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カテゴリ:大分県
コバルトブルーの色が特徴的な地獄。別府地獄めぐりの一つ。国の名勝に指定されている。
地獄とは、別府温泉にて噴出している高温度の源泉のことで、源泉の含有物によって様々な色を成し、各々で異なる奇観を作り出している。「豊後風土記」には亀川・鉄輪の地帯は1000年以上前から噴気、熱泥、熱湯などが噴出していたことが記されており、近寄ることもできない忌み嫌われた地であったことから"地獄"と呼ばれるようになったと言われている。 海地獄は、867年(貞観9年)に発生した鶴見岳の爆発によってできたものと言われている。コバルトブルーに見えることから海地獄と呼ばれるが、涼しげな色とは対照的に温度は約98℃あり、泉脈までの深さは200m以上と言われている。隣接している池では温泉水でオオオニバスが栽培されており、一定の時期になると大きく育ったハスの葉の上に子供を乗せるイベントがある。また、卵を竹籠に入れて地獄の湯で茹でて作った温泉卵が名物になっている。 園内には地獄の展望台の他に、レストラン、カフェ、足湯、ギャラリーなどの施設が充実している。売店では別府の土産が数多く販売されており、中でも海地獄の温泉成分を粉末化して作った入浴剤「えんまんの湯」が海地獄ならではの土産になっている。 入場料は大人450円、小人200円(団体割引有)。7ヶ所の地獄を見学できる共通観覧券もあり、こちらは大人2200円、小人1000円(団体割引有)。 入場口となっている藁葺屋根が特徴的な長屋門。2000年(平成12年)に全面改修されたもの。 小さな蓮池。前は小銭の投げ入れがあったが、訪れたときはなくなっていた。 海地獄から続いている蓮池。広々とした緑色の池で、温泉熱を利用してアマゾン地方原産のオオオニバスを栽培している。夏になると、直径2mにもなるハスの巨大な葉が池に浮かび、お盆の時期には体重20kgまでの子供を葉の上に乗せるイベントがある。 高野素十の句碑。"海地獄 美し春の 潮より"と記されている。 足湯。海地獄の源泉掛け流しの贅沢な足湯。源泉の温度は98℃だが、ゆっくりと冷まして適温になるようにしている。鉄輪温泉特有の塩化物泉で、保温効果バッチリ、冷え性に効く。 赤池地獄。海地獄の園内にある、血の池地獄のような赤色の地獄。もくもくと湯気を上げていた。 温室。ここでも温泉の熱を利用してオオオニバスやスイレンを育てていて、訪れた時はスイレンの花が開いていた。バナナの木もあった。 ショップREN。1階が売店となっており、別府土産が沢山売られていて、海地獄の温泉成分を利用して作った青色の入浴剤「えんまんの湯」も販売されている。カフェテリアもあり。 ショップREN2階にあるギャラリーAO。海地獄にまつわる歴史やトリビアが紹介されている他、天皇皇后両陛下(現上皇上皇后両陛下)や皇太子殿下(現天皇陛下)が巡幸された時の写真が展示されている。 カフェテリアUMIの地獄のヘルシーくんソーダと温泉卵。温泉卵は海地獄で実際に茹でて作られたもので、黄身がちょっぴり半熟になっている。ヘルシーくんソーダは海地獄の色を模したレモネード。インスタ映え間違いなし。 海地獄。名前通り南国の海のようにコバルトブルーの色をしていて、非常に涼しげだが…実際の温度は約98℃もあり、表面からは絶えず白色の湯気が立ち込めている。一見想像しがたいが、深さは200m以上ある。 一ヵ所、龍巻地獄のように湯が噴出しているところがある。 白龍稲荷大神。地獄の右手に鎮座する稲荷神社。青色の地獄の隣に赤色の鳥居が連なり、対照的な光景が作り出されている。家内安全、商売繁昌、交通安全の御利益があるんだとか。 観音堂。 ショップREN2階から見た海地獄。地獄の全体像が見れるようになっている。 記念碑。1920年(大正9年)に昭和天皇が皇太子であった時に海地獄を見学され、1923年(大正13年)に良子さまと共に立ち寄られたことを記念して建てられた記念碑。 展望台から見た海地獄。 ↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてね にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.23 21:59:59
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