|
カテゴリ:山口県
山口県の高峰、寂地山を水源とする寂地川の流域にある峡谷。峡谷を流れ落ちる五竜の滝は日本の滝百選、寂地川は名水百選にそれぞれ選定されている。
宇佐川の上流3.5kmの犬戻峡と、その支流で約1kmの竜ヶ岳を総称して寂地峡と呼ぶ。三段峡や匹見峡と共に、西中国山地国定公園を代表する渓谷の一つに数えられる。峡谷にはカタクリが自生しており、スギやブナの原生林が広がっている。名水が流れる寂地川には大小様々な滝や淵が連なり、川の周辺には奇岩が多く見られる。犬戻峡にはいくつもの滝が続き、その中でも竜尾の滝、竜門の滝、白竜の滝、登竜の滝、竜頭の滝の5つの滝は総称して五竜の滝と呼ばれ、大きな見どころとなっている。夏は避暑地として、秋は紅葉の名所として有名。 かつてこの山に大蛇が棲んでおり、暴れると山と谷が揺るぎ、吐く息は農作物を全滅させこの地に住む人々を困らせていたという。そこにある時、寂仙坊という老僧が現れ法力によって大蛇を退治し、安芸国(現広島県)に追い払ったという伝説がある。この伝説から、寂地山という名前が付いたと言われている。 峡谷には遊歩道が整備され、散策ルートも複数ある。一部の道がかなり狭いので注意。 峡谷の駐車場付近には売店・観光案内所や食事処がある他、キャンプ場も整備されている。 寂地峡観光案内所。駐車場のすぐそばにある。寂地峡やその周辺の観光スポットの案内、食品や飲み物、キャンプ用品の販売もされている。 食事処の菩提樹。寂地峡の名水で育った野菜の料理や名水でダシをとったうどんが食べられる。中でも天然のわさびを用いたワサビ丼が人気メニューとなっている。 寂地峡キャンプ場のキャンプサイト。家族連れの観光客がアウトドア・キャンプを楽しんでいた。 寂地川沿いのテントサイト。他にも4人まで泊まれるコテージもあり。 寂地川の清流。名水百選に選定されている。水は綺麗に澄みわたっていて、清流にはアマゴやイワナが生息している。 竜尾の滝。落差は20mで、2段の流れを持つ。五竜の滝と呼ばれる寂地峡の5つの滝の中で最も下流にあり、最も落差が高い滝。峡谷の中では一番手軽に見れる滝で、広くて大きな滝壺を持ち、夏場は子供が水遊びできるようになっている。 竜尾の滝の近くにある延齢の水。 名水百選、日本の滝百選の碑と竜尾の滝。 竜尾の滝のすぐそばに五竜の滝を巡るルート(Bコース)があり、ここから竜頭の滝を目指して歩いていく。 登竜の滝。落差は8m、2段の流れを持つ。五竜の滝の中では最も落差が低い滝。滝の落ちた先には深く大きな大乗淵があり、木漏れ日が差し込むと水がエメラルドグリーンに輝いて見える。 白竜の滝。落差は10m、苔の生した急傾斜の岩肌を滑るようにして水が流れ落ちる。五竜の滝のちょうど中間地点にある滝。川の水が岩を削ってできた大きな滝壺(甌穴)を持ち、ちょうど日が差し込む場所に滝があるため、寂地川の澄みわたる清流と相まって滝壺がまるで宝石のようにきらきらと輝いて見えた。 山口県岩国市 『寂地峡②』へ続く ↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてね にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.04 21:02:46
コメント(0) | コメントを書く
[山口県] カテゴリの最新記事
|