偉大なテニスプレイヤーの涙
全豪オープンの決勝を遅ればせながら昨日観た。フェデラー対チリッチ。立ち上がりチリッチの調子が上がらない。どうも屋根を閉じたコートに違和感があったようだ。だが、第2セットをタイブレークで挽回する。
第3セットはフェデラーのレシーブが要所で決まりフェデラー。一方第4セットはフェデラーのサーブの調子が悪くなりチリッチが獲りセットカウント2-2の5分となった。(6-2、6-7、6-3、3-6)
最終セット。フェデラーの鬼気迫るプレーにチリッチが押される形でブレークを許してしまう。チリッチにもブレークチャンスが巡ってくるが、スーパーショットで凌がれる。ここまでくると精神的なタフさと経験がものをいう。なんと2ブレークして最終セット6-1でフェデラーが獲ってしまった。
去年に続いての全豪タイトル。2012年からグランドスラムから遠ざかっていたが、去年ナダルとともに復活。全豪フェデラー、全仏ナダル、全英フェデラー、全米ナダル。タイムスリップしたよう2017年のグランドスラムだった。そして2018年もまだこれが続いている。
グランドスラム大会前人未到の20勝。2位がナダルの16勝だ。ナダルは全仏10勝で全豪1、全英2、全米3。フェデラーは全豪6、全仏1、全英8、全米5。全英は最多。全豪はエマーソン、ジョコビッチと並んで最多タイとなった。
『「すごくハッピーだ。信じられない」とフェデラーは深々と息を吸い込んで涙をこらえながら言った。「もちろん、勝てたのは夢のようだ。去年、素晴らしい1年を過ごした僕らにとって、僕にとって、夢物語が続いている。すごいことだ」「君たちを愛している。ありがとう」』
ここまできて堪え切れえずフェデラーが目から涙がこぼれた。4年半ぶりに去年勝ったときも目に光るものがあった。
「この12カ月で、グランドスラムに3回優勝した。自分でも信じられない」
またいい1年が始まる。まだやれる。そういう気持ちがこみ上げた涙だったのかもしれない。