下剋上!
千葉ロッテマリーンズがソフトバンクホークスをCSで破り、日本シリーズに進出することになった。 ホークスは、マジックが先に点灯していた西武ライオンズを直接対決で一気に蹴落とした強豪。一方のマリーンズと言えば、開幕ダッシュに成功したものの、ケガ人続出で肝心な時期に失速し、最終戦でやっと3位に留まりギリギリでCSの切符を手にしたヘタレ軍団。 象徴的だったのは、絶対的エース杉内から一気に4点を奪ったイニング。満塁でクリーンナップにつながり、結局そこから連続押し出しとなったわけだが、フォアボールになった瞬間にサブローが小さなガッツポーズをキメていたのを私は見逃さなかった。4番がチャンスに四球を選んでガッツポーズ?!(爆)情けない…けど、そんな微妙なマリーンズが大好きだ。(苦笑) 私が思うに、ホークスの選手たち(例えば杉内、小久保、松中といったあたり)って、責任感が強過ぎるのではないだろうか?「俺が決めなきゃ」って。 一方のマリーンズは、サブローをはじめとして、みんな「つなげばなんとかなるかも」的な。 私が一時期夢中でやっていたトレーディングカードゲーム「マジック・アンド・ザ・ギャザリング」では、強いカードをほとんど使わず、ちっぽけな弱いクリーチャーばかりわらわらと並べて一気に攻めちゃうデッキを「ウィニー」と呼んでおり、私は実際にそういうデッキを好んで使っていたが、マリーンズもまさにそんな感じだ。 ちゃんと野球ネタで言えば、奇しくもかつて井口が所属していたメジャーリーグのシカゴ・ホワイトソックスがワールドシリーズを制した時に「スモールベースボール」と呼ばれたのもそれか。 と言うわけで、皮肉な感じで史上最大の下剋上が現実になったのではないか…などと、若干穿った見方をしている。