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2010年11月08日
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桜庭一樹読書日記を読んでます。

ウォルター・デ・ラ・メアの「謎」の紹介がありました。
おばあさんの家に行った7人の孫が、屋根裏のナラの木の箱の中に入るたびに消えていく……
話。

児童文学です。
こどものころ、二段ベッドの下で読みました。
箱の中で読んでいるような気がして怖かった。
おもしろい話じゃないのに、ぼぼーんと怖くて、忘れがたかった。
作者名もタイトルも覚えていなかったのに。

屋根裏だったか、物置だったかにおいてある、古い木の細長い大きな箱。棺みたいな。
触っちゃだめ。
近づいたらだめよ。
言われていても、こどもたちは、近づく。
好奇心だったり、うっかりだったり。

かくれんぼに夢中になって、その箱に隠れて、2度と出てこなかったり。

孫がひとりづつ消えていくのに、おばあさんも、その兄弟も淡淡としていて、それがすごく不思議だった。寝る前にボンボンをもらいに行く子が一人づつ減っていくのに、おばあさんは何も言わない。

最後の子が箱の中で眠るとき、話は終わる。
変に透き通る話、きっと彼女は水色の、裾がゆれるネグリジェを着ていたの。

消えて行く話なのにいつまでも残るのはなぜだろう。





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最終更新日  2010年11月08日 06時33分00秒
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