カテゴリ:カテゴリ未分類
ついに望月の夜の回になった。ここがもしかしたらクライマックスなのかもしれない。 彰子が一条天皇に嫁ぎ大皇太后に、妍子が三条天皇に嫁ぎ皇太后に、そして威子が後一条天皇の中宮となり、三代天皇の后をすべて自分の娘にすることに成功。
実資が小右記に一家が三后を立てるのは未曾有と残している通り、かなり異例のことだったのだろう。内裏にもう彼に歯向かうものはいない。
威子の立后の宴が催され、公卿が勢ぞろいする。 立后の儀は「立后宣命」「宮司除目」「本宮の儀」の3つに分かれていて、望月の歌は本宮の儀のあとに行われた穏座という二次会で詠まれたと言われている。
この望月の歌がそんなに仲がいいわけではない実資の小右記に書かれて残っているというのが面白い。実資は返歌を求められたができず、皆で唱和することを提案して逃げる。そして歴史的なことときっちり小右記に残した。
昔はすべてを手に入れた道長が浮かれて詠んだように解釈されていたが、近年では、公卿が仲間ばかりでようやく一息ついて、「今夜は心ゆくまで楽しいと思う。空の月は欠けているが、私の月である后となった娘たちと宴席の皆と交わした盃は欠けていないのだから」程度の意味だったのではないかいう説が出ている。
ドラマもどっちかというとそんな感じだった。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.11.18 15:17:40
コメント(0) | コメントを書く |