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ラブリー・ボーン
映画になっているから、読みました。 「ラブリー・ボーン」 アリス・シーボルト著 片山奈緒美訳 角川書店 映画は観ていません。だけど、CMで見かけた少女が、はかない頬で、不安な表情を浮かべているのがあまりに可憐で、小説の方から手をとりました。少女が映像に棲むものなのか、ストーリーに棲むものなのか、確かめたかったのかもしれません。 死んだあと。 私が死んだあと、誰か、悲しむかしら。 どんな世界になるのかしら。 忘れないでいてくれるかな。 うんと悲しんで欲しいけど、あんまり痛まないで欲しいの。 笑っていて欲しいの。 だけど、笑っているだけじゃかなしい。さみしい。帰れない。会えない。手が伸ばせない。 そんな。 センチメンタルな話って言ってしまえばおしまいだけど、ピュアな物語だって受け止めたらいい。 時系律がつかみにくくて、それはちょっと読みにくかったかな。感覚的なの。泉鏡花読んだときみたいな感覚。 死者はどこにも行かず、わたしたちを愛している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月27日 18時48分30秒
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