カテゴリ:読書日記
嵐が丘読みました。エミリ・ブロンテさん。
くらべるものではないけれど、やっぱりお姉さんの書いたジェイン・エアを思い出しちゃって、ああやっぱりジェイン・エアの方が、「お姉ちゃん」の書いた感じするな、まじめっていうか、硬いっていうか、きっちりしてるっていうか、長女の責任感みたいなのあるなって。 嵐が丘は、ちょっと夢見がちなお話。 すごくおもしろかった。 もう一度やり直せるなら、ヒースクリフは、キャサリンと出会わない運命を選ぶかな。 もう出会ったらおしまいだと思うのよ、この二人。 一回でも出会ったら、何度でも、同じ運命を繰り返す。 執着というか恋というか。日本語でいう愛はこの二人にはないと思うの。ずっとゆったりと落ち着くことがなくて、毎日お互いの顔を見ると喜びが爆発しちゃって、ムーアは二人のためにある。心拍数があがりっぱなしで、寿命縮みそう。 だから、選ばないと思うよ。どんなに辛くても、恨んでも、苦しんでも、会えない時の孤独に頭打ち付けて狂気しても、ヒースクリフはキャサリンと何度でも会いたいと思うよ。会わないでいた方が、はたから見たら幸せだけど。 この世界が小説の中のものでよかった。 現実だったら、やりきれない。 子世代がかわいかったです。リントンは論外。だけど、キャシーの強気な単純さとか、ヘアトンの野卑で横暴だけど時折のぞく繊細さとか、かわいい。最後、ヘアトンが洗われたように肯定的に描写されていてほっとしました。ほらね、悪い子じゃなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年08月02日 06時57分01秒
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