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カテゴリ:磯カゴ釣り
小生が磯カゴ釣りを始めて4昔…つまり40年は優に超えている。 それまでは堤防でのフカセ釣りでメジナや小アジを釣っていたが、ある時たまたま立ち寄った房総勝浦の釣具店(仮称、A釣具店)で40cmオーバーのマアジの魚拓を目にしてしまった。 そもそもそれまでは、沖にいるノドグロアジは別として磯や堤防で釣れるマアジは30cmが成魚でそれ以上は寿命で死んでしまうと思っていたから、それはそれは衝撃的であった。 魚拓には「勝浦新官港にて」とある。 新官港は私にとってフカセメジナ狙いの本拠地で、隅から隅まで熟知したところだったが、そこでこんな大アジが釣れているとは全く知らなかった。 早速主人に場所を確かめて釣り方を教えてもらった。 「4号の磯竿にABU6500CSロケットを使い、100mは投げないと釣れないよ」 「仕掛けはこんな具合だ」といってカゴとウキを見せてくれた。 それは10号のタマゴウキにガン玉を4個ほど打ち込んであり、カゴは市販のプラカゴに天秤を通し8号の鉛玉が下についているものだった。 これが私がカゴ仕掛けとやらを見た最初で、 「へ~、これで100mも飛ぶんですか?」と逆質問したほど仕掛けが素人っぽかった。 早速4号磯竿とABU6500CSロケット(当時は安給料なのに4万円弱もした)を買い、仕掛けはタマゴウキとプラカゴを工夫して全遊動の仕掛けを手作りした。 上の写真はその進化で、向かって左が約40年前の制作当初のもので記念のため大切に保管している。 ウキ部は市販のタマゴウキにグラスロッドを通し、中間に2号ほどの板鉛を巻いている。 カゴは下をカットして、発砲剤の中にナツメ錘の5号を仕込み、水中では3号程度になるように発泡剤を調節して、さらに軸にもグラスパイプを貫通させてある。 道糸はこれらを上から貫通して天秤に結ばれ、全遊動の一体化した形で飛んでいくのです。 そして真ん中がその進化型でその2年後位に作ったもので、ウキはバルサ材の削り出しで芯材はアルミパイプで未使用です。 右側は私の仕掛けを見て、後述するB釣具店主が市販化したもので、房総カゴアジ釣りでは一世を風靡した「大黒仕掛け」となったものです。もちろん特許権は最初から放棄です。 この仕掛けと釣り竿、リールを持って勝浦新官港に3回ほど行きましたが、結果は釣果ゼロ!。 飛距離も100mは遥か先で、パーマの連続で60mも飛びませんでした。 そうこうしているうちに、ある時コマセを仕込むために立ち寄ったA釣具店と目と鼻の先のB釣具店主からさらにBIGな情報を耳にした。 「白浜界隈では50cmを超えるマアジを含み、10Kg以上釣った輩がいる」とのことだった。 「え!、うそだろう?」「このほら吹きおやじが~」と耳を疑う。 「これからそこへ釣りに行くから一緒にどうだい?」と誘われたので、一も二もなくそれに乗った。 勝浦から40分ほどで白浜白間津の某磯に着いた。 あいにくの荒れ模様でそこでの釣果はゼロだったが近くの小さな港出口に転戦したところ、そこで35cmのマアジが釣れた。 堂々としたその体格はまるでアジのお化けのように感じた。 「こんなアジがここには居るんかい」 これが私が初めて釣った尺オーバーのアジである。 それからの約20年間は白浜一辺倒!にどハマり。 両軸リールを使いこなし、「アブ使いの凡」と揶揄されながら大アジを釣りまくりました。 そうこうしているうちに、だんだん白浜大アジも釣れなくなってきていささか飽きも来ていた頃、ある日釣り場で見知らぬ釣り師と竿を並べたことがあった。 釣り談義の中で私が「どこか面白い釣り場はないですかね~?」と聞いたら、「もうちょっと南に行くとイサキがオカッパリから釣れてるみたいですよ~」との返事。 「ええッ!、イサキが磯からですか?」 イサキといえば伊豆半島以南のターゲットと思っていたので、大いに興味をそそられた。 現在みたいにネットの情報も無い時代なので、南房総の布良から館山まで無数に磯が広がっていてどこで釣ったら釣れるのか皆目見当がつかない。 そこで、南の一級磯といえば「館山灯台下」が頭にあったので、とりあえずアジカゴ仕掛けを持ってそこに行ってみることにした。 今から20年ほど前のことである。 このイサキ狙いのカゴ釣りで試行錯誤の繰り返しが始まったのである。 以下続きは第2部で(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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