寝ていると急に子供の呼吸が乱れてきて、突然わーっと火がついたように泣き出すことがある。そのたびに、いつも申し訳ない気持ちになる。この子がおなかにいるとき、私は少しもあたたかい気持ちになることができず、不安で、自分で自分を責めたり、テルちゃんを責めたり、気分を少しも一定に保つことができなかった。眠りにつくと、おばあちゃんが死ぬ夢を見たり(実際、トウキが生まれる前後にはあいついで、祖父・祖母が出直していった)怖くて、寂しくて、息が苦しくなり、泣きながら目が覚めることがよくあった。妊娠中の母親の気持ちって本当に大切なんだなあ、としみじみ思う。私は小さいころから常に「寂しい」という感覚がつきまとっていて、突如その嵐が吹き荒れることがある。父や、祖父・曾祖母など、悲しくて寂しい思いをした人が代々いるから、遺伝子にどうしようもなく染み付いているんだろうね。ちなみにテルちゃんも、おそらくとても寂しいものを持っているように感じる。寂しい人って、絶対に寂しいって言えないんだよね。私は息子にこんな感情を引き継ぎたくない。そう思ってるんだけど・・・。気づくとひとりで頑張らせている自分がいたり。なかなか自分って変わらないね。
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最終更新日
2012年04月06日 06時23分44秒