190275 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

食べたり読んだり笑ったり

食べたり読んだり笑ったり

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2014年04月06日
XML
カテゴリ:読書日記
日本の食生活全集34 社団法人 農山漁村文化協会

ふるい本です。昭和62年出版。いい本です。
どんなものを食べてるの、と、地の人に聞くのは、民話を聞くのと同じこと。松谷みよ子さんの民話収集の本を読んでいるように、つらつらと読みました。

私の父母の出身は広島の内陸で――なにしろ広島というところは、海から少し入るともう山だ――この本に取り上げられている「広島湾沿岸の食」と「中部台地の食」の混合の献立を私は食べて育ちました。

「鯛麺(鯛そうめん。鯛を煮付けて、そのおつゆで食べるおそうめん。鯛の身もそうめんにのせる。)は食べる。イリコ味噌は知らん。小いわしは足がはやいけえ、うちらんとこまで来んかったんじゃないかね。今は食べるけどわざわざ味噌で炒らんよね。」
「チシャの葉をちぎって酢味噌で食べるんは、ちしゃもみ言うんか。すり鉢で白味噌すって、酢を入れて、砂糖足して、ちぎったチシャをどさっと入れて酢味噌であえる。あまり好きじゃなかった。けど、ようけ食卓に出よった。」

思い出しながら、思い出しながら、思い出しながら。

思い出すのは味だけではなくて、よく働く人だった祖母と母のこと。
声。

郷土の食事は流通によって薄れたとはいうけれど、地にもぐり水に流れして細々居残っていくのかもしれません。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014年04月06日 09時45分39秒
コメント(0) | コメントを書く
[読書日記] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

とおり・ゆう

とおり・ゆう

カテゴリ

お気に入りブログ

Dollparasol ALABASTROさん
文章で飯を食う tuitelさん
陽だまりのなかで hikaru6600さん
 もくれん草紙 もくれん天使さん
☆乙女心にずきん☆ 紅ずきんさん

コメント新着

背番号のないエース0829@ 松谷みよ子 「私のアンネ = フランク」に、上記の内…
とおり・ゆう@ Re[1]:理想の図書館(09/12) ぱぐら2さん おはようございます、お久…
ぱぐら2@ Re:理想の図書館(09/12) こんにちは。本当にご無沙汰しています。 …
とおり・ゆう@ Re[1]:見なかったことにする。(11/17) 淀五郎☆DXさん おはようございます、おひ…
淀五郎☆DX@ Re:見なかったことにする。(11/17) あ、とおりさんのところと記事タイトルが…

バックナンバー

2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X