救世主
『クリっとした目と長く細い首が特徴のダチョウ。その皮は、オーストリッチと呼ばれ、高級革製品として広く消費されている。このダチョウ、実は食材としても多く消費されていることはご存知であろうか。約20年前に、南アフリカ共和国から世界中への輸出制限が解禁されて以来、徐々にダチョウの畜産、ダチョウ肉の利用が広まり、日本でも多くのダチョウ畜産農家が存在している。そしてこのダチョウは現在、世界の食料問題を解決する可能性があると期待されているのだ。食料問題解決の可能性を教えてくれたのは、オーストリッチエヴァンジェリストの加藤貴之さんである。
現在、世界で消費される穀物の約40%以上が家畜に使用されている。日本国内だけで見ると、もっと高い比率で穀物が家畜に利用されている。「世界には飢餓で苦しむ人たちがたくさん居るにもかかわらず、人が食べるものを家畜に与えることは、決して良いことではない」と加藤さんは言う。
また、牛肉1キロを生産するためには10キロ程度(またはそれ以上)のエサが必要であり、同じように豚は4キロ程度が必要。コストの割に、生産できる量が少ない所も食料問題を助長している原因の一つだろう。一方ダチョウは、エサ2キロ程度で肉1キロを生産する事ができて経済的。しかも先述したように、ダチョウの主なエサは穀物ではなく草だ。「ダチョウを食べることがもっとメジャーになれば、食料問題の解決に近づく」と言う加藤さん主張も納得できる。
さて、そのダチョウの肉を実際に食べてみた。ほかの鳥類のほとんどが白身肉であるのに対し、ダチョウ肉は牛肉の赤身に似た色をしている味も鶏肉というより、かなり牛肉に近いように感じた。ジビエのように野性的なクセがなく、とても美味しい。フランス料理によく使用されているというダチョウ肉だが、ダチョウの赤ワイン煮込み、ダチョウ肉の中華炒め、ダチョウ肉のマリネ、ダチョウ肉寿司など、和洋中問わずどんな味付けにも合う。中でもダチョウ肉の寿司は絶品であった。噛むとほどよい弾力があり、とてもジューシー。生肉なのに嫌なにおいもなく、後味はさっぱりとしている。鮪の赤身と牛生肉の間のような感じで、すし酢やしょうゆとの相性も良い。
また、ダチョウの肉は、美容や健康の面からも期待が高い。もも肉を比較すると、ダチョウは牛の1/2のカロリー。グラムあたりのタンパク質・ビタミン・鉄は、牛・豚・鶏よりも高い数値だ。特にダチョウモモ肉の鉄分にいたっては、牛レバーとほぼ同じ値というから驚き。コレステロール・脂質共に低めというのも嬉しいポイントだろう。現在は価格が少々高く、家庭に広く流通するにはまだまだだそう。おいしくて、ヘルシーなダチョウ肉がメジャーになれば、世界食料問題も解決に近づくかもしれない。』
これだけ優れた食糧なのに何故増えないのかいろいろ調べてみたが。
ひとつには確立した生産システムがまだないということだ。環境面、えさの流通から始まって、肉に加工する過程、積み出し、肉の流通経路など。卵も鶏卵の場合は日本は優れた洗浄技術があるので、生卵を食べることができるが、10倍もあるダチョウの卵はまだ珍しさだけで買われている。
あとは鳥なので鳥インフルエンザにかからないかということだが、大きいだけに鶏のように簡単に処分というわけにもいかないだろう。
いずれにせよ人口爆発で70億人から100億人へと人口が増える段階ではダチョウ農家なんか当たりまえになっているんだろう。
農家A「あんた儲かるからやったらどうですか。」
農家B「いえいえ」
農家C「いえいえ」
農家A「では私が」
農家B「いえいえ私が」
農家C「そこまで言うなら私が。」
農家A,B「どうぞ。どうぞ。」
因みにダチョウ倶楽部はたけし、たもり、所と当時売れていた芸人が全てTで始まるので濁らせてダにして、3人の名前を繰り返し呼んでいるとダチョウになったとか。倶楽部は当時はやっていたおにゃんこ倶楽部からとった。