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テーマ:本のある暮らし(3317)
カテゴリ:思うこと 願うこと
今日の日経新聞文化面(最終麺)の「将棋・囲碁専門の古書店」という随筆を読んでいて、「あれ、この店、オレが子供の頃によく行った店じゃね」と思い出した。
店の名前はアカシヤ書店、店主の名前は星野さん。てっきり明石さんだと思い込んでいたわw かつて店があった場所は野方駅と新青梅街道の間。今、味噌麺処花道がある場所よりもやや駅寄りだった筈。申し訳ないけど、将棋・囲碁専門の古書店、という記憶はあんまない。 むしろ社会科学系の本が揃っていて、さらにチョイとアダルト系の写真集や雑誌があって、 ま、ただの厨二病だったんですけどね。 オレは子供の頃から古本が好き、いや、正確には古本屋が好き、というべきか。変な子供だったんだ。 言うまでもないとは思いますけどBOOK・OFFみたいなところじゃないっすよ。街の古本屋さんね。 日差し除けから漏れて細く差し込む西日、薄暗い店内、束ねて置いたままになっている仕入れた本、年代物のレジ、大きなソロバン、上目遣いで眼鏡越しの店主の視線、、、 親に「本を買うんだ」と言うと若干のお小遣い増額はあったものの、小・中学生がひと月に本代として使える額はたかが知れてる。小遣い全部は本にぶっこめない。子供にだって「友達との付き合い」があるしw だから普通は千円、本に三千円使える月は稀だった筈。 中野・高円寺は自分にとって子供の頃から天国のような街、ではあるんだけど、古本屋さんに関しては敷居が高い店も多かった。稀覯本がドン、と飾ってあるとかね。 日曜日、チャリに乗って中野駅か高円寺駅周辺の古本屋さんを一回り。 そのあとのコースは2つ、阿佐ヶ谷→荻窪と進むか、野方→沼袋・新井薬師前ルートで中野まで戻るか。 たいてい後者のコースを取ることが多かったかな。野方にはバスセンター脇にも良い古本屋さんがあった。それから線路の向こうのアカシヤ書店さんに行って、そこを出たら新青梅を沼袋方面へ。 沼袋の駅前通りにも良い古本屋さんがあった。最後に行ったときはカフカ全集が並んでいて結構強気の値段だったのを覚えている。今なら買えるけど、まだ残っているかな。 誰が言ったことか良く覚えていないが(小沢昭一か?)、良い街かどうか、チェックするポイントは「豆腐屋さん、履き物屋さん(靴屋さんじゃないよ)、古本屋さんがあるかどうか」なんだって。 いずれの商売も相当の経験、目利き、熟練が必要。そしてなによりもその商売が好きでなければとてもやっていけない仕事。だって業種からして日銭がガンガン入ってくるわけじゃないもんね。 だからそういう仕事熱心な人が店をやっていける商店街が良い商店街、暮らしやすい良い街、と言うことなんだろうね。 それにしてもアカシヤ書店さん、凄いじゃないっすか。 野方の店がなくなったので「ああっ、また街の古本屋さんが!」とか思っていたけど、神田神保町へ出店って、言ってみりゃ新小岩にあった弁護士事務所が虎ノ門に移るようなもんでしょ(我ながら意味不明な例えだなw) 神田神保町はラーメン的wにも大変重要な場所なんで、機会を作って是非行ってみることにしますね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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