カテゴリ:読書日記
アル中病棟 失踪日記2 吾妻ひでお
アル中病棟 [ 吾妻ひでお ] アルコール依存症と酒飲みの違いは何か。 わたしは毎晩、家で晩酌をしているし、休日に昼酒を楽しむこともあります。家人とも飲むし、ひとりでも飲みます。週に1回くらいは焼き鳥屋さんでビールです。 休肝日があった方がいいことは重々承知していますが、習慣としてお酒を毎日飲んでいます。 このままじゃ依存症になっちゃうのかな。もう依存症なのかな。たぶん違うと思うけど。 アルコール依存症は否認の病だといいます。 自分が依存症であることを認められない、だから断酒できない。 断酒、というのも、すごい言葉ですよね。休肝日を設けなさい、というのとは訳が違う。 わたしはお酒が好きなので、断酒するのはとても辛いと思います。 酒飲みが依存症に渡る境界があれば分かりやすいけれど、いつの間にか成り代わるのが依存症なのでしょう。飲み続ける以上、依存症になる可能性は常にあるのでしょう。 健康診断の前一週間や、処方薬を飲んでいるあいだ、わたしはお酒を控えます。控えることができるから、まだ依存症ではないんだな、と思います。 で、アル中病棟。 他人事じゃないなあ、と、思いながら読みました。 失踪日記2とあるけれど、独立して読めるように描かれています。絵に非常な安定感があります。お酒を飲まない人の絵なんだと思います。病院よりも街の風景が印象的。ざわざわと音が聞こえてくるようで。お酒を飲む人も飲まないこどももいる風景。その当たり前の世界が奇妙に思えます。断酒した「わたし」が、その世界にいる。断酒を続けなければ失われる世界。 ふわあっと安心したのが、吾妻さんが家族と話をしている場面でした。すごくよかった。 世界が続いていきますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年07月12日 22時43分08秒
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