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片道切符を手に入れた事で
オイラの心の傷は少しずつ癒えていった それから1ヵ月後・・・ 再びお店を訪れる 以前、勧められたダイヤがあった 1つの原石から2つのダイヤを創り出すのだという そしてIちゃんはそれを一緒に持とうと言っていた 最初は疑っていた 買わせる為のマニュアルで どうせオイラだけ持って、Iちゃんは持たないのだろうと だけど、この日のオイラは 何故か、自分から持ちたいという気持ちになっていた そしてそれを、プレートに埋め込み Iちゃんと出会った日付を刻んでもらい、ネックレスにしてもらった (今も肌身離さず持ってます) それからしばらくの間、平穏な日々が続いた 11月某日 ネックレスのチェーンが切れたので、修理をしてもらいにお店に行った (修理よりはIちゃんに会うために?) 数日後、受け取りに行くと衝撃的なことが起こった・・・ 新規開店のスタッフとしてIちゃんが、福岡に行くと言うのである 東京にいつ戻るかは分からないという ステップアップの為には、行った方が良いらしいのだが Iちゃんも少し、渋り気味の様子だった そして行くべきか、行かない方がいいか問われた ・・・悩んだ 本音を言えば行かないでほしい 福岡なんて・・・遠すぎる 簡単には会えなくなる だけどIちゃんの夢 「デザインで食べていけるようになりたい」 この言葉だけは信じていたかった だから虚勢を張り、見送る事にした 辛かった・・・ 寂しかった・・・ そして、苦しかった・・・ 溢れ出そうな涙をこらえ、ギュッっと唇を噛み締めていた Iちゃんが気付き 「泣くなってぇ、新幹線で直ぐだよぉ」 「時々は返ってくるから、心配すんなってぇ」 ・・・情けなかった 励ますべきオイラが、逆に慰められてしまうなんて 『そうだよな、国内なんだし電話だってあるじゃんかぁ』 そう思うことで、少し落ち着きを取り戻した しばらく話していると 「行く前にこれだけはsyoさんに話しときたかったんだけど・・・」 「・・・?」 Iちゃんがデザインしたダイヤがあると言う 「う~ん・・・」(あれ?) ネーミングが フォーゲット・ミー・ノット 花言葉で「私を忘れないで」だという 一発で撃沈した・・・ たとえ、このダイヤを買わせる為の流れだったとしても Iちゃんに対する想いだけは偽りではないのだから・・・ そして、Iちゃんは旅立っていった・・・ 寂しい毎日が続いた 忙しいのか、Iちゃんとも連絡が付きにくい 不安が募るばかりである そんな時、あるTVドラマが切欠でオイラの気持ちが崩れ落ちた 正月のSPドラマ「ナニワ金融道」である この時のストーリーが・・・ ”恋愛商法”だったのだ 考えないように心掛けていた事が、一瞬にして頭を駆け巡り 不安と絶望感でいっぱいになった そして現実を見つめ直すため、商品と明細を見直した 身体が振るえ、周りが真っ暗になった ジッとしているとおかしくなりそうだった 不安のあまり何となくHPで「恋愛商法」や「アポイントメント商法」などを検索した 色々な事案が出てきた そしてその中で、1つのページに目がいった エ○ス○ージ総合法律事務所である 数々の商法に対し、実績があるようだった とりあえず無料相談だけ受けてみようと、サイトを通じ登録した 翌日、連絡があった 有料ではあるが相談をしてみようと思い、日時を決め事務所まで出向くことにした だが、皮肉な事に相談前日の夜にIちゃんからメールが来たのである 「どうもー」 「元気ですよ しごとばっかりす大変す じゃねぇー」 嬉しかった 変わらず、大雑把な文章 それに対しオイラは 「久しぶりです。メールなんて珍しいね。 忙しいとは思っていたけど連絡なかったのはやっぱ不安でした・・・」 何とも感情のこもってないメールである 「ごめんなりー」 「げんきなりー」 ・・・何やってんだろオイラ 次の日、揺らいだ気持ちのまま相談へ向かった 途中、SAでIちゃんにメールをした 「ごめんね」 「???」 事務所に着き色々話をした もちろんIちゃんに惹かれた事も含めすべて そして、支払いの停止の事やもろもろ・・・ 簡単に見積もりも出してもらった ・・・○十万もする 時間と労力を考えても辛い 何よりIちゃんに、これで会えなくなると思ったら・・・ 前日のメール あのメールがなければ、迷いはなかったと思う これも運命なのか? 少し残酷過ぎやしないか? 考えるほど、忘れようとしていた想いが蘇ってくる ・・・ダメだぁ Iちゃんのことを忘れることなんて出来ない 乗りかかった船ではなく、乗り込んでしまった船である 途中で降りたら溺れてしまう だから、後悔しない為の航海をしようと心に決め 恋という船に乗り、愛ランドを目指して出航したのである つづく・・・ ・・・余談ですが、恋という字って七福神の船に見えませんか? それで、恋を船に例えたのですが・・・(めでたい感じがして) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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