テーマ:幻想的ナ物語ノコトナド(100)
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安徳天皇漂海記 安徳天皇漂海記 宇月原 晴明 中央公論新社 なんべんか手にとって、読み終わらないで、また忘れて、を、繰り返してきた本でした。 とろとろと、窓越しに春の光の入る中、まるまって、まるまって、読みました。 黄金色にとろける夢の物語なので、はるかな過去の物語なので、小説の中の言葉を受け取って、自分の中のイメージを紡ぎ直して迷うのが、楽しいように思います。 鎌倉で倒れた銀杏の巨木を思い出しました。 やはり公暁はその木に隠れていたのでないのかな。 その木の根元に、ジパングの若き詩人王の血は沁みていったのではないのかな。 第一部は源実朝の章。古風な語りが心地よかった。 第二部はマルコポーロの見聞記。いたく切なくとろけました。 色が印象的でした。紅水晶、琥珀の繭、緑の卵、金の蜜。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月28日 22時58分40秒
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