カテゴリ:読書日記
元気でいてよ、R2ーD2。 元気でいてよ、R2ーD2。 北村薫 集英社 なんとなく、北村薫の書く小説の女性には、「子」のつく名前が多い気がします。だからかな、古風な気がするの。文章が上手すぎるせいかな。こどものころ、母親の本を背伸びして読んだ、そんなときに見つけた世界のように思えます。 納戸の足踏みミシンとか、日陰の水のにおいとか。 懐かしいけど、ちょっと怖い。 足踏みミシンのステップをふざけて押したら、ミシン糸が絡まっちゃった。お母さんは、いつ気づくだろう。じげんばくだん。 やっぱり「腹中の恐怖」が一番怖かったなあ。読んだ次の朝に、思い出して、寒々と怖くなったのは「さりさりさり」、痛いのは「微塵隠れのあっこちゃん」。 読み終わって、本を手のひらに納めてしみじみ思ったのが、「ああ、北村薫だなあ。」ということ。やわらかに見えて、なかなか強い個性です。変わってる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月12日 22時06分07秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書日記] カテゴリの最新記事
|
|