多系統萎縮症の介護日記

先月末、母が使っていたベッド、車いす、ポータブルトイレが引き上げられました。
母がいない時は今までもありました。（ショートステイの時など）
今は長めのショートステイだと思うこともできましたが・・
母の部屋ががらんとして、もう帰って来ないのだと実感しました。
父には申し訳ないけれど、母の方が悲しみが深いです。

田舎の砂利道を母の自転車の後ろに乗って、母の実家へ行く風景が頭に残っています。
生前「実家へ子供たちを連れて里帰りするのが楽しみで仕方なかった」と良く言っていました。
朝から晩までの農作業、嫁姑の問題・・母が唯一落ち着けるのが里帰りだったようです。


今は相続の手続きが進行中です。
相続人は私と妹の二人です。
今月初旬「遺産分割協議書」を作成しました。

母が残してくれた預金は妹と半分ずつの相続です。
田舎の母名義の不動産は私が相続しました。
売却しても空家の解体費用やお墓の移転費用などでいくらも残らないでしょう。

預金は4ヶ所の金融機関に分かれていました。
残高ゼロにして口座を凍結してもらうのが一番簡単です。
2ヶ所はこれができましたが、後の2ヶ所は手続き上これができず、母が生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本を取り寄せたりしてちょっと大変でした。

成年後見人の手続きもなんとか終わりました。
裁判所への「後見等事務終了報告書」の提出。
東京法務局への「登記申請書（終了の登記）」を提出。

後は田舎の不動産の名義変更が残っています。
近くの司法書士に依頼するつもりです。

来年は田舎の不動産の処分とお墓の移転が懸案事項ですが、来年中に終わるかどうか・・
自分が生まれ育った生家を処分するのはちょっと辛いです。