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2016年06月30日
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d14ba9a2.jpg
自分が今回ようやく合格した情報セキュリティスペシャリスト(以下セキュスペと表示)という資格についてもう少しだけ書きますね。

合格して嬉しくて自慢しまくりたい、ということでは決してなくて(汗)
むしろ不合格を繰り返した自分を恥じているんです。

この際「なぜ取得までにこんなに手間取ってしまったのか」という部分をはっきりさせておきたい。
それを次のチャレンジに活かしたい。
また「自分も挑戦してみようかな」と思っている方の参考になれば、とも思いますので。


◎ そもそもどんな資格なの?

セキュスペについて主催するIPAの説明を引用するとこんな感じ。

情報システムや組織に対する脅威や脆弱性を評価し、技術面・管理面での有効な対策を遂行できるセキュリティエンジニアや情報システム管理者を目指す方に最適です。情報セキュリティの重要性はますます高まっており、いま最も旬なエンジニアです。

なんすか、この「いま話題の乳酸菌入り青汁です」みたいなアオリは? 
早朝のBSじゃないんだからさ(苦笑)


現行の試験区分.jpg

この図↑のピンク色部分、「高度な知識・技能」の区分の中の一ジャンルで、他の試験では論文を書かせるものもありますがセキュスペはせいぜい70字程度の短答式まで。論述式はありません。

さらにこのセキュスペ、同じ区分の他の試験に比べて有利な点がもう一つあります。
図のピンク色部分の中でセキュスペだけが半年ごとに試験があるんです。
つまり再挑戦するのに一年待たずに済む。半年後にまた受験できる。これって滅茶苦茶メリットありますよね。

だから間違いなく高度区分での「一番勝てそうな相手」だと思うんです。
男塾で例えると、、、主人公の桃なんてとんでもない。大豪院邪鬼なんてもっと遠い。飛燕や雷電でもない。
ズバリ、田沢ではないでしょうか(↓丸メガネの人)

d14ba9a2.jpg


◎ その資格を取得するとどうなるの?

国は現在、セキュリティ分野に関しての人材を育成・確保しようとしております。
こちらのPDFファイルの3ページ目をご覧下さい(↓クリック!)
http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/shojo/johokeizai/shiken_wg/pdf/001_04_00.pdf
自分が今回取得したセキュスペは「新設される士業」になる見込みなんです。
もちろん弁護士や公認会計士とは比べるのも申し訳ないような「士」。
その肩書だけで生活していくなんてことは出来ないでしょうけど。

現行の試験区分.jpg

でも、この図↑のピンク色の区分の中でセキュスペだけが士業として認定してもらえる。
だったら受験するのはこの資格ですよ!


◎ じゃあ、どんな感じの試験なの?

試験は原則として4段階選抜。午前の2つはマークシートのみ、午後の2つは記述メイン。
イメージ的には100人の受験生が午前の2つの試験で上位50人だけに絞り込まれ、さらに午後Iで半分の25人に減る。午後Iを生き残れた25人のさらに半分、12~13名が最終合格となります。
ちなみにこの春の合格率は16.5%。やや増えた数%部分に自分はギリギリ残れた、ということのようです。


◎で、その試験は難しいの?

合格したから言えるわけですが決して難しくはありません。
まず、午前問題。午前のマークシート選択式は過去問の使い回しが多数出題。4択での正解の場所すら同じなんです。だから公開されている過去問を解き続けていると本番の試験ではイントロクイズ早押し状態になります。

午後問題は穴埋めや計算もありますがメインは記述問題。20字ぐらいから70字ぐらいの問題で指定された文字数までで記述するパターン。
ここでの「作問者の意図をどれだけ拾えるか」で明暗が分かれます。
文中に埋め込まれているヒントをそのまま使う、問の前提条件を尊重する、問われていることだけに答える、、、
だから受かる人は一回目の受験で「大したこと書かなかったけどなあ」で受かっちゃう。
そんな試験です。


◎ じゃあさ、なんでオレは失敗を繰り返したの?

たはは。お恥ずかしい(*^^*)
まず家庭の事情、すなわち介護の都合で受験会場に行くのを断念したことが1回(この時の「未使用の受験票」は今も手元にあります)。
同じよう家族の体調や問題行動が心配で午前試験終了時に家に戻ったこと、午後Iでの途中退出、午後IIでの途中退出がそれぞれ1回ずつあります。
もちろんこんなことは言い訳にもならない。それ以外の回で受かれば良かっただけの話なんで。
(だからブログに書くこともずっと控えておりました)

受験長期化の何よりの原因は自分の受験への姿勢だったな、と痛感しております。
自分の受験の際のスタンスは
「問題パターンは有限。だから解ける問題を増やして、解ける問題が出るまで受け続けよう」です。
それ自体は決して悪くないと思うんです。
しかしその「解ける問題が出るまで受け続ける」がいつの間にか「解けそうもない問題が出た回はスルーで流す」にすり変わっていたのではないかと。

オレは
すべて好みのおかずでセットされた「日替わり定食」を待ち続けていたんです。
それじゃあ長期化しますって(自分に怒!)

実際「うわ、苦手分野から出題されたな」的な回もしっかり問題に向き合えば合格点まで解けていた可能性がありました。
その意味では「問題との相性」がどうであれ受験勉強をしている人なら3回目ぐらいまでで合格できるように作られている試験だな、と思います。


◎ まとめますと

論文試験の準備が不要、年に2回受けられる、この資格だけ士業認定される見込みである。
基本情報⇒応用情報と進んできた人(自分は応用情報ではなく旧・セキュアド経由でしたが)、とりあえず高度区分の資格をいっこ取ってみたい人、その後にネスペやプロマネなどへ「横展」した方が良いかどうか、IT系資格との相性を見極めるためにも、、、
セキュスペという資格へのチャレンジはお勧めでありますよ。

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最終更新日  2016年06月30日 06時24分32秒
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