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テーマ:語学の勉強(185)
カテゴリ:思うこと 願うこと
本日、11月30日は前野良沢先生の命日です。 「前野良沢って誰ですの?」って方も多いかな。Wikiの該当ページを見てね(その冒頭だけ↓掲示) 前野 良沢(まえの りょうたく、享保8年(1723年) - 享和3年10月17日(1803年11月30日))は、豊前国中津藩(現在の大分県中津市)の藩医で蘭学者のち江戸幕府の幕臣。 『解体新書』の主幹翻訳者。 良沢は通称で、姓に源を用いることもあった。名は熹(よみす)で、「余実寿」「Jomis」と自著することもある。字は子悦、号は楽山、のちに前野蘭化。 要は解体新書を翻訳した蘭学者ですわ。 「え、解体新書って杉田玄白が翻訳したんでしょ」って人はやっぱWikiを見るよろし(↓その抜粋) 著者は前野良沢(翻訳係)と杉田玄白(清書係)。安永3年(1774年)、須原屋市兵衛によって刊行される。本文4巻、付図1巻。内容は漢文で書かれている。 前野良沢は翻訳作業の中心であったが、著者としての名は『解体新書』に無い。一説には、良沢が長崎留学の途中で天満宮に学業成就を祈ったとき、自分の名前を上げるために勉学するのではないと約束したので名前を出すのを断ったという。一説には、訳文が完全なものでないことを知っていたので、学究肌の良沢は名前を出すことを潔しとしなかったのだという。 と言うことでお参りしますよ(実際に自分が参拝したのは11/26、笹塚からの仕事帰りです) 前野良沢のお墓があるのは高円寺の慶安寺さん。 ↑門の左脇に何やら表示板がありますね。 えー、なになに、、、 さらに接近!!! お寺の門を入るとまず立派なお堂があります。そこから右手に進むと墓地へ入れます。 前野良沢のお墓は墓地の一番奥、塀の際にあります。「前野家」ではなく「前野氏」なんですね。 中央のお墓の右側の名前に「蘭化」と書かれているのが見えますでしょうか。 楽山堂蘭化天風居士、それが前野良沢先生の戒名です。 「ナムナム、ドイツ語の勉強で悩んでおります。どうかお力添えをお願いします。ナムナム」 突然赤の他人が手ぶらでやってきて勝手な(蘭学の先生にドイツ語についての)お願いをしてるんですからね。 前野良沢先生もあの世でさぞやビックリされていることでしょう(苦笑) 再びWikiの該当ページを引用しますよ↓ 当初、玄白と淳庵はオランダ語を読めず、オランダ語の知識のある良沢も翻訳を行うには不十分な語彙しかなかった。オランダ語の通詞は長崎にいるので質問することも難しく、当然ながら辞書も無かったため、暗号解読ともいえる方法で翻訳作業を進めた。この様子については杉田玄白晩年の著書『蘭学事始』に詳しい。杉田玄白は、この厳しい翻訳の状況を「櫂や舵の無い船で大海に乗り出したよう」と表した。 不十分な語彙であっても前後関係などから意味を類推して読み進む能力、これが自分には欠落しているなあ、と痛感しておりまして。 そのスキルを磨かないと読解力の向上は困難だな、とも。 日本語だってすべての単語を知ることなどできっこない。外国語ではなおさらです。 一方、ある程度まとまったテキストを読んでいると知らない単語が出てくることも普通にありますでしょ。 場合によっては同じセンテンス内に知らない単語が複数、という場合も!!! この状況で自分はフリーズしちゃうんですよね~ (まあおそらく外国語を学ぶ多くの方がそうだとおもうんですが) その場合、どうしたら良いと思います? 試験中でなければ辞書を引いて済ませればそれで良いのか? 実は以前ドイツ語教室に通っていた頃、ネイティブの講師から 「狐さん、あなたは辞書に頼りすぎですよ。少なくとも教室内では私にドイツ語で聞くべきです」って批判されたことがあるんです。 その時は「え、辞書をまめに引くことのどこが悪いんだよ」な~んて思っていたのですが。 でも今になると良く判る。「その場で辞書を引いて済ませる」って実はアンチョコ見て済ませているのと同じなんですよね。語学教室内での正しい学び方ではないんです。 英語の場合だったら「えー、see、look、watchの使い分けが良く判りません」を拙いスピーチででも質問してみる。で、拙いヒアリング力で講師の説明を聞く。判らない点は曖昧にせずさらに質問する。 もし一人でテキストを読んでいるならばまずは通しで読んでみる。判らない単語が出てきても安易に辞書を引いて「そっかそっか」で済ませない。 前後の文章や単語から何とか意味を類推する。 前野良沢先生、自分はこの部分を何とかしたいんです、ナムナム。 吉村昭の「冬の鷹」が蘭学者たちがオランダ語を読み解き「解体新書」を作り上げていく史実を扱ったドラマです。本の表紙にはまさにその場面が描かれております。
こちらは小学生高学年向きか。でも大人の自分が読んでも面白かった。この本もお勧めです!!!
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