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2010年02月21日
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蒲生邸事件

蒲生邸事件 宮部みゆき 文春文庫

ああ、時期だなあ、季節だなあ、と、探して再読です。
再読なので、小説としては冷静に読めたので、頭はふらふら、この小説の題材である2・26事件へ飛びました。
いや、時期から気になって読んだってことは、最初から、2・26事件のことが考えたかったのかしらん。
本当は、小説ではなく、歴史の本に当たった方がよいのでしょうけど、小説を重ねて読んでいく方が読みやすくって、らくちんなので。

2・26事件の起こった東京の4日間。雪が降って、つもって、溶けて、泥がぬかるむまでの間。

2・26事件とは、何だったのか。何のために起こしたのか。失敗だったのか、成功だったのか。人は死に過ぎた。けれど後にもっとたくさんの人が死んだのは、この事件がきっかけだったのか。
なぜ、太平洋戦争の話をするとき、この事件が大きく語られるのか。

雪の朝、青年将校は決起して、大臣を殺した。その後彼らは鎮圧され、断罪された。クーデターは失敗。彼らのクーデターとしては失敗。けれど、その後、軍閥政治は開始される。

(青年将校たちは、自分たちが直接政権を取りたかったわけではない、と理解していいのかしら。だから軍閥政治は、彼らの望んだものではないのかしら。皇道派、統制派、ということはあるにしても。
 彼らは戦争を望んだからクーデターを起こしたわけではないようなのに、なぜ、クーデターを起こしたことが、戦争へと突っ走るきっかけになったのかしら。『暴力』というものはそれ程の破壊を秘めたものなのか。)

歴史は、それを知る関係者がすべて死に絶えたときに、はっきりと形を現すのかもしれない。昭和史はまだ近すぎて、物語は、沈黙している。





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最終更新日  2010年02月21日 23時07分27秒
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