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カテゴリ:島根県
読みは「ひのみさき」。島根半島の西端にあり、日本海に面する岬。大山隠岐国立公園の指定区域に含まれる。
海岸は隆起によってできたもので屈曲に富み、絶壁や奇岩が続く。周辺には石英角斑岩の柱状節理やおよそ70の洞穴、海上には小島や岩礁が点在する。 岬の先端には海抜日本一を誇る「出雲日御碕灯台」があり、西端の岬付近にはウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている「経島」がある。また、灯台の南側には天照大御神と素戔嗚尊を祀る「日御碕神社」がある。 「日御碕神社」 松林の中にある、朱色の社殿が美しい神社。御祭神は天照大御神(アマテラスオオミカミ)と素戔嗚尊(スサノオノミコト)。出雲国風土記に「美佐伎社」と記される由緒ある神社で、下の宮「日沉宮」と上の宮「神の宮」の上下二社からなる。 下の宮、日沉宮(ひしずみのみや)。楼門を通って正面にある。こちらに天照大御神が祀られている。もともとは経島に天照大御神を祀っていたが、素戔嗚尊の5世孫である天葺根命(アメノフキネノミコト)が経島に行かれた際に、天照大御神が降臨し神勅があり、現在の地に祀られているとのこと。 上の宮、神の宮。楼門を通って右手の小高い所にある。こちらに素戔嗚尊が祀られている。出雲の国造りをした素戔嗚尊が「この柏の葉が止まったところに住まん」と黄泉国から柏の葉を投げて占ったところ、葉が風に舞いこの神社の背後の隠ヶ丘に止まったという。その後、天葺根命がこの地に素戔嗚尊を祀ったと言われている。 高台から見た日御碕神社。 日御碕の海岸。沢山の柱状節理が見られる。 「出雲日御碕灯台」 1903年(明治36年)に完成した、日御碕に立つ灯台。日本の灯台50選や世界灯台100選に選ばれている。高さは43.65m、海面から灯塔の頭上までの高さは63.30m。石造りの灯台としては日本一の灯塔の高さを持つ。一般公開されており、灯台の上から日本海を望めるようになっている。入場料は大人(中学生以上)300円、小人(小学生以下)無料。 「経島」 日御碕神社の西方約100m沖の海上にある孤島。天照大御神が神社に祀られる前に鎮座されていたと言われる。現在でも神事に携わる神職以外の上陸が禁止されている。ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されており、毎年11月下旬から冬にかけて5000羽ものウミネコがやってくる。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.06.09 21:37:01
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