(写真左から)原優一 又吉秀樹 草野七海
谷本喜基 吉野良祐 齋藤涼平(文中敬称略)
Photo Album
Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist
Novanta Quattro
J.オッフェンバック《
天国と地獄》~101年目の浅草オペラ~
2024年9月28日(土)開演18:30 ⭐️ソワレを鑑賞
ムーブ町屋ムーブホール(東京都荒川区)
指揮 谷本喜基(東京藝大声楽科卒 音楽団体イコラ代表)
演出 吉野良祐(東京大学 大学院工学系研究科 建築学専攻 博士後期課程)
訳詞 伊藤靖浩(東京大学大学院総合文化研究科博士課程 フランス文学 パリに留学中)
脚本 塙翔平(桐朋声楽専攻卒 Vivid Opera代表)
ピアノ 山下百恵
ユリディス 草野七海(二期会)
オルフェ 原優一(藤原)
ジュピテル 又吉秀樹
世論 山下未紗
プリュトン 藤原拓実
キュピドン 神原愛可
ヴェヌス 大平遥菜
ディアヌ 池澤真子
ミネルヴァ 工藤麻祐子
マルス 齋藤涼平
ジョン・ステュクス 磯﨑康陽/木越凌
助演 中村湊人
主催・制作:Novanta Quattro
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]/公益財団法人ヤマノ文化財団/公益財団法人朝日新聞文化財団
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すごい読み替えだった。
ありえない
演出の吉野良祐さん、天才
ザルツブルクのバリー・コスキー演出版よりぶっ飛んでる
ご本人に話を聞いた。
Q 大正時代の浅草オペラに読み替える発想は誰が?
A 「わたしがプロットの大枠をつくりつつ、脚本の塙翔平さん、訳詞の伊藤靖浩さんとの三つ巴で制作を進めました。キャラクターの方向性や曲の意味を方向付けたのは伊藤さん、カルピスをはじめ様々なアイディアを埋め込んで上演可能なものにまとめ上げてくれたのが塙さんでした。」
「1年前に次のオペラは日本語の新作にしようと考えていて、日本語のオペラは難しいので、よく上演される作品ということで「天国と地獄」に結びついた」
指揮者の谷本喜基さんが超熱い演奏
ピアニカ演奏も見事すぎる腕前。
東京二期会本公演の「天国と地獄」でオルフェもジュピターも演じたバリトンの又吉秀樹が、元スター歌手の清水ジュピテル役。すごい怪演!
オルフェは浅草オペラの台本書きという設定だが
すばらしいテノールの原優一さんが演じた
ユリディス草野七海さんはレッジェーロ ソプラノでスーパーなアジリタと弾けた演技で輝いていた。
「世論」ならぬ、劇場の掃除婦のオバチャン役の山下未紗さんも素晴らしかった。
この4人が主要な役
地獄の番人 ジョン・スティクスがパリかぶれの元画家の大道具さん(2人)
とにかく読み替えの発想が完全に元の作品が枠組みだけで全く違う作品になっていて
40年前の駒場の夢の遊眠社みたいだった
日本語訳詩の伊藤靖浩さんもすごい才能
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続く。
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