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ラインケ狐の日記

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2019年09月01日
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テーマ:SF。(54)
カテゴリ:この本がお勧め!


こちらはゲッサンの2019年9月号。アマゾンにて決済、数日前に我が家に到着したものです。


「ゲッサン」って全く聞き覚えのない雑誌名ですが要は月刊少年サンデーのことみたい。
今月号から連載開始、との告知でめっちゃ気になる作品があったので「ゲッサンって何だ?」と思いつつ購入したわけです。
タイミングが大幅に後ろ倒しになってしまいましたが今日はそのご紹介をさせて頂きますね。

それはこちらの作品です。「国境のエミーリャ」




作者は池田邦彦先生。自分が大好きな漫画家さんで鉄道がテーマの作品をいろいろお書きになっている。
しかしこの「国境のエミーリャ」は鉄道がメインと言う訳ではない。もちろん描写は細部まで凝っていて思わずニヤリとしてしまう場面が多々あるんですが(*^^*)


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

舞台は1962年の日本。
ただし作品中の設定は群馬、埼玉、千葉以北が日本人民共和国(東日本国)になっている。
第2次大戦後、当該エリアはソ連による統治を受け、それ以南は米英に統治された、という状況。
また東京も東西に分断されている。こんな感じ↓



要はかつての東西ドイツとほぼ同じイメージかな。ちなみに作品の舞台となっている1962年は実際の世界でベルリンの壁が突如構築された年ですね。



社会主義国、と言えばトロリーバスと無理矢理につなげたっぽい連接バスがお約束。


あと今回、一番自分がニヤリとしたのがこの一番下のコマ↓


盛岡から北星、仙台から新星が到着するみたい。でも上野駅への到着時間が激遅!!! 夜行なのに。
東日本国の鉄道、どんだけ電力事情&石炭事情が悪いんだよ、と。あと保線状況も。



逆に違和感があったところもいくつかある。
例えば上のtwitterのリンク画像、上野駅の地上ホームにいろいろな列車が停まっているシーン。
確かにどの列車も実に東側っぽい、、、んだけど1962年の上野でしょ。現実の世界でもまだ成田線の(常磐線もか?)蒸気機関車が乗り入れていた筈。
ならば東日本国ではまだまだ蒸気機関車が現役で使われていると思うんですよね~
おそらくC62やC57ではなくD51ばっか。D51が「人民標準型機関車」と呼ばれているんじゃないか、と。

あと163ページで「大祖国戦争末期の市街戦で・・・」ってセリフが出てきますけど大祖国戦争っていくら東側であってもソ連の人以外は言わないんじゃないかな。

人民警察の通称が「ミリツィア」って言うのにも違和感あり。ホーネッカー時代の東ドイツはソ連の忠実な部下みたいなもんだったけど秘密警察の名称は「Staatssicherheitsdienst」
Staat(国家) Sicherheit(治安) Dienst(組織)の3語をsでつなげて1語として扱うんです。
で、略称は赤文字のところをだけをつなげてStasi、シュタージと呼んでいたわけで。
おそらく東日本国でも人民警察、略して民警。または保安警察、略して安警と呼ぶことになると思うんですけどね。

まあどうでもよいところを3つほど指摘してしまいましたがそんなこととは関係なく今後の展開が面白そうな作品ですよ。次号以降もメチャクチャ楽しみです!!!




・・・わはは。確かにスカイツリー出来る前の押上って(本当にこんな言い方してごめんなさい)カナーリ地味な街だった記憶あり、です。いまでもその雰囲気が少し残っておりますよね。
社会主義国特有の団地っぽい建物とか、取り残されたような木造の長屋とか。

押上には先だって2回ほど仕事で行きましたがあの空気感、自分は決して嫌いじゃないっす。
うーん、、、だったらオレ、思い切って東側に亡命しちゃおうかな(笑)


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最終更新日  2019年09月02日 18時25分24秒
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