大分県国東市 『両子寺』
読みは「ふたごじ」。両子山中腹にある天台宗の寺院で、六郷満山の中山本寺。養老2年(718年)に仁聞菩薩が開基。本尊は阿弥陀如来。六郷満山の中では中山本寺で、修行の中心地として栄えた。江戸時代には杵築藩の最高祈願所となり、六郷満山の総持院として全山を総括してきた。信仰としては特に子授けに御利益があると伝わり、全国から参拝者が訪れている。山門に続く石段の両脇には、国東半島最大級の石造の仁王像がある。境内は瀬戸内海国立公園内に位置し、森林浴の森100選の指定地であり自然にも恵まれている。四季を通じて様々な景色を見ることができ、新緑、紅葉の時期には沢山の参拝客で賑わう。拝観料は300円。護摩堂(本堂)。本尊は鎌倉時代の不動明王で毎月28日の縁日には護摩焚きがあり、厄除けなどの諸祈願を行っている。しぐれ紅葉と呼ばれる大きなモミジの木。このモミジの下に立ち上を見上げると、晴天の日でも雫が顔に落ちるという。鬼橋。昔千徳坊という僧が一枚の大石をひきおろしてかけたと言われている。鳥居。両子寺も例に漏れず六郷満山の神仏習合の文化が残る。稲荷堂と大黒天堂。奥の院本殿。千手観音、両所大権現、宇佐八幡、仁聞菩薩を崇め祀り、不老長寿と子授け申し子祈願の令嬢として知られている。裏に洞窟があり、不老長寿の霊水が湧き出している。大講堂。釈迦三尊像、天台・伝教両大師像を奉安している。無明橋。橋の下に観音を祀る。仁王門。文化11年(1814年)に作られた国東半島最大級の石像仁王。彫りの美しさから、国東半島を代表する仁王像とも。山門。この周辺に沢山のモミジの木が立っている。外れた場所にある霊水走水観音。観音様の下に水が湧いており、干ばつの時でも枯れず、雨季でも一定の水量を保つ。にほんブログ村