去年末だったか、ショッピングモールでせがれが50円玉を拾った。
こんな時どうしよう?微妙な金額。お金のことはキチンと教えたいと思ったので
拾ったものは、お店の人か警察に届けるんだよと言った。
サービスカウンターの人に申し出ると「お金ですので警察に届けます」と一筆書くようにと。
そして、数日後警察から、拾得物に関する封筒が80円切手。。を貼られて送られてきた。
一定期間、警察で管理し、何月何日までに落とし主が現れたら連絡があり、なければ
拾い主が取得する権利があるので、この紙を持って警察までくるように。。
てなことが書かれている。
その流れを説明して、時折思い出しては「あのお金の持ち主見つかったかな~」と気に
していたせがれ。
しかし、もちろん現れるわけもなく、月日が経った。
ちゃんとだいたいの日付を覚えていたので、「そろそろ警察に行かなくては!」というので、
引き取りに行くことに。
せがれにとっては大金?の50円、いそいそと自分の財布を持って警察に行く。
重々しい暗い雰囲気に緊張するのか、玄関に入る前からつないだ手にじんわり汗をかいている。
受付の女性はとても気さくな感じで、小額にもかかわらず、愛想よく手続きをしてくれて
「また拾った時は届けてね」と声をかけてくれた。
大事そうに自分のものになった50円玉を財布にしまうのを見て、どんな気持ち?うれしい?
って尋ねると「持ち主に返されへんかって残念やったわ」と言う。
うれしい?なんて聞いたわたしが恥ずかしいやんかー。所詮、エセ善人よ。だーーー。
帰り際、制服警官も愛想よく手を振ってくれて、せがれはご機嫌だった。
50円で社会勉強。お金の大切さを教えるには、なかなか得がたい機会だったのかも。
お金にルーズな人間にならないよう、貴重な思い出にしてくれればいいな。
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