=野々宮神社 東近江市立図書館7館に寄贈=
絵本10冊を巽図書館長(右)に手渡す野々宮神社責任役員の松吉さんと中島宮司(八日市図書館で)
◇東近江
東日本大震災を経験し、「いのちをかけた伝言を明日に伝えてゆくために、わたしたちは生きてゆきます」と心の底から絞り出すような言葉で締めくくられた絵本"つなみのえほん"(市井社出版、B4判四十四ページ)。この絵本を多くの人に読み継いでもらいたいと、東近江市八日市金屋一丁目にある野々宮神社(中島伸男宮司)が三日、東近江市立図書館七館に寄贈した。
この絵本は、今もなお仮設住宅で暮らす工藤さんが、被災地にやって来たボランティアに対して想像を絶する大津波や被災体験を伝えるため、避難所で披露していた手作り紙芝居が基になっている。
工藤真弓さんの絵本「つなみのえほん」
「震災犠牲者の尊い命を思い、同じように命が失われないようにとの一心で、絵本を締めくくっているのがすごい。文章になると(読み手の心への)突き刺さり方が違い、大人でもジーンとくる」と語る中島宮司。
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