カテゴリ:読書日記
ふちなしのかがみ 辻村深月 角川書店 最初の「踊り場の花子」最後の「八月の天変地異」が、辻村深月らしい話だなーと思った。 ・・・ 短編集です。 怪談。 じわじわ怖くなったり、ふと世界を踏みちがえたり、からりとくるったり、不気味にずれたり、救ってもらえたりするお話が重なって、「ふちなし」。 辻村ワールドは、ぐーんと世界に連れて行ってくれて、何気ないエピソードがさまざま重ねられたのが、ラストに符号してぱちんぱちんと落ちていくところがすごい快感。短編集なので、長編ほど仕掛けはありませんでしたが、雰囲気がぐいんぐいん辻村でした。 ・・・ 「踊り場の花子」は舞台が学校なので、「子どもたちは夜に遊ぶ」を思い出したし、「八月の天変地異」では「冷たい校舎の時は止まる」のスガ兄のこども時代を思い出した。 体感された空気を、私も知っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月02日 08時09分34秒
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