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カテゴリ:大分県
四浦半島沖の豊後水道に浮かぶ島(有人島)。保戸島集落は未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選に選定されている。
面積は0.86㎢で、周囲は4km。人口は約600人。島は平地が少なく大部分が山で構成されており、最高標高は179m(遠見山)。津久見港からフェリーで約25分で行けるようになっている。 マグロ漁業の島として古くから知られており、1890年(明治23年)頃にマグロ漁が始まり、それから大正・昭和と大いに賑わい、一時は漁船167隻、漁業従事者1000人以上を抱えていた。当時と比べ漁業の規模は縮小したが、現在もマグロ遠洋漁業の基地となっている。かつては保戸島村として独立した自治体だった。前述の通り平地が少なく、海岸沿いの斜面にコンクリート造りの家が建ち並んでおり、その風景が地中海の街並みを連想させることから「日本のナポリ」と呼ばれることもある。また、島内には多くの野良猫が生息しており、猫島に分類されることもある。 島の名前の由来はこの島を訪れた景行天皇が海底の美しい海藻に気付き「最勝海藻(ほつめ)を取れ」と言われ、その"ほつめ"という呼びが転訛し"ほと"となり、それが保戸島の名前に残ったと伝えられる。島内には景行天皇が腰掛けられたという石が残っている。 フェリーに乗って保戸島へ。 島の至る所に置かれているリヤカー。島には車が走れる道路が少なく、代わりに自転車やリヤカーが活躍する。どちらも軽車両に含まれるので車と言えば車だが。 埋立地の住宅群。アパートのような3階建ての住宅が建っているが、色の違う家は全て別の家。 石鎚神社。御祭神は石土毘古神(イワツチヒコノオオカミ)で、波切不動明王も祀る。海上安全を祈願して勧請され建立された。島の北端にある石鎚山の頂上に鎮座する。 石鎚山の頂上から見た景色。北側の港が見える。 島で生活する野良猫たち。あまり人に慣れていないのか、近づくと逃げてしまう猫が多い。島民の迷惑になるので無断で餌やりをしてはいけない。 高台から見た海沿いの住宅群。 加茂神社。御祭神は別雷命(ワケイカズチノミコト)。小高い山の上に鎮座する。1553年(天文4年)の創建で、島の鎮守神として京都府の上加茂神社より別雷命を勧請し祀ったのが始まり。毎年3月、7月、12月に祭事が行われ、7月の祭りが大祭となっている。大祭では神楽が奉納され、獅子や神輿が島内を巡幸し、神輿は最終的に海へと入っていく。出店や花火もあり、島外からも多くの見物客が訪れ大いに賑わう。 海沿いの住宅群。島内には平地が少ないため、海沿いの傾斜に3・4階建てのコンクリート造りの住宅がひしめくようにして建っている。その風景は地中海の街並みを彷彿させ、イタリアのナポリと似た景色であることから「日本のナポリ」と呼ばれるようになった。 路地。島の生活道で、人が2人並んで歩ける程度の狭い道が敷き詰められた住宅の隙間にできている。路地に入って少し歩けば分岐があり、さらに歩くとまた分岐…どちらに進めば目的地にたどり着けるか?まるで迷路を歩いているかのよう。 大分県津久見市 『保戸島②』へ続く ↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてね にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.18 23:00:08
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