宮崎県延岡市 『那智の滝』
延岡市北東部に位置する那智山如意輪寺の境内に懸かる滝。落差は30mで、幅は6m。凸凹とした垂直の黒い崖を、さらさらと静かに水が流れ落ちる。水量は少なく、時期によっては水が流れ落ちていないことがある。四季折々で様々な姿を見せ、秋は紅葉が美しく、冬季になると滝水が凍りつき、氷瀑になることも。如意輪寺は717年(養老元年)に行基が東海寺の奥の院として建立したと言われている。夢枕に現れた観音菩薩のお告げにより諸所を訪れ、この渓谷で夢で見た梅の古木を発見し開山。本尊の観音菩薩は、その梅の古木を刻んだものと言われている。代々藩主の祈願所で、滝の左手の山上には藩主が参詣の後、野立を楽しんだと伝えられる殿様野立之茶場跡が残されている。正面から見た滝。右手の方から見た滝。黒い岩肌を少し分岐しながら、少ない水量で白糸がかかったようにさらさらと水が流れ落ちている。滝の水量に反して大きな滝壺。滝の右手に鎮座する稲荷神社。左手の方から見た滝。朝日に照らされ、滝水がきらきらと輝きながら落ちていく様子は美しかった。如意輪寺(那智山如意輪寺)。本尊は観音菩薩だが、他にも弘法大師、地蔵菩薩、薬師如来など33体が散在している。また、日向延岡七福神の一つである福禄寿が祀られている。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村