大分県玖珠郡九重町 『菅原天満宮、菅原の大カヤ』
菅原道真公が太宰府へ向かう途中、学友に会うために立ち寄った神社。別名「赤兵子(あかべこ)天満宮」。御祭神は菅原道真公。学問の神、正直な人の守り神として多くの人に信仰されている。菅原道真公が延喜元年(901年)太宰権師に左遷される途中、学友だった浄明寺の住職である観応に会うために立ち寄った場所と言われている。元々は浄明寺の境内にあったそう。しかしあいにくその時は大雪だったため、先に進むこともままならず、道真公は1ヶ月間この地に滞在したという。滞在中にカヤの木の枝で自身の像を刻み、出発する際に形見として像を観応に残したといわれている。像を刻んだカヤの木は現存しており、また像は天満宮の御神体として大切に祀られている。毎年10月に牛の安全祈願として「牛まつり」が行われている。鳥居と参道。樹木に囲まれた緑の静かな道。御神牛。牛は菅原道真公と縁が深いため、信仰の対象として全国の天満宮や菅原神社に、この御神牛がおかれている。社殿。社殿の裏にある、菅公一千二十年記念碑。道真公の学友である住職、観応がいた浄明寺。天満宮から目の届く位置にあり、長い伝統を通じて道真公と観応の繋がりを感じさせる。神社の隣に広がる田園の中で一際目立つ巨樹。これが菅原の大カヤ。「菅原の大カヤ」枝を幅広く伸ばしている立派な榧(カヤ)の木。道真公がこの木の枝から自身の像を作ったと伝えられる。樹高12m、幹回り7.7m。樹齢は1500年にも及ぶ。どっしりとした木の幹。樹齢1000年越えの老木であるが、凄まじい生命の強さを感じ取れる。枝の先には実がなっていた。にほんブログ村