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  ACTION

  もうブログに書くこともないかと思っていたが、こいつは書かなければならない。B'zのNewアルバム「ACTION」久々に来た！！B'zを聞き始めてから、20年近いが改めてすごさを思い知らされたね。特に「一心不乱」は、モチベーションが上がること間違い無しだ。ライブに行くのが楽しみになってきた。ACTION！！

  2007/12/21

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  もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド

  またもや、三ヶ月近く日記を書いていない。まあ、理由は自分の読書時間の通勤時間に他のことをやっていただけである。１．ＤＳでゲームやばい、前回は試験勉強も多少やってたのに、今やＤＳでゲームだけになっている。まあ、そんな時期もあるさと自分に言い訳しつつ、会社の行き帰りにゲームをやってると結構ストレス発散になるから、ゲームも結構良いもんだと思ったりしている。小学生の頃ゲームは一日１時間までと決められたりしていたが、通勤中電車に乗ってる往復時間は１時間半あたりなので、ひょっとしたら小学生よりゲームをやってるのかもしれない。ま、日記を書くことも数ヶ月に１回のペースになってるので、とりあえず自分がやったゲームも記しておこうと思った。自分が参考にしてるのはこのサイト http://ndsmk2.net/tem/ranking.htmlなのだが、一番最初に買ったソフトは「押忍！闘え！応援団」なのだが、こいつは最高に面白いんだが、電車の中ではできない。そして、RPGがやはりベストだろうと思い、購入したのが「もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド」である。これは、今までのRPGの常軌を逸している。ライフ　is　マネーである。当にこの通りのゲームである。ただこれもタッチペン操作が多かったので、結構電車の中はきつかった。しかも最終ボスがあまりにも強すぎて、まだ倒していない状態で放置している。ちょっと時間ができたら、所謂レベル上げをしてから最終ボスに再チャレンジするつもりだ。

  2007/07/18

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  あかんべえ

  三ヶ月近く日記を書いていない。まあ、理由は自分の読書時間の通勤時間に他のことをやっていただけである。１．ＤＳでゲーム２．試験前の勉強久々に試験勉強してみて解ったが、どうにもこうにも勉強が好きではないらしい。消耗するせいか、仕事で疲れている時など、参考書を開くことすら億劫だった。まあ、そういう状況でも勉強できる奴が試験に受かるのだろうが・・・さて、宮部みゆき　著のこの本は試験勉強から解放されてから、と言ってもほとんど勉強してなかったので、解放も何もないのだが、一応試験が終ってから最初に手にした本である。正直、途中非常に恐かった。怪奇物ではあるが、幽霊と共有の経験や境遇の人物しか、幽霊が見えないなどの設定が秀逸であると思った。最後は全ての謎が解けるのだが、切な過ぎる内容だった。この本の中で、女性が自分の願望の為なら殺人行為を平気でやってしまうパターンが何回かあったが、感情的になった女性はやはり周りが見えなくなってしまうのだろうか？筆者が女性ゆえの内容なんだろうとは思うが・・・______________________________________________________________おりんの両親が開いた料理屋「ふね屋」の宴席に、どこからともなく抜き身の刀が現れた。成仏できずに「ふね屋」にいるお化け・おどろ髪の仕業だった。しかし、客たちに見えたのは暴れる刀だけ。お化けの姿を見ることができたのは、おりん一人。騒動の噂は深川一帯を駆け巡る。しかし、これでは終わらなかった。お化けはおどろ髪だけではなかったのである。　なぜ「ふね屋」には、もののけたちが集うのか。なぜおりんにはお化けが見えるのか。調べていくうちに、30年前の恐ろしい事件が浮かび上がり……。死霊を見てしまう人間の心の闇に鋭く迫りつつ、物語は感動のクライマックスへ。怖くて、面白くて、可愛い物語のラスト100ページは、涙なくして語れない。　オーソドックスな時代小説を思わせる始まりだが、物語はミステリーに、ファンタジーへと変化する。ストーリー・テラー宮部みゆきが、その技を遺憾なく発揮した、最高の時代サスペンス・ファンタジー！______________________________________________________________

  2007/04/27

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• 蒼天航路

  「曹操が主人公？」関羽が好きだった自分は、それなら読むことはないなと思った。中学の時代に自分のクラスで「三国志」が流行っていた。NHKの人形劇も終わっていたので、間違いなくきっかけは横山光輝「三国志」第60巻で完結しそうになっていたことが原因だろう。最初に、貪るように吉川 英治「三国志」を読んだ。しかし、実は最後の8巻はまだ読んでいない。蜀の滅亡をどうしても読めなかった。中学生の自分の中では、関羽の死が三国志の終わりであった。それ位関羽が好きだった。横山光輝のマンガも小遣いをほとんどそれに注ぎ込むほど、買った。30巻位で挫折したが・・・そして高校になると、光栄の「三国志」にどっぷり浸かっていった。基本的に、大学までずっと「三国志」、「信長の野望」はやっていた。確か大学の頃に「蒼天航路」の連載が始まったようだが、その時は格別意識もしていなかった。というより、その時期は「今更、三国志を読む気にもならない。」などと思っていたような気がする。社会人になって、光栄の三国志をやっていると、友人から「三国志好きなら、蒼天航路読んでないの？」と言われて、最初の発言に至るのである。それから、７年経ったある日、やはりその友人が、「すげえゲームに出会った！！」と興奮気味で言ってきた。そのゲームは「三国志大戦」。未だに、30越えた自分をゲーセンに誘う恐ろしいゲームである。しかも、どうにも上手くならない。1回300円のそのゲームは出費もえらいことになるのであるが、嫁の許す範囲で現在も継続中である。そんな中、仕事中どうしても空き時間ができる業務が発生した。その日、その日は特に早朝から働いていた自分は眠くてしょうがなかったので、個室がある「マンガ喫茶」に行くことにした。まあ、最初から寝るつもりだったが、一応マンガも置いておこうということで、当時寝ても覚めても「三国志大戦」だった自分が手にとったのが「蒼天航路」だった。全36巻 を半年かけて読み切った。最初に知った時から、読んでおけば良かったと心底思った。関羽の死で終わっているところで、中学生の自分を思い出した。やはり関羽は最強であったよ。未だに理解できないのだが、中学時代に好きな武将はという話になった際に、かなり大多数が「姜維」という意見だったことがある。全く魅力を感じなかった自分は、「何故？」とかなり悩んだ。「蒼天航路」の話の書評というよりは、自分の三国志の思い出話になってしまったが、横山「三国志」をいまいち絵に迫力がないと思い、本宮「天地を喰らう」は話がいまいちと思っていたが、ようやく、話も絵も満足させてもらった気がする。しかし、今や三国志大戦に横山「三国志」も本宮「天地を喰らう」も絵が採用されているから、そのうち「蒼天航路」もくるのだろうか？

  2007/01/29

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  黒く塗れ　髪結い伊三次捕物余話

  最近、楽天系のサイトが全て重い。自分以外の端末で試しても同じだったから、サーバの方がやばいんだろう。この日記も前に書き込もうとして、なかなか開かずイライラしたために、一旦止めて今日になってしまった。シリーズ第五弾、現時点で文庫になっているのはこれが最新刊のはずである。この題名が矢沢永吉の歌から来ているとは、予想外だった。実際自分は意識して矢沢の曲を聴いたことはないのだが、それにしても自分が思っていた作者のイメージとの乖離が大きかった。この巻は、何はともあれ「慈雨」だろう。前作で好きな娘の為に指を切って巾着切りを辞めた直次郎の恋が、遂に成就する話である。前作で伊三次が娘の将来を思って直次郎を引き離すが、娘の想いの大きさに屈服する。まあ、頑固親父が娘の結婚相手に折れるのと一緒のような感じもする。ただ、このスリの直次郎を許せない気持ちも解る。自分もなかなか人を許せない性質である。まあ、伊三次が成長したように自分も成長しなければならないのだと思う。「蓮華往生」 「畏れ入谷の」「夢おぼろ」「月に霞はどでごんす」「黒く塗れ」「慈雨」______________________________________________________お文は身重を隠し、年末年始はかきいれ刻とお座敷を続けていた。所帯を持って裏店から一軒家へ移った伊三次だが、懐に余裕のないせいか、ふと侘しさを感じ、回向院の富突きに賭けてみる。お文の子は逆子とわかり心配事が増えた。伊三次を巡るわけありの人々の幸せを願わずにいられない、人気シリーズ第五弾。 ______________________________________________________宇江佐真理　作品

  2006/11/21

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  さんだらぼっち　髪結い伊三次捕物余話

  最近、次男の夜中の授乳タイムで寝不足気味だが、と言っても嫁が母乳を与える前に泣き声で起きるだけなのだが、特に何もできることはない。時々オムツを替える位はやるが、眠気に負けて大概はできない。シリーズ第四段の「さんだらぼっち」では、いよいよお文との新婚生活が始まり、お文に子供ができるまでの話である。「鬼の通る道」「爪紅」「さんだらぼっち」「ほがらほがらと照る陽射し」「時雨てよ」「桟俵法師(さんだわらぼうし)の擬人名：神饌(しんせん)の台盤とし、疱瘡の神や流し雛をのせて川に流し、また胞衣(えな)をのせて埋めるなど、神と人との交わりの道具としてさまざまに用いられた。」とのことである。まあ、江戸の風俗の一種なのだろうが、この話はそんな縁起物の神様に似つかわしくない痛ましい話である。スリの直次郎が報われない話も可哀相だったが、伊三次の気持ちも解らないではない。そして、最後の「時雨てよ」のおみつの言動が、このシリーズが他の作品とは異なる魅力のある場所を示していると思う。女性作家だから書ける、女性の感情の動きなのだろう。恐ろしいことである。ただ、勧善微悪の世界に治まっていないのが更に気に入っている点でもある。宇江佐真理　作品

  2006/11/12

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  さらば深川　髪結い伊三次捕物余話

  第三弾である。題名からして、深川に住んでるお文が引っ越すのだろうと思っていた。さらに、多分家を贈った旦那の息子が悋気を起こして、取り返すのだろうとまでは、予想できた。さて、その真相は・・・『因果堀』『ただ遠い空』『竹とんぼ、ひらりと飛べ』『護持院ケ原』『さらば深川』この中で印象深いのは、『護持院ケ原』である。幻術の話が出てきて、不破が修行して立ち向かうのだが、チャンバラ物の少ない伊三次シリーズでも、決闘のシーンが面白かった。まあ、三巻まで来ると、もう「御宿かわせみ」と似たような感覚になってくる。次はどうなるんだろう？というような感覚よりも、この環境にどっぷり浸かっていたいと思うような感じである。しかし、伊三次シリーズはこれで結構起伏が激しい。感情が激しい設定の部分もあるのだろうが、多分に辰巳芸者のお文と、女剣士でありながら吉原に売られていた不破の女房いなみの性格が影響しているだと思う。いやー、良い。宇江佐真理　作品

  2006/11/08

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  紫紺のつばめ　髪結い伊三次捕物余話

  紫紺のつばめ　髪結い伊三次捕物余話いやー、ここの所全く日記を書いていない。読んだ本は溜まる一方である。髪結い伊三次シリーズは、今文庫になっている巻は一気に読みつくしてしまったので、少し時間が経つと「どんな内容だったっけ」と読み直す始末である。この巻は『紫紺のつばめ』『ひで』『菜の花の戦ぐ岸辺』『鳥瞰図』『魔利支天横町の月』の五話だが、『菜の花の戦ぐ岸辺』で、自分を使う同心　不破が伊三次に殺しの疑いがかかっても助けてくれない部分が、妙に感じた。「同心は人を疑うのが仕事だ」と苦しい言い訳をしてるが、何か変だなという気持ちで読み進めた。まあ、この気持ちは第三巻を読むまでは解決しないのだが、伏線にしてもこんな上司であれば、俺も辞めていることだろうと思った。そして、そんな上司であっても、奥方が仇討ちをするとあれば、身を挺して止める。自分から進んでやった訳ではないが、いつの間にか周りから頼られてやる。全くこの伊三次は中途半端な男である。しかし、ここが惹かれる点でもある。______________________________________________________材木商伊勢屋忠兵衛からの度重なる申し出に心揺れる、深川芸者のお文。一方、本業の髪結いの傍ら同心の小者を務める伊三次は、頻発する幼女殺しに忙殺され、二人の心の隙間は広がってゆく…。別れ、裏切り、友の死、そして仇討ち。世の中の道理では割り切れない人の痛みを描く人気シリーズ、波瀾の第二弾。 ______________________________________________________宇江佐真理　作品

  2006/11/06

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  幻の声 髪結い伊三次捕物余話

  前々から読みたいと思っていた宇江佐真理のシリーズ物である。「雷桜」から読み始めて、好きになった作家なので、このシリーズは非常に楽しみにしていた。______________________________________________________本業の髪結いの傍ら、町方同心のお手先をつとめる伊三次。芸者のお文に心を残しながら、今日も江戸の町を東奔西走…。伊三次とお文のしっとりとした交情、市井の人々の哀歓、法では裁けぬ浮世のしがらみ。目が離せない珠玉の五編を収録。選考委員満場一致でオール読物新人賞を受賞した渾身のデビュー作。 ______________________________________________________いやー、良い！！正直な話、伊三次も不破もどんどん読み進めるうちに成長して行っているのが、手に取るように解る。その上、伊三次ははっきり言って、あまりパッとしない主人公だと思った。腕っ節もそんなに強い訳でもなく、まあそんなに頭の回転も良いのかどうかもはっきりしない。そして、深川芸者のお文。間違いなくこういう女性を「ツンデレ」と言うんだろう。しかし、もっと「ツンデレ」だと思うのは、不破の奥方のいなみだと思う。全然作品の感想を書いてないが、久々に一気に読んでしまった作品であった。宇江佐真理　作品

  2006/10/27

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  あやし

  宮部みゆき　著のこの本は、先日の「霊験お初捕物控シリーズ」を読み終えた後に読んだ本だが、お初よりかなり暗い内容になっていると思う。というか恐ろしい話である。ちょっとしたホラーかと思うような作品だったが、そこにも江戸情緒は描かれているのが、また良かった。______________________________________________________内容（「BOOK」データベースより）十四歳の銀次は木綿問屋の「大黒屋」に奉公にあがることになる。やがて店の跡取り藤一郎に縁談が起こり、話は順調にまとまりそうになるのだが、なんと女中のおはるのお腹に藤一郎との子供がいることが判明する。おはるは、二度と藤一郎に近づかないようにと店を出されることに…。しばらくして、銀次は藤一郎からおはるのところへ遣いを頼まれるのだが、おはるがいるはずの家で銀次が見たものは…。(「居眠り心中」)月夜の晩の本当に恐い江戸ふしぎ噺・九編。 ______________________________________________________宮部みゆき　作品

  2006/10/19

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  天狗風―霊験お初捕物控

  宮部みゆき　著のこの本は先日の「震える岩」と一緒に先輩から借りたものだ。__________________________________________________________出版社/著者からの内容紹介一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに――。不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第2弾。内容（「BOOK」データベースより）一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに―。不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第二弾。 __________________________________________________________二冊続けて読んだせいか、「震える岩」ほどのインパクトを感じなかったのは、しょうがないと思うが、やはり化け物の正体が「女の怨恨」というのが、自分にはちょいと頂けなかったようである。ただ、右京之介とお初の恋路は今後が楽しみに思う。「本当に恐いのは人間の心だ」と駆け落ちした姉を、神隠しと親に良い含められて納得させられていた同心の描写が印象深い。ま、どんな化け物より人間の心が一番恐ろしいのは確かなことだろう。宮部みゆき　作品

  2006/10/10

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  あいつがトラブル

  このドラマを知ってる人がどれ位いるだろうか？先日、同僚と昼飯を食ってて、タイミングの悪い奴が居る時に思わず浮かぶフレーズがあるという話になり、俺の答えが「あいつがトラブル」だった。ところがこいつをgoogleでひっかけると、とんでもないことが解った。あいつがトラブル - Wikipedia概要部分より抜粋__________________________________________________________________前番組はかの「オレたちひょうきん族」。その終了後、一ヶ月の特番編成を経て、「若者ウケするおしゃれなもの！」と、この年第三作目の映画まで作られた人気ドラマ「あぶない刑事」の人気にあやかったのが本作である。しかしながら、制作現場は「あぶない刑事」」よりもマニアックに作りすぎた「ベイシティ刑事」の脚本家や監督のスタッフらで、その再起を賭けたものを作ってしまう。そうしたフジテレビの編成サイドと現場サイドの相違で土曜8時という時間帯に合わなかったのか、出演者の人選ミスか、それとも当時イケイケドンドンのフジテレビの作風に合わなかったのか、一般視聴者はもとより、南野陽子ファン、そして刑事ドラマファンからも思ったような支持は得られず、低調のまま終わった。__________________________________________________________________通りで俺が好んで見ていたはずである。しかも、沖田のキャラクターイメージは萩原健一が「太陽にほえろ!」で演じた早見淳（マカロニ）がもし生きていたら、というもの。 おいおいおい、あぶない刑事派の俺のベースは勿論伝説の「太陽にほえろ!」である。「西部警察」より「太陽にほえろ!」だったな。通りで俺が好んで見ていたはずである。エピソードより抜粋__________________________________________________________________萩原健一は眼鏡をかけた管理職としての刑事という、それまで刑事ドラマではあまり見られなかった役柄を演じた。この番組の路線が後の「踊る大捜査線」（企画段階では「サラリーマン刑事」という名だったらしい）につながっていると、織田裕二が語っている。 __________________________________________________________________おいおいおい、「あぶない刑事」派と言いつつ、全ての「踊る大捜査線」も観ている俺にとっては、かなりの驚きだった。そう全ては繋がっていたのだ。しかも「サラリーマン刑事」って何だよ！！いや、むしろ「サラリーマン刑事」の方が良かったのでは？通りで俺が好んで見ていたはずである。探してみたらDVDではでてなかった。主題歌が入っているCDのみである。刑事魂そして勿論あぶない刑事

  2006/10/06

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  震える岩―霊験お初捕物控

  宮部みゆき　著のこの本は「ぼんくら」以来宮部みゆきに嵌っている先輩から借りたものだ。読む前は、あまり興味も無かった宮部みゆきの作品に自分もすっかり嵌ってるのだから、人間現金なものである。いよいよ、宮部ワールドの真骨頂とでも言うのであろうか？異常な能力を持つ主人公お初の謎解きである。_________________________________________________________ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」のお初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男（やさおとこ）の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に100年前に起きた赤穂浪士討ち入りが……。「捕物帳」にニュー・ヒロイン誕生！人気作家が贈る時代ミステリーの傑作長編。_________________________________________________________やはり、チャンバラ好きな自分にはいまいちしっくりこない部分もあったが、忠臣蔵と絡めた下町情緒たっぷりの世界にはどっぷりつかってしまった。宮部みゆき　作品

  2006/10/05

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  姫椿

  浅田 次郎　著のこの作品はちょっとした記念になりそうである。二週間前に次男が無事生まれた。その後、嫁が1週間の入院生活で何か読む本をと頼まれたので、あまり選ぶ時間もない中、購入した一冊である。全く中身を知らないで買った割りに、次男誕生と結びつけるには、良い本だったと思う。てっきり「姫椿」という題名で、時代物と思って買ったのだが、現代小説だった。「しえ」って漢字はどうやっても出てきそうにもないので、諦めた。それから、この短編集でやはり一押しは、「永遠のみどり」。うまい！！うますぎる！！なるほど、これで「永遠のみどり」か・・・思わず気付いた時には、誰かに教えたくなったが、自分が鈍かっただけかもしれない。ここ四、五年やっていない競馬をやりたくなった。___________________________________________________ペットに死なれた独身OL、不況で自殺を考える経営者、妻に先立たれた大学教師…凍てついた心を抱える人々に、救いの手はさしのべられるのか。冬の公園の日溜まりにも似た微かな温もり。魂をゆさぶる八篇。 ___________________________________________________浅田次郎　作品

  2006/09/26

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  SWING GIRLS

  SWING GIRLS最近全然日記を更新していなかった。本も映画も結構観てるんだが、筆不精になっていたようである。そうそう、先日朝の通勤時の山の手線での出来事についても書こうと思う。偶々席が空いたので座ったら、隣で寝て居た女性が自分が座った直後に自分の肩に女性が頭を載せてきた。「電車に乗ってればよくあることだ。」と思った瞬間、凄まじい酒の匂いが漂ってきた。かなり強烈な匂いでこっちまで気分が悪くなるような勢いである。恐らく明け方まで飲んでて、この時点で何周かしてたのだと思う。平日の火曜の朝である。月曜にここまで飲むのもすごいと思うが、それ以上に酒の匂いがきつかった。さて、「SWING GIRLS」。良かった。かなり良かった。思えば昨年山形に旅行に行く前に観ようと思って借りてきたが時間が無くて見れず、その後二回借りたが時間が無くて見れなかったいわく付きの作品である。実際の山形弁はもっとなまってるんだと思うが、東北の高校生をうまく表現しているような気がする。さすが「WaterBoys」のスタッフが作っただけのことはある。おっと、「WaterBoys」といえば川越高校がモデルって話になっていて、規模は確かに川越高校の方が大きいのだろうが、恐らく発祥は福島県立福島高校である。全然、福島県立福島高校の方が古くからやってる。ということを考えると、東北の高校生がいかに最近の邦画に貢献しているかということになる。まあ、あんまり関係無いが・・・しかし、竹中直人は邦画を見ると100%近い確率で出ている。自分が観た作品に偶々なのだろうか？ほとんどSWING　GIRLSの感想は書いてないが、まあJAZZの素晴らしさに気付いて楽器を始める女子高生の話である。後で調べて知ったのだが、本当に演奏していたらしい。かなり入念に練習していたとのことだった。しかも、この映画がヒットした年は楽器の売上げがえらいことになったとのことだ。すごい！！SWING　GIRLS

  2006/09/08

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  からくりサーカス

  からくりサーカス藤田和日郎 作のこの作品がついに完結した。と言っても、自分が単行本を買ったのが今週だったというだけで恐らく二ヶ月以上前に終わっていたのだろうと思う。この作者の作品とは思い出深い。小学生だったか中学生だったか思い出せないが、「うしおととら」第一回が載っていたサンデーをもう亡くなってしまった祖父に買ってもらったのである。その当時というか、今でもそうなのだがジャンプ以外購入していなかった自分は、ねだれば色々買ってもらえる祖父に頼んで買ってもらったサンデーだった。そして、「うしおのとら」が大学時代に完結し、四年の時に始まったのが「からくりサーカス」である。それ以来ずっと、社会人生活と共に歩んできたなどと言ってもこちらが勝手に思ってるだけなのだが、ついに完結したと思うと感慨深い。読み終えて思ったことは、久々に「マンガはやはり良い」ということである。この作者のマンガがどれだけ読者に良い影響を与えたかと思う。最大の敵を追い求め、仲間に支えられ、仲間を犠牲にしつつも最後の舞台に立つ。しかも最愛の女性を諦めて行く。無私の精神の大事さを表しているとは思えないが、後悔しつつも最愛の女性の気持ちを一番に考えた結果である。しかし、主人公より何より自分が心奪われたシーンはアルレッキーノとパンタローネの最終巻の最後の場面である。この二人は道化であり、人形そのものだった。故に滑稽であり、悲しいのだろう。殺戮兵器から人形へ、人形から人間へと進化していった。ターミネーター２の最後のシーンとかぶっているように思えた。ここ久しくマンガでじーんときたことは無かったが、久々の感覚であった。からくりサーカス

  2006/08/24

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  武士道

  武士道新渡戸稲造　著の奈良本辰也 訳版を先輩から貸して頂いて読んだ。学生時代から絶えてて久しいが、教科書を読んでいる感覚だった。当然、読んでると飽きてくると言っては失礼だが、読むことが修行の一貫であるようにすら感じてくる。恐らく自分にとって苦言ばかり呈されているように思ったからかもしれない。正直な話、自分は今の世の中は腐っていると思う。だが、そんな世の中で普通に生活している自分も十分腐ってる。司馬遼太郎、池波正太郎、藤沢周平の描いた人物は十分にこの武士道を実践していた。結局、理想の日本人像の根底には武士道があるのだと思う。この辺は哲学や思想の域に達してしまうので、あくまでも自分個人の価値観である。この本を理解したくて、自分は途中で上杉鷹山（漆の実のみのる国）を読んだ。そして、読み直した。しかし、全てが理解できたわけではない。自分の能力の低さ故かもしれないし、永遠に理解できないのかもしれない。しかし、そんなことよりこの本は「新渡戸稲造」の努力の結晶である。国際的に孤立しつつあった日本をこの本や公演を通じて、擁護していたとのことだった。自分が信奉した武士道の国があのような方向に進んだことは新渡戸に取って耐え難いものだったに違いない。また、簡単に武士道が絶えるものではないと信じていた。自分もそれは共感する。今でもやはり武士道を実践している人は確かにいる。それは、表立つものではなく、各個人のレベルもバラバラだが自分が敬愛する人は必ず持っている。そして、そんな人に会うと自分はまだまだ未熟と思う。司馬遼太郎は確かこんな言葉を残していたと思う。「小気味良いサムライの倫理」まあ正直な話、自分は完全に理解している訳でもないし、武士道の精神を実践もできていない。ただ、感覚的に大事なことと思うだけである。武士道

  2006/08/18

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  B'z LIVE-GYM 2006 “MONSTER'S GARAGE”

  B'z LIVE-GYM 2006 “MONSTER'S GARAGE”B'z LIVE-GYMは映画であり、文学である。と苦しい言い訳をしつつ、この書評というか読んだ本を記していこうとはじめたブログしか自分は持っていないので、日常のこともたまには書いてみたいと思ったりもする。相変わらず最高のステージだった。今年で13年目に突入した腐れ縁と一緒に行ったのだが、去年もそいつと行ったので、去年の「Circle」のTシャツを揃いで着て行った。31の男二人が揃いのTシャツで行くのは、最高にかっこ悪いし、気持ち悪いのだが、そろそろB'zのライブでは許される行為かとも思う。結構「粋」なのでは？と思ったりする。周りを見ると男二人で来てる連中は結構多い。まあ、最高に「粋」だと思ったのは「浴衣」で1人で来ていた女性だが・・・今回お盆期間中のライブということで、自分にしてみれば嫌が上にも年一回の精進落しのような意味合いもある。稲葉が途中のMCで「日常は辛いことの方が多いかもしれないけど、今日は楽しんでってください。」と毎年言っているから、余計にそう思うのかもしれない。今年のエンディングは「RUN」だった。思えばこの曲は自分が高校生の時の曲である。「時の流れは妙におかしなもので　血よりも濃いものを作ることがあるね」当然高校の頃はそんな友達は居なかったのだが、13年来の奴が隣にいると嫌が上にも、その詞を意識せざるをえない。そんな最高のライブを終えて、美味いラーメンを食い、Barでバーボンを煽ればこれ以上の時間はあるまい。B'zを聞いて、ライブに行ったことがある人なら誰でもそう思うだろう。あの熱気とあの興奮は説明することなどできない。B'z

  2006/08/15

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  ブレイブ　ストーリー

  今話題沸騰中の松たか子が声をやっているアニメ映画の原作である。「宮部みゆき」の現代小説という判別がなされるかどうかは微妙な作品だが、自分にしてみれば時代小説以外に初めて読んだ宮部作品である。この作品を読もうと思ったのは、宮部みゆきが実はかなりのRPGマニアでスタッフからオンラインRPGは禁じられているそうだ。こいつはかなり期待せずにはいられまいと思った。内容はネタばれになるので、この先は個人のご判断で。はまりました。というか、結末が早く知りたくなる作品だ。主人公のワタルがあまりにもひどい状況に陥る。「男親ってのは・・・」と自分も男親で男の子がいるので、「昔の女とこんなことになるのかね？」と思っていたら、実は結婚の理由はワタルの母親の略奪愛だった。この辺を読んだ時はかなりげんなりしてた。ミツルの家庭環境なんぞ、これでもかという位の代物だ。この辺を読んだ時は誰かにこの気持ちをしゃべらずにはいられなかった。幻界での冒険も、悩んで苦しんで進んで行く。確かに経験値は上がっていることだろう。しかし、全く進んでも楽しくない冒険である。主人公は悩んで悩んで周りの連中に影響されながらなんとか進んで行く。この辺はなんとなく真保 裕一 の「ホワイトアウト」を思いだした。「ホワイトアウト」では、「何でお前はそんなに頑張るんだ？」と思いながら読んだが、今回は「何で小５のお前がそんな目にあってるんだ？」と思ってしまう。「この結末は多少ハッピーエンドになるんだろうな？」と疑心暗鬼になりながら読み進めた。そして結末は、まあ予想通りではあったが、それでも泣いてしまった。勇気の物語ねぇ。勇気の無い小学生が、勇気を身につけるためにどれほど苦労したかが書かれていた、そんな話。今日の勝手なルールどらえもんはニート宮部みゆき

  2006/08/08

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  あやめ横丁の人々

  久々に読んだ「宇江佐 真理」作品である。先日読んだ「平岩弓枝」作品とは、また違った良さがある。作品は宮部みゆきの「ぼんくら」と少し似ているような気がした。読み進めるうちに、謎解きがされていくような感じである。しかし、この本は時代小説ではあるまい。まあ、かと言って現代小説でもないのだが・・・この本の粗筋は____________________________________________________婿入りの祝言(じゅうげん)の席上、妻に思い人のあることを知った大身旗本の三男坊、紀藤慎之介。逆上して間夫(まぶ)を斬り捨て、妻女を自害に至らしめた彼は、婚家のつけ狙うところとなり本所「あやめ横丁」に匿(かくま)われる。だが堀に囲まれたこの町ときたら、場所も住人もみな何やら訳ありで……。練達の筆がさえる長編時代小説。 ____________________________________________________この最初の件を読んで、河井継之助を思い出した。司馬遼太郎の「峠」では、肥溜めを担いだ百姓をすれ違う時の武士の対応の仕方が書かれていたが、ようは似たような話である。この慎之介の場合、切れば内容の通りタダでは済まず、見過ごせば「士道不覚悟」である。人間往々にしてこのような矛盾にぶつかる生き物らしい。峠にはこのような場合に、どのように対処するかを決めておくことこそ、学問であると書かれていた。さて、この小説の内容である。宇江佐 真理が最後に書いていたが、この小説はおとぎ話であるらしい。何を訴えたかったのか？などは良く解らないが、読んだ後の爽快感はこの上無いものであった。最後は納得いかない部分もあったが、それこそ人生とはこういうものかもしれないと暗示させてくれるものだったのかもしれない。宇江佐 真理　作品司馬　遼太郎　「峠」★★★

  2006/07/24

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  江戸の精霊流し―御宿かわせみ〈31〉

  先日三冊購入した最後の一冊である。爽快な気分で過ごした通勤時間が終わってしまうかと思うと多少残念であり、また読む本を探さなくてならないと思うと、少々億劫である。あ、そうだ。先日宮部みゆきの「ぼんくら」を読んで、ブレイブストーリーを読むかどうか迷ってるんだった。今日にでも本屋に行ってみるかな？しかし、先日三国志大戦２をやりに行ったが、池袋は相変わらず混んでいる。20人待ち。信じられない話である。おっと、脱線しすぎた。今回の巻は・夜鷹そばや五郎八・野老沢の肝っ玉おっ母あ・昼顔の咲く家・江戸の精霊流し・亥の子まつり・北前船から来た男・猫絵師勝太郎・梨の花の咲く頃で、「野老沢」を「ところざわ」と呼び、さらに「とろろ芋」の名産地であったことを初めて知った。非常に土地が悪く、とろろ芋位しか育たない環境だったということも初めて知った。しかし、「江戸の精霊流し」の話は切ない。おつまというだらしない男とどうしても別れられない女性の話である。おつまが東吾に「あたしが死んだら、誰がお盆によんでくれるんでしょう 」と言うのを聞くと、なんとも儚い。先日、娘二人しか居ない実家の近所のおばちゃんが、娘二人を嫁にやった後に、「もう何も残らなくなっちゃったねぇ。」と寂しげに言っていたのを思い出した。どちらの娘にも「婿をもらってくれ」とは言わなかったのだろう。________________________________________________________________先頃、業者の紹介で「かわせみ」にやって来た女中のおつまは二十五歳、無口だが気がきき、勤めぶりにかげひなたがなかった。盆休みに故郷へ帰ったはずのおつまだったが、浅草界隈で男と一緒のところを目撃されてしまう。流されるように生きていく女の哀感を江戸の風物詩とともに描いた表題作ほか全八編。不朽の人気シリーズ。 ________________________________________________________________御宿　かわせみ

  2006/07/04

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  鬼女の花摘み―御宿かわせみ〈30〉

  先日29～31まで三巻まとめて買ったのだが、あっという間に読みきってしまうものである。ここがかわせみの良いところである。表題の「鬼女の花摘み」は近年の幼児虐待を地で行くような話である。最後の母親の行動が唯一の救いではあるが、馬鹿の母親とは思いつつも、色恋に狂った女の行動も恐ろしいものである。まあ、それは女性に限らないのだろうが・・・29巻からも感じていたことだが、子供達の成長が早い。急に大きくなったような気がする。作者も意識して書いているのだろうが、麻太郎と源太郎の話が多い。「吉松殺し」では、死人が出てしまう子供の喧嘩の話があり、作者が現代社会を意識しているように思う。最近の子供は恐ろしいことを平気で行うが、行う本人は恐ろしいとは思わないからできるのだろう。小さい子を持つ父親としては考えさせられる本内容であった。_____________________________________________花火見物に東吾と深川へやってきた麻太郎と源太郎は、腹をすかせた幼い姉弟を目にし、たまらず大福餅を買って貰い、すすめる。姉弟はどうも身内から折檻を受けているようで、気にかかって仕方ない。「かわせみ」次世代の子供たちの成長が頼もしく微笑ましい表題作ほか、全七篇を収録。江戸の風物詩もゆたかな不朽の人気シリーズ。 _____________________________________________御宿　かわせみ

  2006/07/03

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  初春弁才船―御宿かわせみ〈29〉

  前巻の「佐助の牡丹」以来二年ぶり位に購入した作品である。その間、隼シリーズの方を読んでいたので、まるっきり平岩弓枝から離れていた訳ではないのだが、まあ久々のかわせみワールドであった。やはり良い。表題の「初春弁才船」では思わず涙が出そうになった。勧善微悪の世界と言われれば、それまでかもしれないが、やはりこういう作品は良い。源太郎や麻太郎がかなり大きくなってきたので、びっくりした。この世界観がたまりません。まあ、この話以外にも幕末の日本の金が流失した件に触れた「メキシコ銀貨」など、この作者の知識の奥深さをあらためて認識した。外国人ブローカーがかなり横行していたというから、日本の幕府政治の限界ぶりが解る。______________________________________________________伊丹の新酒を積んで江戸に向かったはずの新酒番船が消息を絶った。その船頭の息子と知り合った「かわせみ」の面々が心配するなか、父親の船頭が生還したとの知らせが。安心したのもつかの間、船頭は、再び海に挑む…。表題作ほか、全七篇を収録。美しい江戸の四季を背景に、人間模様を情緒豊かに描き出す不朽の人気シリーズ。______________________________________________________御宿　かわせみ

  2006/06/22

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  漆の実のみのる国　

  久々に人物に会った気がした。小学生の頃上杉祭りという米沢の祭りに行った際に、謙信よりも鷹山の扱いが大きかったことに失望していたのが、今思えば懐かしい。小学生の頃の戦国武将と言えば、伊達政宗であり、上杉謙信であった。東北の小学生は今の時代がどうなのかは解らないが、間違い無く政宗こそ戦国武将と思っていたに違いない。さて、ケネディの挿話で一躍有名になった上杉鷹山の話である。昨年東光酒造に行った際に、鷹山の傅役の言葉が掛け軸で掛かっていたが、その時はそれほど気を取られた訳ではなかった。今回読むにあたって、鷹山を調べてみたが、調べれば調べるほどこれほどの人物だったとは・・・と思わざるをえない。藤沢周平最後の作品に相応しい人物だったと思う。ケネディだけでなく、クリントンも尊敬していたらしい。何と言えば良いのか解らないが、まさに「仁」である。人の上に立つ、立たないに関わらず、鷹山の心構えを実践することがいかに難しいかと思う。それこそ「成せばなる 成さねばならぬ 何ごとも 成らぬは人の成さぬなりけり」の信念で取り組まねばなるまい。______________________________________________________貧窮のどん底にあえぐ米沢藩。一汁一菜をもちい、木綿を着て、藩政たてなおしに心血をそそいだ上杉鷹山と執政たち。政治とは、民を富まし、しあわせな日々の暮しをあたえることにほかならない。藤沢さんが読者にのこした遺書とでもいうべきこの長篇小説は、無私に殉じたひとびとの、類いなくうつくしい物語である。 ______________________________________________________藤沢　作品

  2006/06/20

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  聖骸布血盟

  著者：フリア・ナバロ ／白川貴子 のこの本は昨年まだ「ダヴィンチコード」がハードカバーだった頃に読んだ先輩が、キリスト伝説に興味を持って色々読んでいるうちに出会った本だそうだ。貸してもらって読んだのだが、なかなかおもしろい。ダヴィンチコードと違うのは、キリストの時代の話も書かれていることである。聖骸布は読む前から多少知ってはいたが、ここまでの経緯があるとは恐るべきキリストの遺物である。これを読んでいると、キリストの聖杯よりも重要な遺物のように思える。まあ、世間は専らダヴィンチコード一色だが、この本もなかなかおもしろい。ちょっとラストが納得のいかない感じではあるが・・・__________________________________________________________________________________キリストの聖骸布が保管される、トリノ大聖堂で火災が発生。焼跡から発見されたのは、「舌のない男」の焼死体だった。その２年前、同じ聖堂で逮捕された窃盗犯にも、やはり舌がなく、指紋もすべて焼かれていた。美術品特捜部部長マルコは、二つの事件の関連を疑い、捜査に乗りだす。だがこれは、やがて世界を震撼させる恐ろしい陰謀劇の序章にすぎなかった……。聖骸布をめぐる謎と歴史のうねりが織りなす、歴史ミステリ巨篇。 __________________________________________________________________________________聖骸布　関連

  2006/06/09

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  Y十M

  「バジリスク-甲賀忍法帖-」に続く、せがわまさきによる山田風太郎忍法帖シリーズ漫画化第2弾。最高にカッコいい。バジリスクでもかなりインパクトが強かったが、今回はのっけからえぐい。間違いなく、子供に残虐、淫の両方から見せられたものではない作品に仕上がっている。ただ、柳生十兵衛の正義の鉄槌から見ると、「悪いことする奴は成敗される。」ということを教える本としては良い教科書かもしれない。ただ、バジリスクの時もそうだったのだが、自分は毎回敵役を気にいる傾向にあるのだが、今回はその中でも「漆戸虹七郎」が一押しである。バジリスクでは「地虫十兵衛」が一押しだったのだが、二巻で殺されていた。今回は多分一番最後まで残ることだろう。______________________________________________________________________残虐七鬼 VS.美女七人、未曾有の復讐劇が幕を明ける。江戸時代、徳川三代将軍・家光の世。会津藩主・加藤明成に逆らったとされた会津藩元家老・堀主水一族は、高野山より東海道を江戸へと引かれていった。引いていくのは加藤家の配下、会津七本槍と呼ばれる男たち。七本槍は堀の男たちに対し、「尼寺に逃げた堀一族の女たちに武士の情けで一目会わせてやる」と告げるが、その裏には恐ろしいたくらみがあった。一族の男たちの目の前で、堀の女たちを惨殺しようというのだ。大いなる復讐劇が幕を明ける。その鍵を握るのは、忍法帖シリーズ最大のヒーロー、柳生十兵衛三厳! 山田風太郎とせがわまさきがタッグを組んだ『忍法帖』待望の第2弾、堂々発進!! ______________________________________________________________________せがわたまきの絵が非常に良い。俺が三国志大戦２になっても、かわらず「全軍突撃デッキ」を使っているだけのことはある。俺のスキルでは全然弱いけど・・・Y十Mせがわまさき　作品集

  2006/06/08

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  ファイブスター物語

  おそらくこのマンガのことを書くと今なら「秋葉系」とか言われるのかもしれない。自分が高校の時にはこの読者は総じて「オタク」と呼ばれていた。まあ、自分の高校の友人の間だけの話かもしれない。思えば中学の頃から読んでるので、20年近く読んでることになる。まあ、三年に一冊位しかでないので当たり前といえば当たり前だが・・・・気が付けば12巻が4月に出てたようだ。このマンガは一冊読むのに一時間はかかる。マンガを読む早さには定評のある自分だが、このマンガだけはかなりかかる。しかし、このマンガはちゃんと完結するんだろうか？さて、今回はやはり預り屋シケルブ・ユキノジョウに尽きる。いい話だねぇ。どんなマンガだろうが、どんな小説だろうが、人情話は良い。さて、次は何年後かな？ファイブスター物語

  2006/06/02

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  公事宿事件書留帳

  ここまで日記をサボったのはこのブログを始めて以来だろう。せっかく書込みやトラックバックをしてくれた人にも返事も出してない。本もマンガもそこそこ読んではいるんだが、全然書く暇がなかった。おまけに世間は三国志大戦２が出てしまった。レジェンドカード？横山光輝？本宮ひろし？めちゃくちゃ欲しい！！SEGAはここまでやるのか！！俺の全突デッキの運命はどうなるんだ？まあ、解る人にしか解らない話である。さて、今日は「公事宿事件書留帳」澤田ふじ子　著である。自分の実の母と義理の母両方から、巻の順番もめちゃくちゃに借りて読んでいるうちに文庫版は全て読みつくしていたらしい。正直、主人公の菊太郎は好きになれない。美男子、剣の達人、知識人と言うこと無しの人物である。ただ、話の内容はどれも秀逸である。当時の公事宿は今の弁護士事務所のような機能をしており、まあ基本的に弱い立場の者を助けていく話である。ただの人情話だけでなく、当時の京都の文化の話の説明が所々に入れられており、舞台が京都だけに、いつも読んでいる江戸の時代小説とはまた違った感覚で読める。早く続刊が読みたいものである。公事宿事件書留帳噂のレジェンドカード　三国志大戦

  2006/05/29

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  銀の雨―堪忍旦那為後勘八郎

  宇江佐 真理 著のこの作品は、実家に帰った際に見つけた作品である。「雷桜」以来、宇江佐 真理が好きな自分は、かなり期待して読み始めた。題名の「堪忍旦那」とは、一体どういう奴なのだろうと思ったら、読み始めると主人公はその名前で呼ばれる度に苦い思い出を思い出すと書いてあった。完全な人間など居ないということを認識させられる本である。どこの職場でもありそうな、潔癖症と適当な性格のぶつかり合いである。自分はかなり適当な性格なので、重箱の隅をほじくるような奴は大嫌いである。特に、正論を翳してくる場合は厄介この上ない。まあ、それが大事な場合もあることは解るのだが、やはり性格によるものも大きいように思う。この小説では、事件をなるべく丸く収めようとする堪忍旦那と対立する怜悧とも言える見習いの若者が、段々と人間的に成長していく。まあ、こういう人情小説を読むと思い出すのが、高校の先生が常に言っていた「仁とは忠恕なり。忠恕とは真心と思いやり。」人間これが大事だと思う。______________________________________________________________________北町奉行所の同心、為後勘八郎は見廻りの道すがら、見なれぬ路地に通う近くの少女、おみちを目にする。おみちは客引きの中年男、富蔵のもとを訪ねているらしい。おみちを案じた勘八郎が探索すると、二人には意外な真相があって…。男と女、家族の情を描いた「その角を曲がって」ほか、市井の人々を温かくみつめた超一級の味、人情捕物帳。 ______________________________________________________________________宇江佐 真理　作品集

  2006/03/31

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  宮部みゆき　「ぼんくら」

  初めて「宮部みゆき」の作品を読んだ。正直な話、あまりにも話題になっている作家だったので、相変わらず偏屈根性のせいで今まで手にとってこなかったのである。池波正太郎が多分全然違う女性なんだろうが、時代小説で雨の日の描写に激怒したくだりを読んだことがあったのだが、どうも宮部みゆきの別な作品でチラッと読んだ時に、いきなりそっくりな雨の日の描写があったので、印象が悪かったようである。しかし、読んでみて解ったが、やはり良いものは良いのである。今まで、友達から勧められて読んで、何度こういう思いをしたのか数えきれない。毎回勧められたものは読むようにしているのだが、どうにもまた偏屈根性が出てきてしまう。進歩の無いことである。この作品は、最初の出だしが「おっ？人情物か？」と思わせつつ、「え？どういうことだよ？」とミステリー小説に移行するという、今までに読んだことの無いくらい秀逸な作品である。最初にも言ったとおり、初めて宮部みゆきを読んだが、やはり読まれるにはそれなりの理由があると思い知らされた。非常に読み応えがあり、さらりとした人情も女流作家らしくて良い。__________________________________________________________________「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」――江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。著者渾身の長編時代ミステリー。__________________________________________________________________平四郎がまるで自分のようで、やはりやる時はやらなきゃいけないなと思ったりもした。宮部みゆき

  2006/03/27

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  真田太平記　第十二巻　「雲の峰」

  ついに完結である。何年ぶりに全十二巻を読んだのだろう。その当時はまだ結婚もしてなかったし、同期仲間と上田に旅行し、真田太平記館に立ち寄ったのがきっかけで読み始めたのだった。やはり二度目ということもあるし、自分を取り巻く環境も当時とは全く違った状況で読んだのだが、全然読後の感覚が違う。______________________________________________________________関ヶ原の折の屈辱を忘れかねる徳川秀忠は、家康が死去するとただちに信之の真田藩に襲いかかった。秀忠は、信之の側近に送り込んだ隠密を使い、冬の陣の直後に幸村と密会した事実を突いて取潰しに追込もうとするが、ただ一人生き残った草の者お江の活躍で信之は難をまぬがれる。そんなある日、上田城に向井佐助の最期を見とった摂津の農夫が遺品を届けに現われる…。全十二巻完結。______________________________________________________________なんと言うか、勿論第十一巻が最高潮であることは間違いないのだが、池波正太郎はそれで終わらせない。自分が思うに、昌幸、幸村と思うがままに戦ったのも真田家なら、家を存続させようと親兄弟が対立してまで残そうとしたのも真田家である。戦国に名を馳せた大名の中でも幕末まで続いた家はそう多くはない。幕府の謀略を掻い潜って生き残ったというのは、ひょっとしたら昌幸の謀略の凄まじさが真田家に多少残っていたのかもしれない。この最終巻は、まさに残り火というしかないないようである。しかし、幕末までその残り火は消えなかった。三国志大戦でSR曹操を使用している自分にとって、このゲームはやりたくてしょうがない！！これが幸村池波正太郎はやはり最高です。

  2006/03/15

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  今週の銀魂　第百一訓

  んー、読み返してるうちに時間だけがどんどん過ぎていく・・＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿第百一訓　一日局長に気をつけろッテンマイヤーさん近藤さんアンタは頭をもう少し武装する必要があるいやカワイくねーし一番物騒なもの丸々残ってるから切腹って＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿銀魂

  2006/02/28

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• 今週の銀魂　第百訓

  前回書いた時から一ヶ月半経過している。勿論今回も「こんなことやって何の意味があるんだろう？」と思いながら書いている。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿第百訓　鍋は人生の縮図であるだがアレは気にする必要はないあの顔は恐らく白滝の新食感にとらわれている・・・あの年頃の娘には肉のような脂肪分の多いものより白滝食ってる方がなんかカッコイイと思ってるバカが多い・・・＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿今回はかなり名台詞が多かったのだが、これに決定したいと思います。

  2006/02/28

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  真田太平記　第十一巻　「大坂夏の陣」

  この巻の為に再読したと言っても良いだろう。ここまで来る為に十巻を費やした前振りは、池波正太郎の天才ぶりが伺える。______________________________________________________和議休戦の翌日から、徳川安康はすべての参陣者を動員して外濠のみならず内濠までも埋め立てさせ、真田丸もまた破却されてしまう。幸村を取りこもうとする家康の計略により、信之(信幸改め)と幸村は京都で会見するが、幸村の家康の首を取るという信念はゆるがない。元和元年五月七日、裸城となった大坂城を打って出た幸村は、若き日の予感どおりに向井佐平次とともに戦場に倒れる。 ______________________________________________________こんな粗筋でまとめられるものではない。十巻を読んできて、ここに辿り着いた時の感慨と、幸村と佐平次の死の場面を読んだ時に、涙を流さない者は居ないだろう。最期の台詞がまた良い。ここでは、今後読む人のことを考えるととても書けない。人生不思議なもので、色々悩んでいる時に明快な答えを出してくれるものと、ターニングポイントでは出会うものらしい。今回二読目ではあったが、新たな発見なのか、再認識なのかは不明だが、幸村の最期は「どんな組織の中にあっても、自分の限りを尽くし、結果を出す。」ということを自分に教えてくれたように思う。やはり今宵は日本酒で真田　幸村　関連

  2006/02/17

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  真田太平記　第十巻　「大坂入城」

  ついに、幸村が大阪城に入城する。入城時点では、ほとんど無名に近い。寧ろ、増田長盛の息子の増田盛次の方が有名な位だろう。この日記を書くにあたって、増田長盛を調べてみたら、結局大阪の陣において息子の増田盛次が出奔したために、切腹させられている。自身は五奉行でありながら、関ヶ原の折に家康に通じていたため、一命は取り留めていたにも関わらず、皮肉なことである。息子の増田盛次は徳川義直に仕えていたにも関わらず、大阪に入城した。「戦国幻想曲」にあるように、渡辺勘兵衛によって薫陶を受けていたせいか、親父よりよほどに気概のある人物である。ひょっとすると、増田長盛は死を覚悟して盛次を送りだしたのかもしれない。偶然尋ねた「平林寺」に埋葬されていたので驚いたたが、そんな理由だとしたら、知恵伊豆と評された名家老「松平伊豆守信綱」と一緒に埋葬されているのも納得できる。いきなり本題から外れてしまったが、大阪城に入城した者は全て死を覚悟の上で行動したのである。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿徳川家康が方広寺の鐘銘に難癖をつけるなどして強引に豊臣方を開戦に追い込むのを見てとった真田幸村は、密かに九度山をぬけ出て大坂城に入ることを決意する。大坂入城を果たした幸村は、外濠の外に真田丸と名づけた小さな砦を設け、これに拠って徳川軍を散々に打ちすえる。この一戦によって幸村の武名が初めて天下に轟くが、すでに家康の和平工作が淀君周辺に及んでいるのだった。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿この巻は、向井佐平次に尽きる。佐平次にとっての30年が怒涛のように押し寄せる。彼もまた当然のように幸村の元に奔るつもりだったのだが、それを妻の「もよ」が当然のように準備をして送り出してやるのである。息子の佐助は既に幸村の下にあり、夫と息子を死地へと送り出すことが淡々と書かれている。泣いた。二読目というのに、泣いた。そして、佐平次が大阪城へ着いた時の幸村が「その者は向井佐平次という者ではござらんか？」そして、対面した佐平次の「佐平次、ただいま到着」これ以外、ほとんど会話が無い。美しい。これぞ池波正太郎の世界の真骨頂であろうと思う。この後、幸村は真田丸にて徳川軍を撃退する。勿論今宵は六文銭で・・・と思ったら売ってない・・・画像だけで勘弁真田　幸村　関連

  2006/02/15

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  真田太平記　第九巻　「二条城」

  最近、天気予報がかなり外れまくってるらしい。ま、当らぬも八卦、当るも八卦である。しかし、寒い。この巻を読んでいた頃は、自分の中もかなり倦怠感が漂っていた。毎日の読書によって、浄化されているイメージを持っているのだが、勿論内容に拠る。二読目だけに、この巻のあたりがまさに幸村の最期の爆発力を生む為の布石であることは解っているのだが、かなり読むのに苦労する。この巻は加藤清正が主人公と言っても過言ではないのだが、あまりにも哀しい末路である。ひたすら、豊臣家の安泰を計り、家康の謀略とも真っ向勝負し、最後の決め手としていた家康よりも長生きすることで完成するはずであった計略は、脆くも崩れ去った。寵愛していた料理人、片山梅春による毒殺。また、片山梅春もこれ以上の主人無しと思い極めていたが、毒殺の命令を実行する。ここが、忍の恐ろしさなのだろうか、それとも元々それ程の忠誠心ではなかったのだろうか？池波正太郎の忍の世界の真骨頂であると思う。清正の死の後、東西手切れに向かって情勢が緊迫化する中、その日を見ることなく真田昌幸は九度山で永眠する。あまりの興奮状態に、肉体が耐え切れなくなってしまったことが死因として描かれている。まさに前のめりの死である。昌幸が大阪城に入ったなら、冗談抜きで天下も取れたのではないかと思う。間違い無く総大将として迎え入れられる地位と実績があったからである。そして、淀君など一切意見を言わせない環境にしてしまったことだろう。こんなことを思って、胸が躍る始末である。先日日本酒を飲みすぎた・・・銘柄は色々あったが菊水は間違いなく飲んだ真田　幸村　関連

  2006/02/13

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  真田太平記　第八巻　「紀州九度山」

  しばらく日記を書いていなかった。この１月は寒かった。久々に味わう寒さであった。実家の福島でかなりの豪雪を味わってきたが、不思議と一週間ばかり置いてきた嫁と息子は風邪一つひいてなかった。戦後一番寒かったらしいが、そう思うと自分達も生まれてからこれほどの寒さはくらったことがないということになる。さて、最近実は真田太平記も停滞気味である。それは、読書時間である通勤電車の中で、読書ではなくゲームをしている為である。携帯を買い換えた為にできるようになったゲームなのだが、そのゲームは自分が高校の頃遂に断念したものだ。その名前は「イース」。思えば、高校合格の褒美に買ってもらったPC98で、一番最初にやったゲームだったので、感慨深いものがある。当時かなり高価なパソコンでやっていたゲームが携帯でできるのである。15年前の話とは言え、恐ろしい話である。こんなことを書くと年寄りくさいと思われるだけだが、あまりにも早い。そんなゲームの話はさておき、今の季節は言語を絶する寒さだという「紀州九度山」である。この巻は、真田昌幸、幸村親子が再起に執念を燃やしつつも、時流は徳川の天下で泰平の世の中で次第に倦怠感にひたっていく。この倦怠こそ真田昌幸、幸村親子の最大の敵であった。13年もの蟄居生活の中、戦国最高の謀将は亡くなった。真田昌幸ほど家康との闘いを望んだ武将は居ない。そして、二度も徳川軍を撃退した武将も他に居ないのである。大阪の陣で家康対昌幸が実現していたなら、時代はどう変わったか解らない。真田の軍略の真髄は、幸村に伝えられた。信玄仕込みの用兵術である。いよいよ、幸村が「紀州九度山」を降りる時が近づいてきた。イース真田　幸村　関連

  2006/02/03

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  今週の銀魂　第九十九訓

  ようやく、クリスマスネタまできた。今年は息子（２歳）のためにサンタになった。といっても、ショッピングモールにいたかなり本物に近い外人のサンタには泣き出していたので、あまりサンタは好きじゃないらしい。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿第九十九訓　サンタなんていねーんだよって言い張る　　　　　　奴こそホントは居るって信じたいんだよ酒は　人間関係を円滑にする潤滑油ってかの徳川家康も言ってたような気がしたけど気のせいだわえ？おたくらアレを見たのかい？それはねダンボールオーサンだ心がキレイな奴にだけ見える妖精さ細かいことにこだわってんじゃねーよソリとリアカーって言ってみ？ほとんどかぶってるだろーがちょいワルじゃないよコレは！片足どころか全身泥につかってるよ！泥だらけの棒だよ！！けん玉と明日へはばたくための翼・・・・・俺もほしいよ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿思い出した。この号は電車の中で笑いを堪えていた。来年は俺も息子にけん玉を買ってやることにしよう。銀魂

  2006/01/10

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  今週の銀魂　第九十八訓

  いやー、久々に普通の銀魂である。いや、俺はどっちに期待してるんだろうかと思う。ま、どっちでも良いんだろう。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿第九十八訓　ミイラ捕りがミイラにその声は！ザキ！！山崎かァァ！！よりによって死の呪文みたいな奴が助けにきやがった断じて　ストーカーじゃありません！しいていうならハンターです　愛の＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ドラクエ世代にばっちりの内容である。今まであった山崎に「ザキ」って言ってやれば良かった。銀魂

  2006/01/09

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  今週の銀魂　第九十七訓

  あやうくこの号は台詞を選べないところだった。「世に凄む日々」を読んで居れば、まだ多少感情移入も違うのだろうが、いまいち良く攘夷派は良く解らないものである。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿第九十七訓　備えあれば憂い無し世の事というのはなかなか思い通りにはいかぬものだな！国どころか友一人変えることもままならんわ！＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿全くその通りである。いや、人の気持ちを変えることは不可能なのかもしれない。銀魂

  2006/01/09

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  今週の銀魂　第九十六訓　

  今こうして銀魂を読み返してみると、かなり仕事が忙しい時期だっただけに、ほとんど記憶にないものである。ただ、この号はかなり面白いことが書いてあった。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿第九十六訓　急がば回れ刀なんぞしょせん人斬り包丁どんだけ魂込めて打とうがコイツは変わらねェ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿この号を読んでいて、司馬遼太郎の話を思い出した。日本のみ、この剣という殺戮兵器に関してついには神格化した象徴とまで昇華させたのだそうである。ただ、日本の剣が世界最高の切れ味を誇り、鉄の純度が100%近いために錆び難いことも確かである。銀魂

  2006/01/09

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  今週の銀魂　第九十五訓　

  何回これを書くのかと思うが、全く更新してなかった。年も変わってしまっていた。思わず、今年の号からにしようかとも思ったが、嫁にやった方が良いと言われたので、そうかもしれないとも思い直した。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿第九十五訓　闇夜の虫は光に集うまァ　なんにせよ一つの目的のために存在するモノは強くしなやかで美しいんだそうだ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿また、これまた大事な台詞をサラリと書いてあるものである。プロジェクトＸで田口トモロヲが言いそうな台詞である。銀魂

  2006/01/09

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  真田太平記　第七巻　「関ヶ原」

  今年もよろしくお願いします。年末は継之助のドラマがあった。大河ドラマの新選組もそうだったのだが、幕末好きと周りから認識されている私は、「絶対見てるでしょう？」と良く言われたが、結局一度も観なかった。理由は、自分の中にあるイメージと配役があまりにも違うからである。特にあの土方が受けつけなかった。などと書くとかなりの女性ファンを敵にまわすのだろうが、それはそれで致し方ないことである。ことに、思い入れの深い人物であるなら、尚のことイメージは大事にしたい。大河ドラマに関しては、最近では「利家とまつ」以来観てない。という訳で、来年の「巧名が辻」は多分観ることだろうと思う。と言って、良妻賢母の話が好きな訳ではない。配役が良かったからである。今回の「巧名が辻」の配役はhttp://www3.nhk.or.jp/taiga/cast/cast.html織田信長：舘ひろし蜂須賀小六：高山善廣これが決めてです。かなり良い。さて、肝心の　真田太平記　第七巻　「関ヶ原」である。______________________________________________________________まあ、家康の狡猾さが西軍を滅ぼしていくのだが、自分が好きな武将の負け戦を読むのは毎回辛いものである。立花宗茂、島左近、宇喜多秀家、大谷吉継、島津義弘など、数え上げれば切がない。不思議と東軍の武将の戦ぶりには魅力がない。立花宗茂は関ヶ原の戦いに参加すらさせてもらえなかった。もし、参加していれば立花軍一軍だけで家康の首をさらっていたことだろう。島左近は三成への憎悪の為、東軍ほとんどを一手に引き受けて闘った。宇喜多秀家の家臣団は福島正則を数度撃退した。島津義弘は前進撤退という、日本戦史にこれ以外ない撤退を敢行し、井伊直政に致命傷を与えたほどである。大谷吉継はこの小説では、ある意味関ヶ原の主人公である。小早川の裏切り後の、平塚為広との会話は涙無しでは読めない。多勢に対し果敢に戦った武将は美しいのであると思う。そう、それを戦国時代最後に立証するのは、真田幸村である。______________________________________________________________真田太平記池波正太郎　作品司馬遼太郎　作品

  2006/01/06

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  真田太平記　第六巻　「家康東下」

  いよいよ、秀吉後の家康の台東の始まりである。この辺になると司馬遼太郎の「関ヶ原」と記憶が混濁していたりするのだが、大差がないと思う。池波、司馬両名とも、石田三成の人物を評価しながらも、戦場勘の無さを指摘している。やはり吏僚として一流の人物は戦場には向かないのかと思うが、三成にせよ、増田長盛にせよ配下の武将は超一流である。島左近に渡辺勘兵衛など、真田幸村に勝るとも劣らない武将を家臣にしている。どうしても、あの時こうならと思ってしまうのだが、三成が島左近に全権を委任していれば家康は絶対に勝てなかったと思う。三成は大阪城にいて、補給作業にあたっていれば良かったのだと思う。ま、こうして思うことも歴史小説の愉しさの一つかもしれないが、敗戦の理由など大概こうしたものなのかもしれない。幸村の舅　大谷吉継を語る上で必要なくだりなのだが、吉継と平塚為広の三成への賛同の決意ほど、潔いものはない。そして、彼らは一度決めた決意に一片の後悔もないまま突き進むのである。そう、これこそ戦国武士である。真田太平記池波正太郎　作品司馬遼太郎　作品

  2005/12/29

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• 今週の銀魂　第九十四訓

  いやー、最近一日に何回も日記をかける事に気付いた。そんなのもう日記じゃねえよ。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿弟九十四訓　陽はまた昇るオッパイがミサイルのお母さん千人分の戦闘力だそんなの　もうお母さんじゃねーよ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿今宵はここまでにいたしとうございます。

  2005/12/21

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• 今週の銀魂　第九十三訓

  しまった書いていて思ったが、このタイトルは明らかに間違っている。全然今週の銀魂じゃない。タイトルにだまされた人はご容赦を。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿弟九十三訓　バカとワルは高い所がお好き予想が外れましたねまァ　砲弾も外れたからヨシとしましょう＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿やばい、また一言になってしまった。まあ、そんな時もあるさ。

  2005/12/21

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• 今週の銀魂　第九十二訓

  またもやかなり久々の銀魂である。正直何こんなことやってんだろうと思いつつも、ちょっと続けてみたい気もして、また書いてしまう。＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿弟九十二訓　傘の置き忘れに注意･･･刀なんぞはしょせん　人斬り包丁だどんなに精魂こめて打とうが使う相手は選べんロリコンじゃありませんフェミニストです＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿この話はかなり、いなせな雰囲気が最後にあった。やっぱこうでなければいけない。

  2005/12/21

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  真田太平記　第五巻　「秀頼誕生」

  「好きなおとこの天下は短いものよ」の一言に尽きる巻である。秀吉の盛者必衰の姿が書かれている。この巻で何度も書かれているように、秀吉が朝鮮出兵せずに領国の整備に力を注いでいたなら歴史は変わったことだろうと思う。しかし、池波正太郎は大事なことを言っているが、他人がやったことを後からあの時こうすべきだったということは簡単だが、その場でその当人でなければその時の判断はつかないというようなことが書かれてあった。これは、かなり勉強になる話である。この巻では、佐平次の子　佐助がいよいよ忍として活動する巻である。佐平次は当初、自分に何の相談も無く忍にしてしまった妻に激怒するが、幸村に「親子して仕えることができるな。」と言われて納得してしまう。この巻では、信幸と昌幸の関係が秀頼が誕生してから、昌幸が信幸に「むずかしゅうなったわぇ」と言うシーンが印象的だった。本多忠勝の娘を嫁にした信幸と、大谷吉継の娘を嫁にした幸村だが、この二人の舅が良い！！この二武将は自分はかなり好きな武将である。また、この「真田太平記」ほど大谷吉継の魅力が書かれているものは今のところ自分の中ではない。真田太平記池波正太郎　作品

  2005/12/21

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  真田太平記　第四巻　「甲賀問答」

  真田太平記における、池波正太郎のもう一つの魅力である、忍の世界を存分に味わうことのできる一冊である。「忍の旗」など池波作品には、忍者物も多い。事実だったのかどうかは不明だが、その場の環境に根を据えることで、敵を欺くことができるというのが、池波作品の忍者像で強調されている。彼らは体術に優れている訳ではなく、中には親子に渡ってその役目を勤めているが、一生連絡が無いままその環境の者として死ぬ者も居る。また、そうでなければならないのだそうな・・・しかし、この巻の主役お江は、あくまでも体術に優れた女忍者である。「バジリスク」の女忍者を思い起こすが、誰とも似つかない。思いもがけず、甲賀の本陣へ忍び行ってしまうが、ついには敵の手に落ちる。しかし、その敵は亡き父　馬杉市蔵の親友　田子庄左衛門であった。田子庄左衛門と馬杉市蔵の関係が良い。馬杉市蔵は、甲賀の首領により武田家へ派遣されていたが、甲賀の方針として信長に組することになった際に、信玄の人間性に惚れ、ついには主家を見限って武田家に残る。その際、田子庄左衛門は甲賀の内情を探る為に戻ったのであった。しかし、信玄が死に勝頼の代になって、馬杉市蔵は田子庄左衛門に今生の別れを告げる。その無念さを田子庄左衛門は娘のお江を逃がすことに一命を捧げる。しかし、その逃避行はまさに忍者の修羅場であった。バジリスクバジリスクDVD池波正太郎　作品

  2005/12/19

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  真田太平記　第三巻　「上田攻め」

  真田太平記いよいよ、第三巻。真田の名を全国に轟かせた上田における徳川軍との激突である。何はともあれ、「真田日本一の兵」を証明した合戦である。真田勢二千に対し徳川勢は一万を越えたと言う。兵力差にして、五倍以上の敵である。正直な話、どれほどのことかを想像するのは現代人の自分には難しい。1対5の喧嘩と比較するのも何か違う。そんな時に、これは奇跡的なことなのだと明確に解らせてくれたものがある。それは、「信長の野望　将星録」というKOEIのゲームである。正直な話、かなり「信長の野望」シリーズはそれまでも結構やっていたのだが、真田家で始められるシリーズは初めてだったので、それだけでも感動物だった。しかし、このシリーズは上田攻めの直前から始まるのである。確かに、真田昌幸が完全独立するのは武田家滅亡からであるので、その通りなのだが、始まって数ターンで鳥居元忠が一万の軍勢で攻め込んでくる。こちらは兵力二千。何回この戦闘をやり直し、何回コントローラーを投げつけたかか解らない。まさに歴史シュミレーションゲームの大家であるKOEIの面目躍如である。自分はこれによって、より明快に解った。この巻は、上田攻めの他に、北条の小田原攻めが書かれている。北条が滅びた原因として、北条氏政の愚鈍さが書かれている。北条氏康が、三度の食事の湯漬けの湯の量の適量が解らず何度もかけている氏政を見て、「北条家もわが代で終わりか。」と嘆いたという。この挿話は池波正太郎が好きらしく、他の作品でも読んだことがある。まあ、この巻は真田昌幸の謀略の凄さを味わうことのできる一冊である。信長の野望池波正太郎　作品

  2005/12/08

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