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ベストセラー嫌いで「バカの壁」は読んでいないけれど、以前から養老先生の本は読んでいました。
今回、楽しそうな本が出たので買ってみると、「新潮新書風 13歳からの『バカの壁』」というのが付録?でついていました。ほんちゃんの内容とは違うのかな? この13歳からの。。。で、目をぱっちりさせられた言葉が幾つかあったので拾ってみます。 ・たくさん知識があるからといって、それがそのまま「すべてをわかっている」ということにはつながらない。 (その例として、人を安易に殺すことは悪いことだということがわからなくなっている大人たちによる「戦争」をあげています。) ・無理に「個性を伸ばさなきゃ」などと思う必要はない。 ・多くの人が「個性」は脳のなかにあって、からだにはないという勘違いをしている。 (個性は教育で伸ばせるようになるものではない。個性を強調して無理に人と違うようになることより、他人の気持ちがわかるようになるほうがいい、とのこと。) ・現代人の多くは「わたしはわたしで変わらないものだ」と思いがち。でも、それは大間違い。 (人間のからだの大部分は水でできていて、一年間あれば全部入れ替わる。去年のわたしと、今年のわたしは大部分が別物・・・そうだよなあ。「わたし」は刻々と変わっているのです) 自分が正しい、自分は変わらないと思った時点で新しくものを考えなくなる。 子供が失敗しながら歩き方を覚えるように、苦しいながらも学んでいくこと、考えていくこと、体を動かしてみること、それが「思い込み」というバカの壁を越える方法だ。。と理解しました。 昨日の自分と今日の自分が違う、、といったら何か気が楽になるなあ。 このところ引越しの後片付けをちまちまやっていて、昔の自分の書いた文章やら、かかわったことなどの記録が出てくる。それこそ10年前の学生時代のものも! それを見ていると、既に昔の自分は別の人物のように思えてきます。何せ、「ああ、こんなこともしていたんだった」と思うようなことがいっぱい。すっかり忘れてるんだもの。 昔の自分だって、今の自分がこうであることを想像できなかっただろうし。 「こうじゃなくちゃ」と決め付けない「どうせできない」「どうせ関係ない」で片付けないことが、必要なのかも。 煮詰まったら養老先生の言葉を思い出そう! と、付録でない本体の方も面白いです。脳に支配された世界はどうなるかのマンガや、養老先生の生い立ち、一日。などなど。 先生の文章の中で、最後尾を走り続ける男の強味、っていうのも良かった。 最先端をはしっているとイライラする。最後尾を走る覚悟が決まれば競争をきにしなくてもいい、「学問はしょせん自分の才能。それなら他人と並んで走ろうが、一人で走ろうが、さして変わりはない」 隣りがならぶとわざと自分がペースを落とすことで、競争へのエネルギーをかけずにすむ。他人と比べられたり、人からの保証がないと走れない日本人。。。 これが養老式、生き方なんだろうなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.06 11:40:56
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