大分県別府市 『かまど地獄』
八幡竈門神社の大祭で神前に供える米を、地獄の噴気で炊いていたことが由来となっている地獄。「竈地獄」とも記される。別府地獄めぐりの一つ。園内には6種類の地獄が存在しており、各地獄に一丁目~六丁目の番地が振られ、小さな町のようになっている。泉温は約90℃。元々は紫石温泉の地域にあったが、枯渇したため1947年(昭和22年)頃に現在の地に移転している。旧地獄にて八幡竈門神社の大祭で、地獄の噴気で御供飯を炊いていたことから「かまど地獄(竈地獄)」と名付けられた。2019年(令和元年)以降は、由来となった八幡竈門神社と共に、漫画・アニメ作品「鬼滅の刃」の聖地としてマスコミに取り上げられ、注目を集めている。園内には蒸気浴、飲泉の体験コーナーや、地獄蒸し醤油プリン、温泉ピータン、抹茶石垣まんじゅうなどの名物が揃う売店、無料の足湯がある。入場料は大人450円、小人200円(団体割引有)。7ヶ所の地獄を見学できる共通観覧券もあり、こちらは大人2200円、小人1000円(団体割引有)。かまど地獄入り口。大きなかまどが置かれていて、写真撮影スポットになっている。園内にある写真撮影スポット。季節ごとに装飾が変わる。かまど一丁目。泉温は90℃。熱泥が沸騰している地獄で、池の色は地熱により出来た様々な種類の粘土が溶けだした色。かまど二丁目。かまど地獄のシンボルとも言える鬼が大きなかまどの上に乗っており、その鬼を龍神様が見張っている。岩の間からは、100℃の蒸気が噴き出ている。鬼の横には藤の木があり、5月になると綺麗な花を咲かせる。かまど三丁目。コバルトブルーの色をした地獄で、泉温は85℃。周りにこびり付いている白い物質は非晶質のシリカで、70年前後の年数をかけてできたものと言われている。極楽一丁目~四丁目。様々な種類の体験コーナー。飲泉。かまど地獄がある鉄輪温泉の地域は塩化物泉が湧き出ていて、ここの飲泉も口に含むとしょっぱく、昆布だしのような味わいが特徴的。温度は80℃と熱いので、やけどしないように注意。足の蒸し湯。中に足を入れて、蒸気でポカポカと温まる。のど・肌の湯。鬼の口から噴き出す蒸気を軽く吸う、もしくは肌に直接浴びるもの。塩化物泉なので、保湿・保温効果バッチリ。かまど四丁目。一丁目と同じく、熱泥の地獄。泉温は80℃。かまど四丁目で行われる煙の実験。線香の煙を地獄に向けて吹き、煙の粒子が水蒸気と結合し、白い煙となって目に見える様になるというもの。空にかかる雲ができる原理と同じらしい。かまど五丁目。コバルトブルーの色をした広い地獄。しかし色はコバルトブルーのみならず、時季によってグリーンや灰色になったり、色の濃さが薄くなったり濃くなったり変化する。噴出口からは湯気がもくもくと上がっている。泉温は95℃。かまど六丁目。真っ赤な色をした熱泥の地獄。ぐつぐつと音を立てながら沸騰している様子が見え、まるでトマトスープのよう。泉温は95℃。無料の足湯。3種類ある。源泉掛け流しの足湯で、泉質は塩化物泉。かまど地獄売店。地獄で蒸して作った温泉卵の温泉ピータンや、醤油ぷりん、抹茶ぷりん、抹茶石垣まんじゅうなどのオリジナルの美味しい逸品が楽しめる。地獄を一周した後は、是非とも賞味したい。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村