からくさ・まねっこ
「からくりからくさ」を読んでいると、雑草が食べたくなります。口の中かたく当たる葉。カラスノエンドウのお味噌汁。以前「雑草を食べる」ってハウツー本、図書館で借りて、職場で読んでたら、家計を心配されました。いや、確かに心配されるに足る家計ですが。(同情するなら金をくれ。古い。)広い庭がなければ雑草も採れません。祖母の家の裏庭で、今年こそはスギナのお茶を作りたいな。それから、読んでるうちに、なんとなく手も動かしたくなったので、紐を結びました。お話に出てくる人達の、草木染めや機織り、の手仕事。そうっと添いたくなったので。そして、横にはブライス。最初に「からくりからくさ」読んだ四年前には家には人形いなかったのにな。市松人形のりかさんほど不思議な力はないけれど、すっと内側に切り込んでくるような人形が、今、側にいます。ざわりと静かな世界。とおくに雨はおちていきます。