今日は映画ファンサービスデーで1,000円で映画が見れたので、「嫌われ松子の一生」を見てきました。
とある教師の女の転落人生を描いた同名小説の映画化作品。
「転落人生」というダークなストーリーを、コミカルにミュージカルやお花の小鳥のCGを取り入れて描いているのがなによりの救い。
中谷美紀の滑稽な演技や妖艶なベッドシーンなどの話題が先行しているけど、
この作品から得られることもあります。
「他人に依存したり、他人に媚びる人生は、それだけで損」だということ。
ストーリー中に、
「いかに人に愛されるかよりも、いかに人を愛するか、いかに与えることができるか」という主人公・松子のセリフが何度も出てきますが、それは単に松子の勘違い・意味の履き違えで、「自分の人生は自分で切り開くもの」ということにもっと早く気付けばよかったのにと何度も悔やまれます。
しかしラスト近く、松子自身がそのことに気付くも、あっけない非業の死を遂げてしまいます。
果たして松子の一生は報われない人生だったのでしょうか。
誰よりも濃い人生を生きたかのような松子だけど、やっぱり悲惨な人生であったと思います。
上映中、2名が途中退場していったけど、その気持ちはわかります。
面白さは○だけど、映画の出来としては×だと思う。