CANNONBALL ADDERLEY
‘秋の夜長のジャズ祭り’第三夜。今夜も私の無人島レベルのアルバムを紹介します。 キャノンボール・アダレイ名義ではなんと言っても『SOMETHIN' ELSE』が有名ですが、よく言われるようにアレは実質的にマイルスのリーダー作。 他にこの人本来の持ち味であるファンキージャズが炸裂するアルバムっていうと、『…IN SAN FRANCISCO』とか『MERCY,MERCY,MERCY』とか『THEM DIRTY BLUES』あたり。 でも、私がこの人のアルバムでイチバン聴いてるのは、実はビル・エヴァンスとやった『KNOW WHAT I MEAN ?』なんです。 なんと言っても、冒頭の「WALTZ FOR DEBBY」が聴きたくって。 ビル・エヴァンス自身がモロにあのイントロを弾いて始まるんですが、メロディはキャノンボールがアルトで吹くんです。コレがスゴくふくよかな音色で実にイイんですよ。 ソレって、キャノンボール的にもビル・エヴァンス的にも邪道かなぁと思いきや、コレはコレでわりと評判イイみたいですね。 ジャズ好きな元同僚が以前うちに飲みに来るたびに、「酒やつまみの準備をしてる間、好きなCD聴いてていいよ」って言っておくといつも決まってコレをかけてて、「結局またコレにしちゃいましたぁ」って言ってたなぁ。 その気持ち、私もよ~く分かります。