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6月は雨に流されたように、あっという間に過ぎて行きました。
紫陽花に色がつくのが遅くて油断していました。 とうもろこしをかじりました。 甘い水の味がしました。 トマトが百円になりました。 一年は365日しかなくて、毎日一冊本を読んだとしても、365冊しか読めないのだな、と思います。 本を読んでいるあいだ、見ることのできなかった景色について、考えます。 聞けなかった音楽について、口に出せなかった言葉について、引き換えたものを考えます。 それでも、本が読みたいと思う自分に、あきれて笑ってしまいます。 そこにあるのは死んだ言葉だという人がいます。 本を読むことで失ったものは確かに多いと思います。 けれどそこにある本を私は愛します。 今は、なかなか本を手にとることができない毎日です。 読みたいな、と恋い焦がれる。 私の背筋を伸ばす、ひとつ芯になるもの、それが読書欲。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月29日 10時26分21秒
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