ROH Japan tour 2024
Andrei Șerban’s staging of Puccini’s Turandot
英国ロイヤル・オペラ「トゥーランドット」
2024年7月2日(火)
東京文化会館
指揮:アントニオ・パッパーノ
Conductor:Antonio Pappano
演出:アンドレイ・セルバン
Director:Andrei Serban
再演演出:ジャック・ファーネス
Revival Director:Jack Furness
美術・衣裳:サリー・ジェイコブス
Designer:Sally Jacobs
照明:F. ミッチェル・ダナ
Lighting Designer:F. Mitchell Dana
振付:ケイト・フラット
Choreographer:Kate Flatt
コレオロジスト:タティアナ・ノヴァエス・コエーリョ
Choreologist:Tatiana Novaes Coelho
トゥーランドット姫:ソンドラ・ラドヴァノフスキ→エヴァ・プウォンカ
Princess Turandot:Ewa Płonka
カラフ:ブライアン・ジェイド
Calaf:Brian Jagde
リュー:マサバネ・セシリア・ラングワナシャ
Liù:Masabane Cecilia Rangwanasha
ティムール:ジョン・レリエ
Timur:John Relyea
ピン:ハンソン・ユ
Ping:Hansung Yoo
パン:アレッド・ホール
Pang:Aled Hall
ポン:マイケル・ギブソン
Pong:Michael Gibson
皇帝アルトゥム:アレクサンダー・クラヴェッツ
Emperor Altoum:Alexander Kravets
官吏:ブレイズ・マラバ
Mandarin:Blaise Malaba
ロイヤル・オペラ合唱団
Royal Opera Chorus
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
Orchestra of the Royal Opera House
NHK東京児童合唱団
NHK Tokyo Children Chorus
第1幕 15:00-15:40
第2幕 16:05-16:50
第3幕 17:10-17:55
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最終日。
横断幕出ました。
パッパーノさんありがとう的な。
なんか一つの時代が終わった気がする。
キャストに大スターは一人もいなかったけど
よい公演でした。
代役のドット姫が悪くなかった。
強靭なリリコ・スピント・ソプラノで突き刺すような鋭い声で美声。
ジェイド君はテノーレ・スピントで声量もあり、悪くなかった。
リューはメゾっぽい陰影のある声で高音も美しく大変喝采を浴びていた。
ティムールはおなじみレリエでプロフォンドの深い声相変わらず。
ピンがカヴァリエとドラマチックの中間のバリトンでこれまた良い声だった。
パン?がレッジェーロ なリリックテノールで
ポン?が鋭いキャラクター・テノール声
マンダリンはバスっぽい重い声でくぐもっていて飛んでこない。ちょっと残念。
演出がなにしろ最高にすばらしかった。
中国の京劇のシアターを再現している。
ダンスも全て太極拳w
合唱パワフル
音楽も超パワフルで最高だった。
楽しみました。
***
Turandot Music by Giacomo Puccini(1858年~1924年)
Libretto : Giuseppe Adami and Renato Simoni
初演:1926年
Fach
Princess Turandot Soprano Fach : dramatic soprano/Spinto Soprano
The Emperor Altoum Tenor Fach: Charaktertenor
Timur Bass Fach: Charakterbass
Calaf Tenor Fach : dramatic tenor/heldentenor/Spinto Tenor
Liù Soprano Fach : lyric soprano
Ping Baritone Fach: Lyric Baritone
Pang Tenor Fach: Tenore Buffo
Pong Tenor Fach: Tenore Buffo
A Mandarin baritone
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台本通りにがんばって上演しようとする京劇、という演出
わざとチープにしている。
なにしろ、「砥石を砥げ!」と歌うと巨大な砥石が出てくるという楽しい展開。
「月が出た!」と歌うとでっかい月が下がってくる。
見ている客(合唱)は大興奮だ。
すごくシェークスピアシアター(円形劇場)にも似ているな?と感じた。
皇帝はずっと昼寝している(うける)
民衆は残虐な劇を好む。
しかし「卑しいものを打て!」と言われるとテンションダダ下がりする。
こういう発想最高だよね~
民衆の合唱=見ている客という設定が腑に落ちた。すごくはまってた。
「蝶々夫人」も歌舞伎に移し替えてやってもらいたいですね。
「影のない女」じゃないですけど。
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「トゥーランドット」の過去の上演(生舞台)の個人的視聴記録
1992年 アレーナ・ディ・ヴェローナ東京公演 「トゥーランドット」(国立代々木競技場第一体育館)
2006年 ズービン・メータ指揮
フィレンツェ歌劇場の来日公演。
NHKホール
2015 バッティストーニ
トゥーランドット
2018年 バーリ歌劇場来日公演
トゥーランドット ベルティ Sopマリア・グレギーナ
※リューの死で終わるヴァージョン。
2019
東京文化トゥーランドットDay3
トゥーランドット 予習編 その2
2020年10月17日
神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2020 オペラ『トゥーランドット』
2021年3月21日
立川市民オペラ公演2020-2021 歌劇「トゥーランドット」ハイライト&ガラコンサートDay 2 たましんRISURUホール
2023年2月24日(金)14:00
東京二期会オペラ劇場トゥーランドットDay 2
東京文化会館 大ホール
2023年2月25日
東京二期会オペラ劇場トゥーランドットDay3
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