滋賀県大津市 『旧竹林院』
比叡山の麓、日吉大社の近くにある日本庭園。国の名勝に指定されている。比叡山延暦寺の門前町として栄えた、坂本に点在する里坊(高僧の隠居所)の一つ。邸内には主屋の南西に大宮川の清流を引き込んで曲水とし、八王子山を借景として、滝、築山、四阿、2棟の茶室などを配した広さ3300㎡の回遊式庭園が広がり、里坊庭園の中で最大。主屋は2階建てになっており、和室から窓越しに広々とした庭園を観賞できるようになっている。2018年(平成30年)からそれぞれの階の和室に座卓が置かれ、それを活用した庭園のリフレクション写真が撮影できるようになっており、雑誌やネットでも取り上げられ話題を集めている。四季折々で景観が変わっていき、春は庭園にしだれ桜やツツジが咲き、夏は新緑と雨でしっとりと濡れた苔が綺麗で、秋は紅葉が庭園を彩り、冬は雪化粧で庭園一面が白銀の世界に覆われる。特に秋は夜になるとライトアップがされており、大変幻想的な光景となる。入園料は大人330円、小人160円(団体割引有)。旧竹林院入り口の門。主屋1階の和室。ゆったりくつろぎながら、庭園を観賞できるようになっている。竹灯りの展示がされていた。どの作品も非常に繊細に作られていて、見事な完成度を誇っていた。和室に置いてある座卓は鏡の役割も持っており、庭園のリフレクション写真が撮影できるようになっている。撮り方は簡単。座卓の上にカメラもしくはスマホを置いてパシャリと撮るだけ。いろいろな角度から撮ってみるべし。2階の広々とした和室。以前は2階に上がれなくなっていたが、2014年(平成26年)から観覧できるようになった。2階の窓から見下ろした庭園。庭園の全体像を見ることができる。2階でも同様にリフレクション撮影ができるようになっている。今回撮影した新緑の写真も綺麗に撮れたが、秋になると紅葉がライトアップされ、圧巻のリフレクションを撮影できる。庭園入り口。日本庭園。広さは坂本にある里坊の庭園では随一。比叡山を借景として、地形を巧みに利用しながら、築山や滝、曲水を配し、四阿と2棟の茶室がある。しだれ桜やツツジ、モミジの木もあり、四季折々で異なる姿を見せ、来客を楽しませてくれる。また、庭園からは比叡山の山腹にある、日吉神社の牛尾宮と三宮が見えるようになっている。小さな藤棚。主屋。四阿。市指定文化財。大正時代に建てられたもの。辺りは緑に包まれ、静かな雰囲気となっている。すぐそばを滝が流れ落ちている。茶室(小間)。市指定文化財。天の川席とも呼ばれ、二つの出入り口を設け、主人の両脇に客人が並ぶという間取りになっている。こうした様式は全国的にも珍しく、東京の武者小路千家東京道場以外に例がないそう。大正時代に建てられたもの。茶室(広間(蓬莱))。市指定文化財。小間の茶室と同じく大正時代に建てられたもの。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村