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本は読んでいるのに、感想を書く余裕がなく、気がつけば3ヶ月ぶり。
今回は、国が、C型肝炎感染の原因の一つであるフィブリノゲン製剤の納入先を公表したことにちなんだ本を3冊。 ■「白い血液」池田房雄著 潮出版社 血液行政について。薬害エイズや肝炎を引き起こした血液製剤が、実は売血でつくられているという事実。 輸血の血液だけでなく、血液からつくる薬も善意の献血が原料だと勝手に信じ込んでいたから、大きなショックを受けた。 いわばタダ同然の血液を、高い薬にしたてて、設けた製薬会社の罪。100%国内の献血による血液事業の体制をつくらなかった国の罪。 ■「沈黙の殺人者 C型肝炎」 伊藤精介著 小学館 肝炎感染の原因として、注射器をかえない集団予防接種や血液製剤などを取り上げて、医原病としての性格を 見事に浮き彫りに。誰もがその被害者になりうる国民病としての肝炎。肝炎ウイルスは「発ガンウイルス」であり、それらは日本の公衆衛生行政の貧困からおこったことを検証。 ■「検証 C型肝炎」 フジテレビC型肝炎取材班 小学館 上記の伊藤氏をブレーンとして、C型肝炎キャンペーンを繰り広げているフジテレビ。フィブリノゲンによる薬害肝炎をクローズアップさせ、調査報道によって、製剤にウイルスが混入していることを実証した功績は大きい。 取材によって次々明らかになる事実、マスコミ同士の駆け引きなどの番組の舞台裏など、臨場感あふれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.12.16 08:51:20
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