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カテゴリ:映画レビュー
昭和30年代、オイラが生れる前の話・・・
高度成長期の象徴とも言える東京タワーの建設風景 月日が流れるごとに少しずつ完成へと近づいていく そんな中、三種の神器と呼ばれた「テレビ、洗濯機、冷蔵庫」の登場 人々は、一目テレビを見ようと押しかける 今の時代では想像も付かない光景である オイラが生れた時にはテレビは家に既にあった 洗濯機や冷蔵庫も・・・ 何もない時代に突如現れたテレビ・洗濯機・冷蔵庫・・・ 当時の人にとっては正に神器なのだろう だが、今の人たちにそれほどの感動があるのだろうか? 多分ないだろう、もちろん今後も・・・ 物が溢れている今の時代 新開発や新商品が出ても、マスコミや一部の業界が騒ぐ程度 消費者側はそれほどの感動を感じてはいないだろう 物語の途中にこんな場面があった 冷蔵庫の登場により、今まで頑張ってきた氷屋さんの寂しそうな表情 当時は氷を上段に入れ、その冷気で下段の物を冷やしていたのだが 電気によって冷やされるようになり、氷の必要性がなくなったのだ 家庭では便利になったが、その裏では泣く者もいるのだ それは今の時代も同じだと思う 何かが生れれば、何かが消えていく これだけ便利な時代なのだから、泣いている人も多いのだろう 物語りも終盤になると、それぞれの別れが訪れる その中で見せる人情に思わず目が霞む 東京タワーの完成 高層ビルなどまだない風景 その中にそびえ立つ東京タワー 東京タワーと夕日の並ぶあの風景 もう、現実には見ることは出来ない そう思ったら、自然と涙が溢れ出していた とても便利なこの時代に、何かとても大事な物が失われている気がしたから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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