とモンテッキ家》　全2幕（抜粋）主催　昭和音楽大学《奥様女中》セルビーナ：佐藤真柚乃（1幕）　　　　　　石井桐花（2幕）ウベルト：平賀僚太ヴェスポーネ（黙役）：加護友也（院1年）指揮：大勝秀也演出：岩田達宗ピアノ：古瀬安子チェンバロ：林直樹指導教員：五十嵐麻利江＊＊＊《カプレーティ家とモンテッキ家》カペッリオ：市川宥一郎（助演）ジュリエッタ：Yufei Zhu（1幕前半）　　　　　　　荒川茉捺（1幕後半）　　　　　　　今牧香乃（2幕）ロメーオ：杉山沙織（前半）　　　　　中田絵梨（後半）テバルド：藤原海考（テノール）（助演）ロレンツォ：田中大揮（助演）指揮：大勝秀也演出：岩田達宗ピアノ：酒井愛可　　　　山下絢子指導教員：井ノ上了吏＊＊＊がっつり3時間半これが千円！お値段以上どころか！！すばらしい才能続々発見＊＊＊昭和音大の院オペラは藤原歌劇団の正団員が助演で出演することもあっていつも充実した内容だ。昨年に続き今年も鑑賞した。演目もレアなものが多いのでとてもオペラファンにとってありがたいのだ。特に今日の「奥様女中」はめったに全幕を演じられることがないので本当にありがたかった。以前桐朋の同じく院オペで一部分演じられていたのを鑑賞したがやはり全幕で字幕つきなので一般の客も楽しめるようになっている。コアなオペラファンはいつも同じ演目ばかり鑑賞する選択肢しかないことに実は心底あきあきしている。ドニゼッティとかRシュトラウスとかもっとレアなものが見たいなあ。レアであればあるほど見たいなあ。「奥様女中」は驚きのおもしろさだった。まさに爆笑コメディになっていてこれを岩田さんが演出したのか？と驚愕して出演者に確認してみたら、院オペラというのは基本学生が自分たちでほぼ考えて演出もやるそうなんです。もちろん演出家がアドバイスはするようですが。この作品は今年のベストと言ってもいいぐらいおもしろかった～歌手は「奥様女中」に出演したバスの平賀僚太さんがすばらしい声。ゲオルグ・ツェッペンフェルドのような美声で今後の活躍が楽しみ。また黙役で出演していた加護友也さんの演技がすばらしくてびっくりだった。セルビーナは2幕の石井桐花さんはレッジェーロだと思うが安定したテクニックだった。演技もおもしろかった。1幕のセルビーナ佐藤真柚乃さんはレッジェーロで高く美しい声。途中で尼さんの役もやっていた。後半の《カプレーティ家とモンテッキ家》では前半のメゾ、ローメオ杉山沙織が完成されたすばらしさ。BやHigh Cなども出していた。助演の田中大揮さんは昨年まで海外で学んでいたが昨年帰国し、今年は日本で活動なさるようです。まさに「大器」で日本人離れしたスケールの大きい歌唱と美声です。カペッリオの市川宥一郎さんはバリトンだが本当に歌も演技もすばらしい！演技も迫真で杖を突きながら足を引きずって現れるのだがその小技が板についていて、演技に迫力さを増していた。まさに彼は舞台人。足を引きずる演出に関しては岩田さんからの指示だったということ。岩田さんは彼にそのモチーフを与えて自由に演じさせたようだ。まさに申し子！テバルドの藤原海考さんもすばらしかった！リリコ・レッジェーロでしょうか。やはり助演は学生とは圧倒的な差があるので二重唱などがどうしても比べてしまうと表現力などが段違いに際立っている。　1幕前半のジュリエッタを演じたYufei Zhu　さんはリリコか。美女で、パワフルで声量があり、将来期待できるポテンシャルがあった。高音はHigh Dぐらいまである歌唱だった。後半のローメオ、メゾの中田絵梨さんは清澄な高い声でパワフル。声量もあった。1幕後半のジュリエッタ、荒川茉捺さんはレッジェーロか。可憐で美しかった。2幕のジュリエッタ、今牧香乃さんはレッジェーロか。安定した歌唱で美声だった。***《奥様女中》なぜかウベルトはゴルフウェア。ゴルフに行こうとするが女中のセルビーナに禁止され次々に脱がされていく…最後には…このはちゃめちゃな展開が大受け。またセルビーナが連れてくる偽の婚約者があの人（爆）これにはあまりにぴったりすぎて会場大爆笑。4人が次々と繰り出すギャグの連射砲がすさまじくありえない楽しさ！本当に若い才能ってすばらしいですね！そこにタブーがないのがやっぱりすごい！学生はこれでなきゃですよ。今後オペラ業界に新風を吹き込ませて欲しいです。《カプレーティ家とモンテッキ家》前半の奥様女中とはうってかわってめっちゃシリアス。岩田さんはこの作品をミャゴラトーリで演出しているのでそういうヤクザの出入り風なものを予想していたらまったく違った！どっちかというとミニマリスト的な象徴的な白昼夢のような感じ。次々とジュリエッタが入れ替わっていくのでなんか不思議な感じを受ける覚めない夢のような同じシーンを繰り返す夢で見るような感じ？合唱も登場し豪華。やっぱりベッリーニの要求する声楽的レベルの非常な高さを感じた。特に主役のロメオとジュリエッタには大変高い技巧と高音、低音が用意されていてなかなかチャレンジングだなあと感じた。大いに楽しませていただきました。彼らを支える関係者の皆様にも敬意を表します。お疲れ様でした。

2020年02月10日
新国立劇場セヴィリアの理髪師　Day 2

Photo AlbumPhoto:©Shevaibra, courtesy of the artistNNTTIl Barbiere di SivigliaDay 28 Feb. 2020New National Theatre, TokyoCREATIVE TEAMConductor: Antonello ALLEMANDIProduction: Josef E. KÖPPLINGERSet and Costume Design: Heidrun SCHMELZERLighting Design: YAGI MakiCASTIl Conte d’Almaviva: René BARBERARosina: WAKIZONO AyaBartolo: Paolo BORDOGNA（bass-baritone）Figaro: Florian SEMPEYDon Basilio: Marco SPOTTIBerta: KANOH EtsukoFiorello: YOSHIKAWA KenichiOrchestra: Tokyo Symphony OrchestraChorus: New National Theatre Tokyo Chorus＊＊＊ルネ・バルベラ最初のアリアエッコリデンテインチェロでアジリタでHigh Cまで上げフィガロとのお金の二重唱　アジリタでHigh C まで上げた。バルトロも自らのアリア変奏で高音G＃あたりまで上げた。フィガロ豊かな声量でイケメンロジーナ　も変奏オリジナルのアジリタかましまくりスポッティもすばらしい世界レヴェルのパフォーマンスだ！今休憩だがこの後もさらにすごそう！ルネは高い声が非常に美しい！まさにコンテ・アルマヴィーヴァの声だ！ファルセットも筆舌に尽くし難く美しい！＊＊＊全幕終了やっぱりバルベラさんやってくれました。信じられない神業！セッサピウレジストレの伯爵の大アリアアジリタでHigh Dだったかもしれない。　Ah! qual colpo inaspettato!の三重唱でHigh C !そして大アリアまずはBそして超絶技巧のアジリタからのHigh Dではなかったかしら締めはBあとで他音源で確認してみます。嘘だと思うなら実演聴いてみてくださいませ。ボルドーニャの面白さ最高だった！今回は金字塔的ソリストパフォーマンスですごい。詳細続く。＊＊＊序曲から幕が開いて人間関係が示されるこの演出家は新国立劇場の舞台機構を大いに使ってみたかったようでこのシーンで巨大なセットが奥から手前にやってくる。巨大な奈落が開いているのでびっくりするどんだけすごいんだこの劇場は！しかも巨大なセットが3階建てででかい。しかも回る。360度仕様なのだ。でかすぎるため左右のバルコニーからサイドが見えずらい。脚立とかソープランドとかを左右に配置しているために見えにくいのだこのセットと演出は余計なものが多すぎる。このプロダクションはすでに過去に二回は見ている。毎回同じことを書いているかもしれない。セヴィリアは笑いさえあればいい。もっともシンプルでいいオペラの真髄なのにそこがわかっていない。＊＊＊Ecco, ridente in cieloこれフローレスは曲の途中と最後でHigh Cだけどバルベラは途中で1ヶ所High Cだったか。（バルベラ本人の他音源で確認したところアジリタでH,そしてHigh Cをやはり出しています。）＊＊＊ Largo al factotumFach: lyric baritone有名曲なので盛り上がります。フィガロのフローリアン・センピーは男前で大声量、すばらしい！しかし細かい演出が少々ウザイ。歌に集中できづらくなる。これだけの歌い手が揃っているので余計な演出は要らない。最後声張る部分はG。＊＊＊ロジーナが手紙を落とす拾う読むフィガロバルトロは出かけていく＊＊＊Se il mio nome saper voi bramateバルベラはここAまで上げている。ロジーナがバルコニーに出てくるがベルタと鉢合わせして逃げ去る。フィガロと伯爵のお金の二重唱All'idea di quel metalloChe invenzione prelibata!Bravo, bravo,in verità!Si,si酔っ払いだって？コンテはフィガロから金を取り返す警戒されないからですよ。すばらしい二重唱！Una voce poco fa Fach: lyric mezzo最高音は楽譜ではHigh Cオリジナルの変則ヴァリが上品ですばらしい！生き生きとしたロジーナフィガロとロジーナバルトロが帰ってくるバジーリオが来る＊＊＊ La Calunnia,Fach: buffo bassLa calunnia è un venticelloすばらしい！スポッティはヴェルディなどに欠かせない深いプロフォンドのバスなのに美声です。フィガロはバルトロの悪巧みをロジーナに話す。リンドーロが好きなのはロジーナだと明かす。＊＊＊フィガロとロジーナの二重唱Dunque io sonロジーナのアジリタがすばらしい。手紙を書くように勧めるがロジーナはうわて。すでに用意していた。フィガロもうまく合わせてる。バルトロはロジーナが恋文を書いたのではないかと疑い問い詰める。ここで爆笑。ここぞというところでのバルトロの○○○＊＊＊バルトロのアリアA un dottor della mia sorteFach: lyric bass（Paolo BORDOGNAはbass-baritone）これもすばらしかった！オリジナルの高音を入れてきた。ベルタ軍人に化けたコンテがやってくる。酔っ払って。Ehi, di casa!ドクターバカ殿、お医者さまなんですねナカーマー私も医者です。馬の…兵隊の宿泊は免除されていると書類を探し出すバルトロそこら中に書類を撒き散らす。Ecco qua兵隊に化けたコンテはバルトロがせっかく探し出した書類をビリビリに破いてしまう。presto fuori出て行け！と1階に下りるでは開戦ですな。コンテは手紙を落とすロジーナはその上にハンカチを落とすコンテはそれらを拾ってロジーナに渡すロジーナは洗濯物リストとすり替える騒ぎの中フィガロが戻ってくるコンテとバルトロは罵りあいそこでノックが。バルトロが○○？ここで爆笑＊＊＊La forza,aprite quaあまりの騒ぎに警察が来る逮捕しますコンテは何かを見せる隊長は敬礼し下がる。重唱Freddo ed immobileMi par d'essere con la testaアップテンポのロッシーニの重唱の世界警官隊は素直に帰らず、家中をひっくり返し始める。si riduce ad impazzar第１幕了すでに大大大拍手！＊＊＊第２幕2階のバルトロの部屋に電話がかかってくるボルドーニャの妙技がここでもプロント？別の電話が鳴るアロー？また別の電話が○○○○？客爆笑。そのあいだに？（ここかあいまいだが）牧師に化けたバルベラがバルトロの耳元でPace e gioia sia con voi.驚きまくるボルドーニャが面白すぎるコンテpiù propizio a me saràここでAに上げたか？Basta, basta音楽教師を名乗るバジリオが病気なので代わりに来たと言う。謎の音楽教師はコンテ・アルマヴィーヴァがロジーナを弄んでいるという偽情報をバルトロに与える。ロジーナは見てすぐにリンドーロだと気づく。ロジーナContro un cor che accende amoreここもアジリタが神業！バルトロは居眠りロジーナCaro, a te mi raccomando,tu mi salva, per pietàコンテGiubileràはG。目を覚ますと音楽教師とロジーナが密着しているいきなり音楽の稽古に戻るここでサービスか脇園さんは夜の女王のアリアのコロラトゥーラ風の音程を下げて歌う。脇園さんはほかにも前のアリアでモーツァルト風のアジリタを入れたりして一味違って新鮮。声も重いロジーナではないので美しく軽やかに聴かせる。バルトロはロジーナの腰を抱いてコンテから離すｗアジリタ大拍手今度はバルトロのアリエッタQuando mi sei vicina,amabile Rosina .偽の音楽教師は名前が違うと憤慨して指摘するバルトロはわざと「ジャンニーナ」を「ロジーナ」に替えて歌うと言い募るのでロジーナはゲゲゲ＝＝＝ッという反応ｗしかもバルトロは今度はダンスすると言い出してロジーナの腰をホールドし頭を腹部に密着させて踊りだすロジーナは困っているそこにフィガロが来てロジーナとすり替わるフィガロにキスしてしまってバルトロもおえ＝＝＝っｗｗｗフィガロはバルトロにどうしても今髭をそらせろと主張するおれはいそがしいんですよバルトロはフィガロに、3階の部屋にタオルを取りに行行かせるBada, non toccar nulla いつも言われているのかフィガロも唱和する。フィガロの目的は合鍵を作ることだったものすごい音を立てるこのシーンをすべてわざと見せている首尾よく鍵をGetそこにバジーリオが来たので全員去らせようと必死になるお加減はいかがですかな？come un morto?具合が悪そうと言われ困惑するバジリーオコンテが財布ごと渡すｗｗドン・バジーリオUna borsa!財布？これは何かあるなお金アンテナが立っちゃった。Buona sera, mio signore出て行くバジーリオがいきなり戻ってきて慌てふためくというのが通常の演出だがこれはそうではなく、ボルドーニャが○○さん○○○○！と呼びとめ○○○○を渡すまた大爆笑。やっとひげを剃ることにエプロンで思いっきり首を絞められるバルトロ痛い！（演技）とかバルトロさん楽し過ぎる！フィガロは目にごみが入ったから吹いてくれとバルトロにバルトロがクリームごとフィガロにぶーぶーと吹きかけるので大爆笑。コンテ夜中に迎えに来ますロジーナ承知しましたわしかしバルトロは縛られたままこっそり抜け出して二人のやりとりを聞き、今夜の脱走計画を知ってしまうバルトロPace e gioiaだと？この野郎またまた大騒ぎ＊＊＊騒ぎにうんざりしているベルタベルタは外の世界に気晴らしを持っている。篤志家的行為なのかベルタのアリアIl vecchiotto cerca moglieFach: lyric mezzo存在感！＊＊＊バルトロはロジーナにおまえはだまされていると告げるロジーナは落胆し、バルトロとの結婚に同意する。ロジーナ嘆く。なんてひどい運命なの！＊＊＊外バルトロが出かけていく雷雨Scoppia un temporale風に飛ばされるボルドーニャの演技がおもしろすぎる！もう今回ボルドーニャがん見だしいちいちすべてが楽し過ぎる！＊＊＊バルコニーへ登る脚立（イントレ）をセットするコンテとフィガロ家に入るとロジーナが怒ってバルコニーに出てくる自分はリンドーロではなく伯爵本人だと種明かしするアルマヴィーヴァ伯爵コンテAlmaviva son io, non son Lindoro喜ぶロジーナAh! qual colpo inaspettato!転調コンテQual trionfo,Qual trionfo inaspettato!Ah! d'amore e di contentoここcontentoでコンテのHigh Cが出ます。すばらしい！Guarda, guarda il mio talento喜びの二人と急がせようと歌うフィガロDolce nodo avventuratoフィガロが伯爵の声を繰り返すので笑いが起きる人夫が脚立をはずすあせる三人。Zitti, zitti, piano, piano三人は建物内の階段から下へ降りた？バジーリオが公証人を連れてきたがまだバルトロが到着していない。その隙に先に結婚してしまおうとバジーリオを買収する伯爵お金が大好きなバジーリオはもちろん言うことを聞くフィガロとバジーリオは立会人になって結婚証明書にサインをする結婚が成立バルトロが警官隊を連れてくる警官が名前を訊くIndietro, dicoええい、下がれおろうついにコンテは本名を明かす警官隊は退散するなおも文句を言うバルトロにCessa di più resistere,ついに大アリアです。＊＊＊Cessa di più resisteretrionferàここまでの最高音はB（英語表記B♭）（マイケル・スパイアーズで確認）ロジーナにE tu, infelice vittimaBe in sen d'un fido sposoアジリタ合唱挟んでAh, il più lieto, il più feliceB超絶技巧のアジリタからのHigh D最後のfelicitàの音はB（英語表記B♭）（フローレスとマイケル・スパイアーズで確認）でした。つまりJDFもスパイアーズもCessa di più resistereでは出していないB以上の音、多分High Dをバルベラは出しているこれはセルソ・アルベロレベルセルソもHigh DをDucaで出していたのだ。（2019年の来日公演）＊＊＊大拍手でまさにショウ・ストッパー！大団円へ。Di sì felice innestoserbiam memoria eternaここでもコンテのアジリタが聴けます。お疲れ様でした。お客さん大興奮で日本の上演では珍しくブラーヴォ、ブラーヴィが飛びまくっていました。＊＊＊2012年12月09日新国立劇場「セビリアの理髪師」新国立劇場のセビリアの理髪師はマキシム・ミロノフ主演で2016年に再演されているが、これはどうも記録がないので見ていないようだ。2014年07月31日ミュンヘン・フェス　セヴィリアの理髪師2016年08月20日ROF スター総出演の「イタリアのトルコ人」「オールスター総出演のイタリアのトルコ人だが、ドン・ナルチーゾ役のルネ・バルベラは本当にすごかった！Ｔｕｔｔｏ　ｉｎｔｅｓｉぶっ飛びのパフォーマンスだった！世界の頂点を見た感じだ。High D を出し、High C も何度も出していた。パワーもあり強靭でありながら美しく超高音もマックスで聴かせる。本当に感心した。」

2020年02月08日
雑談　ノイキャン

雑談　ノイズキャンセリングイヤホンがすごいわ今まで電車の中では音がうるさくて聴き取れなかったけどノイキャンだとドイツ語の歌詞まで聞き取れる。ザルツブルクイースターのマイジンを毎朝聴いているが毎朝感動に包まれてる。本当に意外だがツェッペンフェルドのサックスがめちゃいい。ミュンヒェンのKochと聴き比べてみたい。クラウスKFVは言うに及ばず。毎朝泣いてるちなみに役名の発音サックスイーファマグダリーネダーヴィッツですがな。その前にゲタデメルンを仕込まなあかんですわ更新情報テノールの写真を足してます日々… 新国立劇場のセヴィリアが楽しみ過ぎる！

2020年02月07日
藤原歌劇団リゴレットDay 1

Photo AlbumPhoto:©Shevaibra, courtesy of the artist藤原歌劇団公演「リゴレット」新制作2020年2月1日(土)14:00開演東京文化会館大ホールヴェルディ作曲　オペラ全3幕〈字幕付原語上演〉総監督折江忠道指揮柴田真郁演出松本重孝 1日リゴレット須藤慎吾マントヴァ公爵笛田博昭ジルダ佐藤美枝子スパラフチーレ伊藤貴之マッダレーナ鳥木弥生ジョヴァンナ河野めぐみモンテローネ伯爵泉良平マルッロ月野進ボルサ井出司チェプラーノ伯爵相沢創チェプラーノ伯爵夫人相羽薫小姓丸尾有香廷吏　江原実藤原歌劇団合唱部日本フィルハーモニー交響楽団合唱指揮：須藤佳司美術：大沢佐智子衣裳：前岡直子照明：服部基舞台監督：菅原多敢弘副指揮：諸遊耕史／松村優吾演出助手：手塚優子【主催】公益財団法人日本オペラ振興会＊＊＊本日は人気実力とも兼ね備えたスター揃いの公演でそれはそれはすばらしかった！テレビカメラも入っていたので放送が楽しみです。やはり藤原歌劇団の大スター笛田さんが圧倒的な輝き。広いホールを全く感じさせない響き。甘い美声が響き渡りとろけそうです。彼のドゥカを聴いてしまうと他の人が聴けないのではと思ってしまうぐらいだ。タイトルロールの須藤さんがまたすばらしい！こんなに難役のリゴレットを考え尽くして完璧に歌った。ラストは半音上げヴァージョンでまさにヴェルディバリトンの面目躍如である。私が須藤さんを初めてお聴きしたのがまさにリゴレット（ブルーローズ2013年）なので今回は感激もひとしおだ。またヴェルディ・プロジェクト・ジャパンのクリティカルエディション版でも須藤さんがリゴレットだった。また佐藤美枝子さんがすごい。ジルダのカーロ・ノーメの至芸がすごすぎる。通常のカデンツァでのHigh Esも見せそれ以外に二回のカデンツァでHighD出しまくり、アリアの最後のカデンツァでは普通はやらない変則アジリタでおそらくHighEsまで上げた。まさに至芸日本のマリエッラ・デヴィーアである。低音歌手も魅せた。スパラフチーレの伊藤さん最低音伸ばしまくり最初の登場シーンの最後のスパラフチーーーーーーーールというところとボナノッテの最低音ヴェルディのバス歌手にぴったりの甘くビロードのような低音でお見事！マッダレーナ鳥木さん魅力的！愛すべき憎めないマッダレーナで妖艶なのに可愛らしい！ボルサマルッロチェプラーノトリオは若手で固めたようだがやはりすばらしい！収監されるモンテローネを先導する廷吏の江原実さんがすばらしい。柴田真郁さんが振る日本フィルすばらしい。オペラが得意な柴田さんはすばらしい。テンポ感も最高でコルティジャーニでは高速で飛ばしてさすがだった！しかしシーン間や歌の合間歌手に任せずに牽引すべき。しばしば間があく。音楽のない時間を極力少なくすべきである。演出はもともとの台本を忠実に再現しようとしたものでいまどき逆にないよねというぐらい普及版スタイル。衣裳はいわゆる普及版を踏襲しているがセットがきっと予算の関係だと思うが簡素。しかしけっこう考えられていて機能的でわかりやすい。写実的ではない。出だしの部分最初人々が騒いでいるのだがしばらくすると静かになってしまう。殿が出てくるまで音がなくシーンとしているのだ。これはちょっと不思議だった。＊＊＊※ここから中味にふれますのでまだご覧になられていない方はご注意ください。序曲しもてに緑の布が張ってある豪奢な長椅子舞台上ではリゴレットが道化の衣裳に着替えている。リゴレットは老人として描かれる。足が不自由で動きがおぼつかない。頭は禿げ上がり白髪だ。最初からリゴレットは何かの苦悩を胸に抱えていることが表現される。ドゥカは豪華な金色のガウンをはおってかみての階段から登場する。リゴレットと正反対に描かれている。生気にあふれ、ぎらぎらとした人生への欲望に満ちている。Giovin, giocondo, sì possente, bello若く金があって色男、権力があり、自らの個性で人を従わせるオーラがある。ボルサと女の話をしている。Questa o quella（最高音は楽譜ではB)すばらしい！マルッロがニュースを持ってくるいつも嫌味で小憎らしい道化のリゴレットが女を囲っているというのだ。いつも煮え湯を飲まされている廷臣たちは色めき立つ。Tutto è gioia, tutto è festa!合唱すばらしい。モンテローネが来る殿にお話がだめだにべもないドゥカ。リゴレットがからかうモンテローネは呪いの言葉をかける傲然と仁王立ちでどこ吹く風とその呪いを受け止めるドゥカとその陰に隠れ、ショックを受けているリゴレット。逮捕せよ！場面転換しもてにリゴレットの家の二階に続く階段かみて側にリゴレットの家の入り口。高い塀Quel vecchio maledivami!リゴレットが家に入ろうとすると殺し屋スパラフチーレが声をかける。Sparafucil mi nominoE dove all'occasione?高音も美しいリゴレットここは両者とも高音がD#VaSparafucil.ここでLow Fです。１オクターブ下がる。METのカジノ・リゴレットでスパラフチーレのステファン・コツァンがやたら引き伸ばして話題になった最低音の伸ばし、とっても難しいはずです！伊藤さんさすがです！続いてPari siamo!リゴレットの見せ場です。リゴレットは名シーンの連続です。廷臣やドゥカへの呪詛、サラリーマンなら皆持っている感覚です。Ma in altr'uomo qui mi cangioここで須藤さんの声が変化する。苦しみの声から優しい声に変化するのだ。七色の声リゴレットはただ歌うだけではなく心情を声で表現しなくてはならない。これは須藤さんのお得意中のお得意なのです。リゴレットが歩き出すと外塀が動き出し近づいてくる。門から入っていくとそこは家の広間になっているが家具はほぼない。奥についたて二階の部屋からジルダが下りてくるPatria!... parenti! amici!ジョヴァンナは１階奥に部屋があるらしい。Ah, veglia, o donna, questo fioreChe a te puro confidai物音がして見に行くリゴレットすると大胆にもドゥカが入ってくる。ジョヴァンナが彼をついたての後ろに隠すリゴレットが戻ってくるドゥカは目をつけていた女性がリゴレットの娘だったと知る。だからなんだというのだ？ドゥカにタブーはない。リゴレットが出て行きジルダが歌っているとT'amo!ドゥカが現れるドゥカは黒いマントを投げ捨てる狼狽するジルダÈ il sol dell'anima, la vita è amore輝くような声のきらめき圧倒的パワー彼そのものがil sol dell'animaであるようだ！何物をも見えなくさせる燦然と輝く太陽の光なにもかもを陰にしてしまうそれがイタリアのテノールだ！しかも硬質の声ではなく声には甘さと潤い、余剰がある。まさにスター！これぞ陶酔！この声の前では浮世の憂いは消えうせる。ドゥカD'invidia agli uomini sarò per tesarò per teはBそして。Addio... speranza ed animaここもテノールの最高音はBテノールにとって高い音域が続くここのデュエットの最後はジルダがHigh Cis物音がして立ち去るドゥカジョヴァンナはさらに駄賃をねだる。Gualtier Maldèいよいよジルダ最大の見せ場Caro nome前述したようにすさまじい技巧のオンパレード！昨年のランスへの旅でも驚愕のコロラトゥーラが度肝を抜いたが今回のカーロ・ノーメは2019年12月のオペラ紅白でも披露し喝采を浴びた。その至芸が再び！ここのアリアは楽譜どおりでは高音はHigh Cisまでです。大拍手リゴレットが家の外に戻ってくるそこには廷臣たちが娘をさらうために集まっていた。Zitti, zitti, moviamo a vendetta合唱すばらしい！ジルダはさらわれAh! la maledizione!リゴレットは憤怒と悲しみで気絶してしまう。第1幕了第2幕宮殿のドゥカの執務室小姓が燭台に新しいろうそくをセットしているそこにドゥカが来て小姓に下がるように合図する。Ella mi fu rapita!最高音はAParmi veder le lagrimeFach: lyric tenor最高音は楽譜ではG#しかし実際の上演の慣習ではEi che le sfere agli angeliがBまで上がります。（Francesco Demuroで確認）すばらしい！大拍手。男たちは娘をさらってドゥカの部屋に軟禁してあると言います。一転喜びあふれるドゥカカバレッタPossente amor mi chiama最高音はA（楽譜どおり）ドゥカはここで上着を脱ぐ。暑いのかと思っていましたがこれも演出だったんですね！リゴレットが娘を探しに現れます。白いシャツ姿です。来たぞ！哀れなヤツだ！チェプラーノはリゴレットをからかうどうかされました？ものまねしてみせるリゴレット（こいつは嫌なヤツだ）かみてにいるマルッロに近づく昨夜は？リゴレットは道化の上着を着る商売道具だその隙にボルサとチェプラーノたちは女性もののハンカチを長椅子の上に置くリゴレットを罠にかけるためだ。確かにジルダはさらわれるとき階段の下にハンカチを落としていった。リゴレットはひっかからない。あの娘（こ）のじゃない。小姓が来て奥方様が公爵にお目通りしたいとお出かけだ！でもさっき…小姓は追い払われるリゴレットは気づく。さらわれた娘はドゥカと一緒にいると。愛人なら他で俺は娘を探しているんだリゴレットは奥の間に向けて突進するが阻止される憤怒にかられCortigiani, vil razza dannata最高音は楽譜ではG♭音楽がアップテンポですばらしい！奔流のようにリゴレットの怒りがほとばしるQuella porta, assassini, m'aprite!その言葉を聞いて廷臣たちは全員剣を抜く殺してもここは通さんというわけだリゴレットは突き飛ばされて床に這う。リゴレットは戦法を変えるMarullo... Signoreマルッロの情に訴えるTutto al mondo tal figlia è per me.Pietà, pietà, Signori, pietàすばらしい！大拍手！ジルダが男たちの間を縫って出てくる白い下着姿リゴレットはドゥカの黒いマントをジルダにかける廷臣たちを下がらせる自分はドゥカの椅子に腰かけるジルダTutte le feste al tempioリゴレットAh! piangi, fanciulla, scorrerFa il pianto sul mio corジルダもすばらしい。二重唱でもゆったりレガートで歌い余裕しゃくしゃく。さすがである！モンテローネを収監するための先ぶれで男が呼ばうリゴレットはモンテローネの復讐への思いを自分が成し遂げると誓うSì, vendetta復讐の鬼と化すジルダの取りなしももう耳に入らないジルダが抱きしめるドゥカの上着を奪って踏みつけにする。最後ジルダは　High EsリゴレットはG#（ヌッチ・マチャイゼで確認）最後まですばらしい！大拍手第3幕かみてにスパラフチーレの二階建ての小屋。このセットはよく出来てます！いつもこの家をどうするのかはなかなかバラエティがあります。今回はドゥカが休む寝室は二階に造ってあり見えるようになっています扉はしもてがわにありますしもてには川に続くさんばしがあり桟橋の左右は建物があります。小屋の中では殺し屋スパラフチーレが自分の得物を磨いています。リゴレットとジルダがその様子を観察していますあっ！ジルダの驚きドゥカが小屋に入ってきますおいおまえの妹と酒だ！La donna è mobile軽々と歌いますさすがです！Muta d'accentoE di pensiero.E di pensieroでカデンツァここは最高音Hが出てきます。楽譜ではBまでですがここも慣例です。ここで拍手が沸きますがここは音楽が続いているので拍手を入れづらい部分です。いよいよすばらしい四重唱Un dì, se ben rammentomiBella figlia dell'amore圧巻でした～～～ジルダの声も立つ立つ！4人ともすばらしいのでもう陶酔の極致ですわ。鳥木さんのマッダレーナは背が高いので同じく背が高いドゥカとよく釣り合います。マッダレーナはだまされないわよと歌いながらも思いっきり笑顔でしたたかな女ではなく可愛らしい純情な部分もあると演技で示されています。鳥木さんはまじ女優です。ぱっと場面が華やかになるオーラを持っています。Il frequente palpitarはドゥカ、Bまで上がります。熱狂的拍手マッダレーナは部屋に入るとスカートを膝までたくし上げ、どかっと足を椅子の上に載せてドゥカと酒を飲み始めます。二人でめっちゃ飲みまくってる～ｗリゴレットはジルダをヴェローナに行かせ自分はスパラフチーレに前金を渡します。ドゥカは二階の部屋で休み兄妹はドゥカを殺すかどうかで言い争いをしています戻ってきたジルダはそれを聞いてしまい自分がドゥカや父親の代わりに犠牲になることを決意します。嵐です戸を叩く音細い声で宿を求める扉を開けるジルダは両手を大きく拡げて入っていくその先にはスパラフチーレの刃が待っているのですリゴレットが戻ってきますリゴレットは復讐を成し遂げたという感慨で勝利に酔っています。まだ早かったかスパラフチーレが死体袋を引きずって出てきます早く捨てよういや俺がやるご勝手にBuona notte最低音ここはLow F#まで1オクターブ下がります。（マルコ・スポッティで確認。）All'onda! All'onda!しかしそこで聴こえてきたのはあの歌まさかこの袋には誰が？Mia figlia!お空でママと祈っていますお父様のことをこの横たわった体勢で歌えるとはすごい！Non morir, mio tesoroIn eterno per voi pregheròジルダは死んでしまう。リゴレットの嘆きAh, la maledizione!メロディーラインが下がるのではなくG#からAへの半音上げで歌いましたさすが須藤さんです。これができるのはまさにリゴレット歌いだけです。大拍手えんえんと興奮した客の拍手が続きました。お疲れさまでした！

2020年02月01日

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