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2010年04月11日
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カテゴリ:読書日記

 【中古】単行本(小説・エッセイ) 待ってる 橘屋草子


R.P.G.

待ってる 橘屋草子 あさのあつこ
R.P.G 宮部みゆき

自尊心って言葉ができたのはいつかな、自尊心とプライド、誇りって言葉が同一義にくくられだしたのはいつからかな。近代以降だと思うんだけど。「何様でもない、俺様でい」という啖呵が常套句になった頃。

いい自尊心とわるい自尊心。
白く輝いて強さもって語られるのが「待ってる」で、傷ついて立ち向かって赤黒い闇に沈んだのが「R.P.G」で。
自尊心が認めてほしいという欲求を伴う時、危険なものになるのかな。
「スキップ」(北村薫)の主人公も、好きな言葉は「自尊心」って言ってたっけ。誇り高い少女の輪郭。

輪郭のきちんとした人は好き。きちんとして清涼な人が好き。輪郭が尖っている人は苦手。もう少し楽に生きたらいいのに、と思う。近寄ると、あなたもわたしも痛い。

あなたはあなたをやめられない。
わたしはわたしをやめられない。

さて、「待ってる 橘屋草子」
おふくちゃんのふっくらとして、おっとりとした強さが好きです。すごく綺麗な自尊心。
お江戸の小説だけど、登場人物の輪郭は近代です。宮部の時代小説は空気も江戸だけど、あさのあつこの時代小説は世界と空気が江戸だけど思考回路が江戸じゃない感じ。
で、宮部がいなければ西條奈加も畠中恵もいなかったかな、と思う。それで、西條がいなければ、この「待ってる 橘屋草子」もなかったんじゃないかなあと思いました。印象ですけど。





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最終更新日  2010年04月11日 21時55分13秒
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