山口県萩市 『萩城跡指月公園』
日本海に面した指月山とその麓に位置する城跡。別名は「指月城」。日本100名城の一つに数えられ、国指定史跡に指定されている。関ヶ原の戦いに敗れ、広島から萩に追われた毛利輝元が1604年(慶長9年)に築城を始め、1608年(慶長13年)に完成した。城の構造は指月山麓の平城の部分と山頂の山城の部分とを合わせた平山城で、本丸、二の丸、三の丸、詰丸からなっていた。本丸には天守があったものの、1874年(明治7年)に廃城令によって解体され、現在も復興されず石垣と堀の一部だけが残った状態になっている。城跡は「指月公園」として整備されており、志都岐山神社、花江茶亭、東園跡などといった見どころがある。桜の名所でもあり、春になると600本あまりのソメイヨシノが咲き誇り、さらに萩市にしかない幻の桜であるミドリヨシノが見られる。入場料は大人210円、小・中学生100円(すぐ近くにある旧厚狭毛利家萩屋敷長屋と共通券)。萩八景遊覧船乗り場。指月橋の近くにあり、ここから船に乗って萩の景観を楽しめるようになっている。二の丸南門跡にある毛利輝元公像。辺りは桜が咲いていた。本丸門付近。本丸の周辺は内堀で囲まれている。天守閣跡。かつてここに五重五階の高さ14.4mの天守があったが、現在は石垣と堀を残すのみとなっている。1枚目の奥の方に見える小さな山が指月山で、国の天然記念物に指定されている。花江茶亭。萩市指定文化財。茅葺の平屋建ての茶室で、1854年(嘉永7年)に萩藩13代目藩主の毛利敬親が造った。明治維新後、現在の指月公園に移築された。梨羽家茶室。花江茶亭の隣にある。毛利家の重臣だった梨羽家の別邸。志都岐山神社の鳥居。志都岐山神社(しづきやまじんじゃ)。初代から12代までの萩藩歴代藩主が祀られている。万歳橋。志都岐山神社の前の池に架かっている。花崗岩で造られており、長さ4.05m、幅3.15m。元々は藩校明倫館にあったもので、現在は指月公園に移築されている。ミドリヨシノ。万歳橋の前に1本だけある、萩市でしか見ることができない極めて貴重な桜。県指定天然記念物に指定されている。純白色の花弁と緑色のガクが特徴。幹周1.7m、樹高6m、推定樹齢100年。にほんブログ村